花卉図三所物 後藤光晃
花卉図三所物 後藤光晃(花押)
後藤宗家十七代目の光晃は、宗家の伝統を守ると同時に新趣の作風にも挑戦し、このような美しい空間からなる作品を生み出した。真黒な赤銅魚子地高彫金色絵、金の小縁と裏哺金で画面を引き締めている。四季の花々一つ一つがくっきりと鮮やかに感じられる。これが黒蝋色塗鞘の拵に備わっていたらと考えると感動的だ。どうしても拵総体の美しさへと想いが広がる。□
下写真は金の縁がない小柄の作例だが、金の小縁がなくても素晴らしい。この作品の場合には、むしろ画面から外へと空間が連続しているように感じさせる。もちろん高い技量が備わってのものである。
花卉図三所物 後藤光晃(花押)
後藤宗家十七代目の光晃は、宗家の伝統を守ると同時に新趣の作風にも挑戦し、このような美しい空間からなる作品を生み出した。真黒な赤銅魚子地高彫金色絵、金の小縁と裏哺金で画面を引き締めている。四季の花々一つ一つがくっきりと鮮やかに感じられる。これが黒蝋色塗鞘の拵に備わっていたらと考えると感動的だ。どうしても拵総体の美しさへと想いが広がる。□
下写真は金の縁がない小柄の作例だが、金の小縁がなくても素晴らしい。この作品の場合には、むしろ画面から外へと空間が連続しているように感じさせる。もちろん高い技量が備わってのものである。