尾崎春夫 東京都医師会副会長より
イベルメクチンの緊急使用を考えて欲しい。
また長文になりますが、是非最後までお読み
ください。
一昨日、ノーベル賞を受賞された大村先生と
北里大学の皆さんが、東京都医師会に来られ
ました。
大村先生が創薬に関わったイベルメクチンを
コロナ患者さんに投与して、患者さんの命を
救って欲しい、という訴えをされにきたのです。
イベルメクチンの新型コロナウィルスに対する
効果については、現在27カ国で治験が行われて
おり、86件の治験が進行中とのことです。
既に報告された35件の研究のメタ解析によると
早期に投与すると71%の改善効果が、遅れて
投与しても50%に改善効果、予防的に投与すると
91%の改善効果が、全体でも71%の効果が認め
られると、報告されています。
アメリカのNHI治療ガイドライン委員会でも
こうした報告を受け、イベルメクチンに関する
推奨事項をアップグレードし、COVID-19で
使用するための選択肢の1つとしたそうです。
このような良好な治験結果が出ている薬剤は、
私の知る限り今のところないと思います。
しかも大村先生が作られたと言っても過言ではない
日本発の薬です。
緊急事態宣言下で、自宅待機でいつ重症化する
とも限らない患者さんが激増しているのが
東京の実情です。
自宅療養などでの有効な治療手段がない現在
私はこのイベルメクチンの使用を早急に検討
すべきだと考えています。
有事の際の緊急使用として、医師の裁量権の
もとに、使用を認めていただきたいのです。
しかしながら、厚労省は、あくまでも平時と
同様の薬事承認のプロセスを崩そうとせず、
この薬剤が使える目処が立っていません。
どうか皆さん、一緒に考えてみてください。
なおイベルメクチンは現在、寄生虫やダニの
駆虫薬として、日本でも日常診療の中で
使われている薬で、副作用も少ないとされて
いる薬です。
アフリカでは、オンコセルカ症という寄生虫疾患
の治療薬として、多くの人を失明の危機から
救っている薬です。