小札透図鍔 甲冑師

小札透図鍔 甲冑師
長方形の小透を点在させた意匠。小札はコフダではなくコザネ。鎧などに用いられる部品で、この細長い革や鉄板を組み、縅糸で編み上げることにより、身体に沿う柔軟性のある甲冑とした。その単片を意匠に採り入れたものと思われるが、視点を変えれば源氏車の一部にも見える。優れた意匠が、耳際に施されているところが面白い。明らかに円形が意匠構成の基礎にあり、耳が意匠の一部として意識されているのだ。

小札透図鍔 甲冑師
長方形の小透を点在させた意匠。小札はコフダではなくコザネ。鎧などに用いられる部品で、この細長い革や鉄板を組み、縅糸で編み上げることにより、身体に沿う柔軟性のある甲冑とした。その単片を意匠に採り入れたものと思われるが、視点を変えれば源氏車の一部にも見える。優れた意匠が、耳際に施されているところが面白い。明らかに円形が意匠構成の基礎にあり、耳が意匠の一部として意識されているのだ。