季の座

新宮から普通電車で約２時間、紀伊長島下車。
電車は２０分ほど遅れて駅に着いた。
駅からは約１０分、ホテルのお迎えの車で今日泊まる季の座へ。
今回は露天風呂付きの離れを予約した。
ホテルから離れまでは徒歩で約２，３分だが、車でも送ってもらえる。
私達の泊まる離れは一戸建てで、ガス台などのキッチン付きの広い部屋だった。
露天風呂はベランダに入口があって、桶風呂だった。
蛇口をひねるとすぐ熱いお湯が出てきた。
緑色のカメ虫やいろいろな虫が飛んでいるのさえなかったらいいのだが、
こればっかりはしょうがない。
ベランダから出入りするので扉を開けるとどうしても部屋の中に虫が入ってくる。
夕食、朝食を食べに行くときとホテルのお風呂に入りに行くときは
ホテルまで歩いて行かないといけない。
もちろん歩いて行かなくても連絡したら迎えに来てもらえるし、送ってもらえるが
私達はゆっくり歩いてホテルと離れの間を移動した。
雨が降ってなかったからよかった。
朝、６時頃、お風呂に行くときに立派な角が生えた鹿がいた。
私達の姿を見て驚いたのか海のほうに向かって猛スピードで逃げて行った。
後で聞いたら鹿、イノシシ、サル、クマもいるらしい。
サルがときどきお風呂に浸かっていることもあるそうだ。
クマやイノシシでなくて良かった。
朝のホテルのお風呂には一昨日のお風呂の大浴場にはいなかったカメ虫が
電灯の近くや壁や天井や窓にたくさんとまっていた。
聞けばお風呂の掃除でこのカメ虫を掃除機ですって退治するらしい。
毎日掃除が大変だ。道理で大浴場の陶器風呂の上に木のフタをするようになっていたのは
このカメ虫の侵入を防ぐためだったのだ。
串本の浦島ハーバーホテルでは晩、部屋の窓にはこのカメ虫がくっついていたけれど、
大浴場のお風呂には全くいなかったのになあと思った。
夕食ではさしみと焼き魚の種類が選べた。
朝食はバイキング形式だったが、朝も炭火で焼くお魚が選べる。
朝はこの炭火でだんごも焼けるようになっていた。
近くの海辺は海水浴場になっていて夏場は混むのだろうなあと思って聞いてみたら、
最近のお客さんは海水浴の後お風呂だけの利用が多いそうだ。
海水浴場よりプールが近くにあるらしく、プールを利用する人のほうが多いらしい。
海は遠浅で透き通っていた。昔の串本の橋杭海水浴場のように藻もなくきれいだった。
砂浜には鹿のような動物の足跡があった。朝海に走っていった鹿かなあと思った。

季の座の離れの露天風呂

離れの露天風呂は桶風呂だった。