〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) 2

2018-04-27 | 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー)
本書が目指したもの  本書の目的は、例えば次の一文に要約されている。「宗教と近代西欧社会との発展、とくに近代と経済との関係について、マックス・ヴェーバーの偉大な著作に影響された社会学者は、当然、日本の場合にも宗教的要素が含まれるのかどうかを問題にする。大胆にいうと、この問題は、日本の宗教のうちで、何がプロテスタントの倫理と機能的に類似しているのかということである」(三四頁)。本書はこの目的に沿っ . . . 本文を読む