鴛鴦図縁頭 石黒盛常
鴛鴦図縁頭 銘石黒盛常(花押)
鴛鴦というと、冬の題として採られることが多い。ここでは夏の水草を添えて暖かな水のありようと空気感を演出している。朧銀地高彫に多彩な色金を用いた色絵と平象嵌。多彩な色金とは言うも、赤金銀銅素銅色違いの朧銀だから数種類程度。にもかかわらずこれほどまでに色彩溢れた空間を創出するのだから、金工の技術はすごい。特にこの作品では、縁に描かれている鳥の足を見てほしいのだが、水の中にあるその様子をぼかし表現で描きだしている。すごい技術だと思う。もちろん細部まで精巧で精密、的確な構成である。盛常は二代目石黒政常同人。
鴛鴦図縁頭 銘石黒盛常(花押)
鴛鴦というと、冬の題として採られることが多い。ここでは夏の水草を添えて暖かな水のありようと空気感を演出している。朧銀地高彫に多彩な色金を用いた色絵と平象嵌。多彩な色金とは言うも、赤金銀銅素銅色違いの朧銀だから数種類程度。にもかかわらずこれほどまでに色彩溢れた空間を創出するのだから、金工の技術はすごい。特にこの作品では、縁に描かれている鳥の足を見てほしいのだが、水の中にあるその様子をぼかし表現で描きだしている。すごい技術だと思う。もちろん細部まで精巧で精密、的確な構成である。盛常は二代目石黒政常同人。