7月22日、ループバスで清水橋(文学館前)で下車し、5分ほど歩いて姫路文学館まで辿り着きました。以前、一度冬に来たことがあり、2回目でした。母と一緒に歩いたときのことを思い出しながら今回は父と二人でゆっくり歩いて行きました。
バス停付近から姫路城が少し見えていました。
途中にあった神社
姫路文学館にやっと辿り着きました。猛暑の中を歩いてきたのでここまででも少ししんどかったです。
ぞうのエルマーが入口付近でお出迎えしてくれてました。
「ぞうのエルマー絵本原画展」を見たかったのでこちらまでやってきた次第です。
入口で車椅子をお借りしました。
入口付近では絵本や絵葉書などのいろいろなグッズが売られていました。
館内は撮影禁止でした。ぞうのエルマーはイギリス南西部のデボン州生まれのデビッド・マッキー氏が1968年に発表した代表作で、60以上の言語に翻訳され世界中の人々に愛され続けています。パッチワーク模様のエルマーは他の象と外見が違っていても元気いっぱいな姿が描かれていて、読む人にいろいろな力を自ずと与えてくれているかのようなメッセージがたくさん含まれています。エルマーシリーズの作品は約30作品あるそうです。今回の展覧会では約170点の原画が展示されています。この原画展は日本では今まで開催されなかったほどの最大規模の原画展になっているそうで、昨年87歳で亡くなられた作者の回顧展でもあります。各作品の側には絵本が置かれていて原画と一緒に楽しめるようになっていました。ちらしに紹介されていましたが、『せかいでいちばん強い国』は2004年にアメリカがイラクに侵攻したときに憤った作者が描いた作品で、ロシアのウクライナ侵攻で20年経った今注目されている絵本になっているそうです。
むかし、大きな国がありました。その国の大統領は「せかいじゅうの 人びとを しあわせにするため」に、いろいろな国へ戦争をしにいきました。自分たちと同じように暮らせるのだからと、次々に征服をしていったのです。
とうとう、征服されていない国はたった一つになりました。とても小さなその国だけれど、残しておくのも気持ちがわるいものです。ところがおかしなことが起こります。その国には兵隊がいないどころか、なんだか歓迎をしてくれているようにすら感じるのです。彼らはお互いにおしゃべりをし、歌をならい、台所に立ち、やがて仕事を手伝うように……! 戦いにもならないこの征服を終え、大統領は満足した表情で言います。
「せかいをすくう せいぎのみかた! 大きな国は つよい国!」
だけど本当にそうでしょうか? 彼が自分の息子に歌ってあげたその歌は……。
勇ましくも、どこか明るくユーモラスに描かれたこの物語。この絵本には、どちらが悪いとも、戦争が良くないことだとも書いてはいません。けれど、その奥には強い者のゆがんだ論理への皮肉がたっぷり込められているようにも感じます。
「どこかおかしい。何かがちがう」
くり返し読みながら、少しずつ生まれてくる様々な気持ち。その声に耳を傾けながら、大人も子どもも考え続けるきっかけとなってくれる絵本なのではないでしょうか。(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
絵本ナビHPより転載
ぞうのエルマー絵本原画展」 姫路で特別展の動画を貼りつけてみました。
アガバンサスが咲いていました。
南館で展示されていたぞうのエルマー
南館で司馬遼太郎記念室を見学しました。
約1時間ほど見学して元来た道を歩いて戻りました。