昨日は舞台「容疑者Xの献身」を観に行きました。
「キャラメルボックス」ははじめて舞台をみた劇団で
思い入れは思いの他あるのですが最近の作風があまり合わないようで
4~5年観ていませんでしたが、今回は原作が好きな本だったし
当日だとハーフプライスチケットといって半額になるので
ちょっくら行きました。
そんなわけで宿直明けで東武百貨店のチケット売り場に
9時30分位に着いたら15人も並んでいました。
もちろん全ての人がそれ目当てではないんで普通に買えて、
席も後ろの方とはいえ1階席で、でも自分の周りの人は7000円出して
観ているわけで申し訳ないかなぁと・・・あ、これは嘘です、思っていません。
久々に池袋に降りましたけど、若い子(風な人も含め)が多い感じがしました。
金髪っぽい子も結構多いし、ちょっとたじろきました。
HPでは今日はチケット余ってます、って書いてあったけど
自分が見る限り、ほとんど埋まっていました。
座席と座席の間が前も横もせまいのに閉口しました。
問題の中身ですが、かなり良かったです。
キャラメルボックスは10作弱観ましたが1、2を争う出来で、
舞台を観て初めて泣きそうになりました。
原作本を映画やドラマで映像化するとガッカリすることが多くて
それを恐れていましたが今回はそんなことはありませんでした。
原作をかなり忠実に再現させたから違和感がなかったのかもしれません。
とはいっても原作を読んだのは相当前で
トリックも後半になって思い出した位ですけど。
この話の最大のポイントは「一方的に思いを寄せる人の為に
見返りなしの犠牲を払うことができるか」ということだと思います。
石神という高校教師が、隣に住む花岡靖子が犯した殺人を隠蔽するのですが、
それが露見されそうになると、自ら自首をして罪をかぶります。
例えば、子供の頃に自分の好きな子が物を壊したとして
それは僕がやりましたって身代わりになることはあるかもしれません。
でも今はその罪をかぶることによってその人から好意をもってもらえる
とかそういう計算を働かせてしまうような気がします。
ましてや殺人の身代わりなど割りに合わないなぁと
損得勘定で決めてしまう自分が想像できます。
そういった点で石神の行為は「純」だなぁと思うわけです。
自分も子供の頃はそういう「純」な思考で生きてきたのに
大人になるにつけ汚れてきていると、この作品をみて考えさせられました。
そんなことを思いながらサンシャイン通りを歩いていると
妙に浮かれた街並みに嫌気がさしてきました。
そんな杞憂はともかく少なくとも3500円払う価値は絶対あるお芝居で
原作を読んでいない人でも、いやむしろ未読の人の方が
楽しめると思います。
24日まで上演しているのでぜひ観てほしい舞台です。
「キャラメルボックス」ははじめて舞台をみた劇団で
思い入れは思いの他あるのですが最近の作風があまり合わないようで
4~5年観ていませんでしたが、今回は原作が好きな本だったし
当日だとハーフプライスチケットといって半額になるので
ちょっくら行きました。
そんなわけで宿直明けで東武百貨店のチケット売り場に
9時30分位に着いたら15人も並んでいました。
もちろん全ての人がそれ目当てではないんで普通に買えて、
席も後ろの方とはいえ1階席で、でも自分の周りの人は7000円出して
観ているわけで申し訳ないかなぁと・・・あ、これは嘘です、思っていません。
久々に池袋に降りましたけど、若い子(風な人も含め)が多い感じがしました。
金髪っぽい子も結構多いし、ちょっとたじろきました。
HPでは今日はチケット余ってます、って書いてあったけど
自分が見る限り、ほとんど埋まっていました。
座席と座席の間が前も横もせまいのに閉口しました。
問題の中身ですが、かなり良かったです。
キャラメルボックスは10作弱観ましたが1、2を争う出来で、
舞台を観て初めて泣きそうになりました。
原作本を映画やドラマで映像化するとガッカリすることが多くて
それを恐れていましたが今回はそんなことはありませんでした。
原作をかなり忠実に再現させたから違和感がなかったのかもしれません。
とはいっても原作を読んだのは相当前で
トリックも後半になって思い出した位ですけど。
この話の最大のポイントは「一方的に思いを寄せる人の為に
見返りなしの犠牲を払うことができるか」ということだと思います。
石神という高校教師が、隣に住む花岡靖子が犯した殺人を隠蔽するのですが、
それが露見されそうになると、自ら自首をして罪をかぶります。
例えば、子供の頃に自分の好きな子が物を壊したとして
それは僕がやりましたって身代わりになることはあるかもしれません。
でも今はその罪をかぶることによってその人から好意をもってもらえる
とかそういう計算を働かせてしまうような気がします。
ましてや殺人の身代わりなど割りに合わないなぁと
損得勘定で決めてしまう自分が想像できます。
そういった点で石神の行為は「純」だなぁと思うわけです。
自分も子供の頃はそういう「純」な思考で生きてきたのに
大人になるにつけ汚れてきていると、この作品をみて考えさせられました。
そんなことを思いながらサンシャイン通りを歩いていると
妙に浮かれた街並みに嫌気がさしてきました。
そんな杞憂はともかく少なくとも3500円払う価値は絶対あるお芝居で
原作を読んでいない人でも、いやむしろ未読の人の方が
楽しめると思います。
24日まで上演しているのでぜひ観てほしい舞台です。