勝虫図小柄 古金工
勝虫図小柄 古金工
夏を少しでも涼やかに過ごそうと考え、自然の風景として魚を探しているうちに、魚の図の多くが自然そのものではなく自然から採取された魚、天からの恵みのものであることに気付いた。
今年はまだまだ暑い。夏と言えば虫。まずは勝虫とも呼ばれて武将に好まれたトンボ。この小柄は大胆な構成である。勝虫だけを描いている。拵に備えられていればかなり目立つだろう。それが狙いであろう。桃山頃の作とみてよいだろう。戦国武将の意識が窺いとれる。赤銅魚子地高彫金色絵。目玉がすり減って何となく透明感があるように感じられ、時を経た結果ながら面白いところでもある。
勝虫図小柄 古金工
夏を少しでも涼やかに過ごそうと考え、自然の風景として魚を探しているうちに、魚の図の多くが自然そのものではなく自然から採取された魚、天からの恵みのものであることに気付いた。
今年はまだまだ暑い。夏と言えば虫。まずは勝虫とも呼ばれて武将に好まれたトンボ。この小柄は大胆な構成である。勝虫だけを描いている。拵に備えられていればかなり目立つだろう。それが狙いであろう。桃山頃の作とみてよいだろう。戦国武将の意識が窺いとれる。赤銅魚子地高彫金色絵。目玉がすり減って何となく透明感があるように感じられ、時を経た結果ながら面白いところでもある。