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コデマリ（小手毬）
バラ科
コデマリ属
まあ、確かに白い密集した花がまりのように丸く咲く
一つの花を見ていると、隣で咲いていたユキヤナギの花と似ている
でも、ユキヤナギは枝に沿って小花を咲かせるが
小手毬ほどの丸い花姿ではない
この株も、母が遊びに来た折に、挿し木した物を持ってきたものだ
手鞠と言えば、和裁が好きな、と言うか・・・
和裁の内職で兄弟五人の家庭の家計を支えた母が
手すさびに、良く作っていたっけ
刺繍糸を器用に巻き付けて、それは、それは綺麗な手鞠を作っては
病院の待合室仲間に分けていた
不思議なもので、大病を患い病院で共に過ごした者達は
なにか、特別な連帯感を持つもののようだ
容態が良くなると、退屈な入院生活の気を紛らわすように
女の人たちは、手作りの小物の先生のもと、
病室は手芸教室のようになる
不整脈で入院し、「世話好きなおばさん」と知り合った母は
手芸というか、手作りの小物を教えてもらいながら
退屈なときを紛らわすように、沢山の「作品」を作っては
子供たちに、姪たちに、配っていたものだ
今は、目がほとんど見えない母は、退屈しているんだろうなぁ
私の凝り性な性分は、母から受け継いでいるのかも知れない ^^