書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) 15 2017-09-10 | 書評『文明としての江戸システム』(鬼頭宏著) まとめ このように四象限の枠組みから、人間集団の内面が歴史にとって不可欠の半面であったことが見えてくる。単純に「心を抜きに歴史が存在しうるか」と思考実験してみれば、それは事実だとしか言いようがない。歴史的事象は内面と外面で一体であるというこの原点に立ち返るならば、見失われた左下象限・集団的内面の領域を補完する歴史観が、意味も展望もある真にリアルなものとして今後正統性を持つであろうと当然に予見 . . . 本文を読む