鶴君の機関車観?(館?)

鉄道大好き!機関車大好き!鶴君のブログです。機関車ネタを中心に旅行あり、B級グルメありの雑記帳です。ご覧ください。

ザ・トップナンバー ー利府のEF711ー

2020年03月01日 00時31分28秒 | トップナンバー
新型ウイルスの影響で仕事も大変なことになっております。皆様いかがでしょうか?
この騒ぎが早く収まってくれればいいのですが・・・

さて、今回のネタですが・・・タイトルの通りトップナンバーです。最近UPしていた解体の噂が飛び交う利府の保存交流電気機関車の最終回となります。最終回はED78の兄弟機でもあり東北唯一のF型電気機関車EF71です。

EF71は、ED75やED76500などと同一の意匠で、重連運転を前提に正面貫通路を設けたほか、冬期の窓ガラス破損を防ぐため正面窓上部にはツララ切りを備える。全長は18500mmに達し、側面の通風口は片側7組の外観となっています。1968年の奥羽本線米沢 - 山形間交流電化ならびに直流電化区間であった福島 - 米沢間の交流電化切替に伴い、急勾配を有する板谷峠での牽引定数を極力確保する必要から動軸6軸の「F形」として開発された形式です。前回UPしたED78形とは機器の共通化がなされ、KE77形ジャンパ連結器2基を通し両形式相互の重連総括制御が可能となっています。


EF711 利府新幹線総合車両センター 2007.8.25 CANON EOS20D 24-105mm

1968年の製造後、東北本線・磐越西線でED78形とともに試運転や性能試験を実施し、さらに先行して交流電化工事を完成した置賜 - 蔵王間で乗務員の訓練運転をおこなった後に、福島 - 米沢間で本格的な運用を開始し、全機が福島機関区に配置され「津軽」に代表される急行列車や普通列車・貨物列車のほか、1970年から運転を開始した寝台特急「あけぼの」の牽引など広汎に使用されました。当初はED78牽引列車の補機として福島 - 米沢間での運用を主体として、一部列車のみ山形まで牽引することとなっていたが、仙山線の使用電機をED78に統一した1970年以降は機関車運用が変更され旅客列車を中心に本形式の単機ないし重連で福島 - 山形間を直通運転することも多くなりました。編成重量の関係から特に重連運転を必要とした一部の列車を除くと本務機と補機の区別が曖昧なものとなってしまいました。1990年より福島 - 山形間標準軌化による山形新幹線建設工事が始まり、福島 - 米沢間の単線化に伴い定期夜行列車での運用が消滅してしまいました。それ以後も残った普通列車と貨物列車、臨時列車などの運用も、1991年をもって終了してしまいました。一部は東北本線で臨時運用に投入されることもあったようですが、一般区間に適応しない特殊設計であるため他線区への転用が難しく、1993年までに全車が除籍され形式消滅してしまいました。

鉄道雑誌等で見た優等列車を重連で牽引する姿は機関車好きにはたまらないものがありましたが、私が見た現役時代のEF71は、数量の50系客車を牽引し峠に挑む姿です。持て余るパワーを抑えて軽量編成を牽引する姿には寂しいものがありました。
コメント
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