TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

18歳の生存者

2009年01月22日 | 読書日記
18歳の生存者 山下亮輔 著 双葉社
2005年4月25日に起こった
JR福知山線の脱線事故の被害者の大学生の青年の手記。
はじめにのところで著者はこの本について、
著者が体験した苦悩と混乱、絶望、涙、怒り、悲しみ、
そしてやがてかすかな希望の光を見出すまでの3年間の記録と書かれていた。
読んでいくにつれて事故のなまなましさが蘇る。
著者がこんなに前向きに生きていかれるのはやはり素晴らしい家族や友人に
囲まれて育ってこられたこそだからだろうと思った。
いかなる逆境にあっても人を救ってくれるのは人なのだ、たくさんの力で命を
助けられた僕は、これから少しでも、誰かの力になりたいと心から思う、
跳ぶ力を失っても、できることはあるのだと思うと最後のところで書かれていた。
これだけの力強い言葉を発することができるまでには
この事故を体験した方々にしかわからないあらゆることを
乗り越えて来られたのだろうと思った。





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