TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

バチカンで逢いましょう

2021年10月03日 | 映画鑑賞日記

レンタル店で借りて観た映画『バチカンで逢いましょう』の感想です。夫に先立たれ、故郷だったドイツのバイエルンからカナダの大自然に囲まれた家で一人暮らしをしていたマルガレーテ(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)が主人公です。母親の一人暮らしを心配した娘マリーにその家を売られることになり、娘一家が住む都市部の家に呼ばれ、娘一家と一緒に住めると思っていました。マリーはマルガレーテに老人ホームに入るように勧め、一緒に行くと約束していてマルガレーテが楽しみにしていたローマ旅行もうやもやにしてしまいました。マルガレーテは敬虔なカトリック信者で、ローマのバチカンに行って、どうしてもローマ法王に懺悔しないといけないことがあり、置き手紙をして、一人で、14時間も掛けて、ローマに行くことにしました。行動力抜群のマルガレーテでした。ローマには孫娘マルティナが勉学のために滞在していて孫娘を頼りにその住まいに行きましたが、そこには、ロッカーの変わった男性がおり、孫娘と同棲中で、ここでも居場所に困るマルガレーテでした。ある日、ローマ法王にすぐに対面で一対一で会えると簡単に思っていて、一人でバチカンに向かいましたが、集団謁見で、法王に会えるということで列に並び順番を待っていました。その列に、盲目のふりをして並んでいた老紳士ロレンツオに順番を譲るという心が優しいマルガレーテでしたが、後で、その老紳士の盲目は嘘だったと知り、いつかとっちめてやろうと密かに憤慨していました。集団謁見の日、またまた老紳士ロレンツオと会い、懲らしめてやろうと護身用に持っていたスプレーを掛けたら誤って法王様に掛けてしまいニュースにまでなる事件に発展してしまいます。それを助けてくれたのはロレンツオで、後に親交を深めて行くようになりました。また、バイエルン料理店で料理を頼んだら期待に反するおそ松な料理しか提供されず、自分で作ったほうが早いと厨房に入り美味しい料理を作り上げたことが評判となり、お客さんが来ず廃業寸前だったそのお店でシェフとして彼女の料理の腕を振る舞うことになりました。そして、その店主ディノの叔父があの盲目のふりをしていた老紳士のロレンツオであったという偶然も描かれていました。その後、ニュースに母親が映っていたのを心配した娘のマリーもローマにやってきて、マルガレーテと娘のマリー、孫娘のマルティナの三世代の女性たちがローマで集合し、それぞれの思いや家族愛を確かめあうという映画でした。最後はほのぼのした終わり方で、「ローマの休日」の映画を思い出させるようなスクーターで街中を走って行く姿が印象的でした。この映画を観て思ったこと、たとえ、家族であっても、ひとりひとりのそれぞれの人生の道のりは自分で決めて歩いて行くのが一番大切なことだという基本的な考え方を忘れてはいけないなあと思いました。マルガレーテがたった一人で住んでいたカナダの一軒家の暮らしが本人にとってそれが一番ベストと思っていて、病気などで一人暮らしが難しいのでなかったら、母親が望んでいる暮らしをサポートして行くことが一番大事なことだったと思いました。家族であっても、親子であっても、一人一人の人生は自分のものだということを尊重しながら、その人らしく生きられるようにサポートして行くのが本当の家族愛なのではないのだろうかとも思いました。

マルガレーテの行動力は半端じゃなく、頼もしく、愛嬌もあり、素敵な女性として描かれていたように思います。

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イタリア旅の写真

2021年10月03日 | 旅日記

「バチカンで逢いましょう」の映画を観て、昔イタリアを旅したときの写真をアルバムに見つけ今回記事にしておこうと掲載してみました。写真はすべて1995年8月の撮影です。

バチカン市国 サンピエトロ寺院

子どもの頃読んだコミックに出ていて一度は行きたかったトレビの泉

映画『ローマの休日』のシーンで出てくる有名な真実の口

コロシウムは歴史を感じ圧倒されたのを思い出しました。

フィレンツェ

ミラノのドゥモ

ベニスのサンマルコ大寺院

ベニスのゴンドラ 

イタリアにはもう行かないだろうけれど、イタリアが背景の映画を観る度にイタリアの風景を昔見ておいてよかったと思います。自分の場合、歳を重ねたら外国に行こうと思っても諸々の事情で行けなかったりするので、若い頃に行っておいてよかったと思い出したイタリア旅の写真を今回ほかに記事がなかったので掲載しました。

 

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