花図鐔 古正阿弥
菊か牡丹か・・・線の組み合わせからなる優れた構成美。単純だが味わい深い。
団扇図鐔 古正阿弥
以前にも紹介したことのある鐔。鉄色黒く光沢があり、素材の良さが伝わりくる出来。図柄も面白い。肉彫されたところにも景色が感じられる。でも、なんでこのような図柄を思いついたのだろう。奥が深い正阿弥鐔工。
網に菱文図鐔 古正阿弥
鐔面を斜めに二分して、地面に毛彫で唐草に菱を彫り描いている角鐔。これも品位の感じられる図柄だ。毛彫の風合いは、わずかな鋤彫との組み合わせで過ぎたるところがなくて素晴らしい。
文繋図鐔 古正阿弥
古正阿弥の魅力を紹介している。先人の悪弊によって低く評価されがちな正阿弥鐔工の、作品群の良さを再認識されたい。
引両に琴柱までは判るのだが、上の文様が判らない。文字のようでもあり・・・。古い鐔にはこのような作例が多くて悩みのタネ。鉄色黒く光沢があり、強靭が感じられる。
文透かし図鐔 古正阿弥
鉄色黒く艶があり、品位の高い図柄がすっきりとして感じが良い。古典的な要素に花であろうか、その組み合わせが何となく心地よいのだ。
文繋図鐔 古正阿弥
様々な文(家紋など)で切羽台と耳を繋いだ図柄。透かし鐔には比較的多い構成で、文繋図という。天地左右非対称で動きが感じられる。
瓢図鐔 古正阿弥
見た瞬間に瓢箪であることが判る図。天地左右対称の妙。特に天地の瓢箪が回転対称とされており、巴模様のようにここから動きが生まれて頗る面白い。櫃穴が埋められているのはどうしようもないが、外した方が恰好が良いだろう。鉄の風合いも素晴らしい。