酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

少し早いのですが・・・・「くだまき」が8年目へ。

2013-11-21 09:44:21 | もっとくだまきな話
毎年、12月の最初の週に「くだまき」〇周年を語っております。
まだ11月?
そうなのですが、少しばかり思うところがありました。
この数年の間のネット、Webの世界が激変しているからです。
特に、スマートフォンが出現してから、SNSの世界は、どんどんその多様化と複雑さを増しております。
ブログ世界もそう、例外ではございません。

このgooブログの中でも約20万件ものブログがあって、それぞれが情報発信しているわけです。
世界中であれば、一体どれだけの数になるのでしょう。
確か、「くだまき」を立ち上げた頃は10万件と少しだった記憶があります。
PCからでしか、投稿できなかった過去ですが、スマートフォンから簡単に投稿できるようになってから、その件数が増えております。

少し、酔漢のSNSをお話しいたしましょう。
「くだまき」リスナーで、酔漢のfbで情報のやり取りをしている友人は少なくありません。
fbでは、ほぼ毎日、花の写真を掲載させております。
その殆どが、友人達へ向けたものです。
僕等のこの年齢。仕事や家庭でのストレスが多くなるのも致し方ない事かもしれませんね。
少しでも、花の持つ「癒しの効果」を受け取ってもらえたら。そう願いながらアップ致しております。
たまに、「お料理」であるとか「お酒」(ここは酔漢故・・)であるとか、ご紹介させていただいております。

SNSの功罪を昨今取りざたされておりますが、僕等の世代は「こうしたものがあったらなぁ」という若い頃からの思いがありましたから、大変ありがたい仕組みだと思っております。
おそらく、一昔前なら、学校を卒業してから、母校の同期、同級生。同窓生とのコミュニケーションは、手紙であったり、電話であったりだと思うのです。
これは、一対一が基本であって、所謂「パーティー」とか「チャット」のようにはいかないわけです。
SNSは、それを一気の解決させております。
「あいつは今、何をやっているのだろう。元気なのだろうか・・」
これが瞬時に分るわけです。(尤も、記事をアップする頻度にもよるのでしょうが・・)

しかしながら、手放しでは喜べない事実もございます。
個人情報ですから、この内容を「悪用」する輩は後を絶ちませんし、我が愚息達は、SNSをコミュニケーションの柱としており、これは、安易な方法ではなかろうかと、斯様に考えております。
では、僕らの世代と愚息達の世代とはどのような温度差が発生しているのだろうか。
これは、お互いに共通している「若い頃の気持ちの強さ」。これではないか。そう思っております。
会いたい、話しをしたいという思いは一緒。使える道具が違っているだけなのです。
携帯電話は、まさに僕等が一番欲していたものだったと思うのです。(これは、僕だけの感情なのかもしれませんが)。
親に聞かれず、自身の部屋で友人と会話をしたい。これができたら。何度思ったかしれません。
ある日、女の子の自宅へ度胸を決めて電話いたしました。運よく、彼女が電話を取って、「ごめん、酔漢君。今、うどん食べているところだから・・」。
最初は分らないでおりまして。よくよく聞きましたら「親がそばに居て話しが出来ない」=「うどん」となった訳です。
笑い話ではありますが、本気でそう会話しておりました。
ポケベルは、一時ブームになりましたが、これはこれで画期的な道具でした。すぐさま携帯電話に変わりました。
酔漢は使ったことがありませんでした。
愚息達の世代には、こうした苦労は無い事でしょう。
コミュニケーションがそうしたツールを使って簡単に出来るようになっている。うらやましいとは思いますが、これで「失ったものもあるんだなぁ」とも考えたり。
でも、こうした「文明の利器」を語りますと、全てがそうなってしまって、結論が出ないのが古からの理なのですが。

話が飛んでいるなぁぁ!何を話しておりましたっけ?
そうだ、テーマはSNSだった。

自己主張するツールばかりが増えて、発信する自分もその中で埋もれてはいないのだろうか。
こう考えてから、ブログも正直「キレがない」と感じるようになっております。
「最初の思いは、どうだったのだろう」
自問を繰り返しております。
たった、3名の聴取者。でも、リスナーがいただけでも嬉しかった。
いつしか、リスナーが増えていき、自分も気にし出すようになる。別に「ウケを狙っている」とは思ってないけど、どこかそんな風にも考えてしまう。
何を伝えていきたのか、自分の中で、整理しかねているのは、本当です。

今、ノグチを語っております。
これは、約3年間、自分の中で考えていた事なのです。ですから、これを語ることに、迷いはないのです。
ですが、どうしても、いつもと違う。
ある友人君がメールでもって「書けることを書いてない?」と。
まったくもってその通りかと。自分でも、そう思ってしまいます。

この一年のお話し。
実は、ここで語るにも、誰かに話すのも、「もう少し時間を頂いてから」という出来事、出会いがありました。
自分にとっては、これは衝撃的な出会いであって、ここであったことをどう整理して伝えていこうかとはなりますが、こればかりは、もしかしたら、「墓場まで持っていかなければならない」ことになるのかもしれません。
こう語りますと、皆様が、いろいろな想像を働かせると思うのですが、決して疚しいことではございません。ですが、多くの人の気持ちがありますので、これは、お時間を下さい。
この出来事が自分の中で大きく占めているのは確かなのです。

半年に入院を二度。
病気ををし、身体も、精神も普通でなくなる状況に自身の身を置きますと、多くの事が見えてきますね。
良い経験をしたと、本当にそう思います。
初期の初期の段階ではございますが、初めて「癌ですよ」と聞いたときは、流石に心が折れそうになりました。
誕生日の翌日に発症。あまりの痛さに気を失いました。
その日を境にタバコを止めました。
前日まで一日に40本を吸うヘビースモーカーでした。たった、2時間で禁煙に至りました。

花を愛でいるということを始めました、丁度、自分の検査入院が決まった頃と一緒でした。
カメラを通すと、花の美しさが際立つ。
これが判ったときの感動は忘れはしません。
「光と対峙してきた中村ハルコさんは、どういう思いでファンダーを覗いていたのだろう」
こう思いながら、写真を撮っておりました。
「七ヶ浜で見た、向日葵があまりにも美しくて。悲しくて。嬉しくて」だから、自分の心のベクトルが急旋回したのだと、改めてそう思います。
撮影した花の種類が約600種となって、2000枚もの写真を撮影し記録しております。

「大和を語る」の中では、今年も一名のご遺族の方と繋がりを持てました。
第三世代の吾々ですが、やはり、年齢を重ねますと、祖父の足取りを確かめたくなるのですね。
行きつくところが「くだまき」だった。
こうした場所が日本から無くす訳には行かないと考えます。
再来年は、没70年を迎える第二艦隊です。
メディアは正しく「坊ノ岬沖海戦」を伝えてくれるだろうか。
これは、大事な事として受け止めております。

楽天の優勝。
仙台の盛り上がりは想像に難くない事。
4000本もヒットを放った選手と24連勝無敗の投手と60本もの本塁打を打った打者と同時に見る事ができた幸運。
伝説となってしかるべきシーズンだったと思います。
仙台に残された野球での全国制覇は「高等学校」だけになってしまいました。(仙台育英高校の神宮大会優勝はありますが)

毎年、毎回の事なのですが「くだまきはどこへ行くのか」。
昨年までは「風にでも任せておりますが・・・」と話しておりましたが、風がどう吹いているかも分らなくなりますと、これは単に遭難しか無くなるわけです。
今の自分は、果たして風を見ることが出来ているのか・・・。

そうだよなぁ。「ネガティブなくだまき」では面白くないですよね!

大切にしたい、昔からの友人から一通のメールを拝受。拝読。
「そうかぁぁ」
伝えたいことがあって、伝えたい友人がいて。
「これが、一番気持ちを豊にすることなんだね!」
僕は恵まれております。



遠くからやってきて、優しい笑顔の会話があって、どこか懐かしい笑いに染まった頃、遠くに再び行ってしまう。でも友人との出会いはそんなもので、山や海の向こうの知らない場所にいるからこそ、出会って別れる時までの気持をずっと抱き続けることができるし、目を瞑ればその姿を想い浮かべることができる。信じようとする気持ちと共に、永遠のひとつがそこに生まれるってことかも。
/永井宏「笑顔の順番 −神八かおりさんに−」より


追伸
冒頭のバラはミニバラです。「ティアドロップ」というイギリス生まれの彼女です。バラの棚の下でひっそり咲いておりました。隙間から冬の日差しが差し込んでいて、それが上手な照明の様でした。その薄い光に花が向いていました。このバラを集めて花嫁のブーケを作ります。白いウェディングドレスに似合うアイボリーホワイトです。
永井宏さんの言葉は友人のfbよりご紹介いたしました。

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14 コメント

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おめでとうございます。 (すず)
2013-11-21 13:27:21
 まずはブログ開設八年目、おめでとうございます。

酔漢様のお話を伺うのは、私にとって本当に楽しみなことであります。長くブログを拝見させて頂いている方がたの、環境やお心や体調の移り変わりは、お顔を知らない身ではありますが、リアルなご近所の皆さんのように気にかかります。

ブログを素のままに書く方、自分を創作して楽しまれている方、愚痴や怨嗟の掃出しにしている方、さまざまおられますが、「読まれている人の人数=そのブログの答え」だと私は思っています。アクティブでもネガティブでも、酔漢様にお会いしたくてお邪魔するのです。どうぞ、これからもたくさんお話をお聞かせ下さい。
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こんばんは (見張り員)
2013-11-21 21:48:33
ブログ8年目ということでまずはおめでとうございます^^。

私は酔漢さんのブログにお邪魔させてもらってからまだ日が浅いのですがずいぶんいろいろなことを勉強させてもらい、またたのしませて・考えさせてもらっております。
これからも酔漢さんの心の羅針儀のさすままに進んで言っていただきたいと思います。
でもくれぐれもご無理なきように願います、健康がすべての先頭ですものね。
これからもどうぞよろしくお願いします。
返信する
無くしたものと手にしたものを秤にかければ きっと圧倒的に前者に傾くと知っている (ある友人)
2013-11-23 11:09:03
八年か。言い古されているけど、継続は力。
ならばその「力」はどこに作用するのだろうか?あるいはしてきたのだろうか?
そこに答えがあるんじゃないの。
SNSはさっさとやめちまい、ガラケーで間に合っている人間が説く事でもないのだけれど(笑)。

と、ここで終わらせたいのだけれどね。それもちょっと淡泊すぎるかな。ご指名いただいているし。

SNSというものは差詰め現代の「アジール」みたいなもので。
だから梁山泊みたいにいろんな輩のたまり場になる。吐き出される言葉は常に優しかろう筈はないし、出典の怪しい戯言も多い。それらを書き連ねたものはある種の「落首」かな。SNSなら狂歌じゃなくただの文章だし「落書き」といったところだ。「いたずら書き」ではないよ。ガキじゃないんだから(笑)。大人の「落書き」。SNSなんて本質的にそんな程度のもの。もちろんその人のおかれている環境や思想、信念で重みは変わるし認識も違うのだろうけれど、それは結局のところ個的な差異に過ぎない。他者に強いるべきものではないし、受け手も必要以上に難しく考える事はない。同じものを見てもそもそもの立脚点によって答えが違うのは当たり前なんだし。

だから大人の「落書き」を楽しめばいいと思うよ。それに対して「いたずら書き」をする奴は無知で無粋なガキだと鼻で笑ってやればいい。息子さんたちの未来を思うなら、大人が言葉を無くしちゃならないと思うね。まあ子どものいない者が言っても説得力はないのだけれど。

ついでのついでに蛇足をちょろりと。
写真は嘘をつくよ。人の目にはそう映らない世界なんだから。ファインダーからのぞいた世界は、その人のエゴの世界であって、自分がみたいもの。ささやかな嘘をつく瞬間でもある。別にそれが悪いわけじゃないよ。そんな無粋でつまらない事は言わない。ただ嘘は嘘だと、エゴはエゴだと感じていた方が分かる事もあると思う。
きっと横暴で優しいどっかの公務員さんはあっさり違うよと言うかもしれないのだけれど。
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風の吹くままに (なん)
2013-11-24 00:41:32
8周年、おめでとうございます。
読者としてまだ月日は浅いですが、ブログをよく拝見しています。
お人柄が自然と表れていますよね。
言葉であれ、写真であれ、向こう側にいる人、ものに対する思いやりと優しさが感じられ、それがこのブログの魅力の一つだと思います。
この「酔漢のくだまき」は、酔漢くん自身なのだから、思うままに綴ればいいんじゃないかしら?
風の吹くままに。
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読者4年目です (ゴエモン)
2013-11-24 13:23:35
ご無沙汰しております。
酔漢様のブログ、8年目なんですね。
普段、自分の幼少期や昔の風景をそうそう思い出す事はありません。なので、酔漢様のブログを読むと、懐かしく心地良くなります。
三日坊主で基本、面倒くさがりの私にはブログなど続くはずもなく…。
もう少し酔漢様のブログで楽しませて頂こう、と勝手に考えています。
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祝*8年目 (いーちゃんの母)
2013-11-29 14:53:28

おめでとうございます♪

これからも
色んな話題を発信して下さいね。
楽しみにしています。
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すずさんへ (酔漢です)
2013-11-29 17:32:53
すずさん。今晩は。
すずさんの方が先輩ですから、ありがたいお言葉です。
なんやかやで、こんなに時間が過ぎてしまいました。
こちらこそ、すずさんの視点でお話しし続けてくださいね。
僕は根が無精者だから、コメントを外したりしているけど、自分でもここまで続けられるとは思ってませんでした。
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見張り員さんへ (酔漢です。)
2013-11-29 17:37:12
いつも、御高覧ありがとうございます。
見張り員さんの記事は欠かさず読まさせていただいております。その都度、コメントできないではおりますが。
もうすぐ、70年になりますね。
この年が、ご生還された方がいらっしゃる、最後の〇周年だと思うのです。
それから後は、僕等の世代の立ち位置が重要になった来ると思ってます。
見張り員さんのそれは、素晴らしい位置にあると思ってます。見張員さんこそ、自信をもって語って行って頂きたいと思います。
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ある友人君へ (酔漢です。)
2013-11-29 17:41:48
寒くなりました。
湘南の地に住みながら、そんな事言うんじゃない!
って言われるよなぁ。水道管なんて凍らないんだし・・。

いつもありがとう!本気でそう思っているよ。
君や、猫写真家君がそばいいるから、それが続けられる事なんだよね。

仙台を後にする日。仙石線で君と会って、仙台駅で猫写真家君とあって、君等2人に見送られながら新幹線で仙台を跡にした。
偶然なんだけど、それが今なんだよね。
僕はそう思っているよ。
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なんちゃんへ (酔漢です。)
2013-11-29 17:49:16
いつも、御高覧ありがとう!
一昨年の同窓会、丹治さんと一緒でホテルのロビーにおりますと。
「りょうた君」が。
「丹治先輩。ところで『酔漢』って誰なのですか?」と。
「何、酔漢?ほれ!お前の目の前に居るじゃないか」
「・・・・・・」
これ実話。

なんちゃんから言われてね。「白のクレマチス」は、待ち受けにしてますよ。
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