梅の実

2006-05-20 23:55:16 | 徒然に


ここ暫く、梅雨のような長雨が続いている
シトシトと降ったり、強い風を伴った大粒の雨だったりする

そのせいか、いつもより実付きの良かった梅の実が
パラパラと落ちてしまっている

まあ、実の成長過程で、「生理落果」といって、自分の能力以上の実を
落として、樹を守るという生きるための機能が働く

見上げれば、まだ、沢山の実が付いているので、
今年の梅酒も漬ける事が出来るだろう

それにしても、折角実ったのに、
木の下に落ちてる小さな実を見るのは
チョット切ないたけぞうである




アヤメ

2006-05-19 23:55:10 | 


アヤメ(菖蒲)(文目)
アヤメ科
アヤメ属
花言葉: 神秘的な人

「いずれがアヤメ、カキツバタ」なんて、言い回しは、
今は流行らない言葉になってしまったな
いずれ劣らず美しい女の人を表す、好きな言葉だ

庭の鉢植えにした「アヤメ」が一つ咲いてくれた
それまで地植えにしていた場所が梅の枝が張ってしまって
日当たりが悪くなり、花芽を付けなくなってしまったから

一日中、日の光を浴びる場所より、朝日を浴びて、西日は当たらない場所
そんな、場所が花には生きやすい場所なんだろう

花にとって日の光を浴びない場所は、悲しい居場所なのだろう
まあ、人にも、同じようなことが言えるのかも知れない

常に、脚光を浴びて日向を歩く人
思いとは裏腹に、日向を歩けずに木漏れ日さえ当たらず
日陰にひっそりと生きるしかない人
あるいは、日陰を歩くのが好きな人だっている

私の人生、木漏れ日程度の路を歩いてきたんだ・・・
と、思う、たけぞうである



私の好きなJAZZのスタンダードナンバーの
「On the sunnyside of the street」
>soundPie annexのEnterで入って、
リストの中の局名をクリックするとMIDIの曲がスタートする

1930年代の曲だが、フランクシナトラの歌を聴いて気に入った

Grab your coat and get your hat
Leave your worries on the doorstep
Just direct your feet
On the sunny side of the street

Don't you hear that pitter-pat
You know that happy tune is your step
Life could be so sweet
On the sunny side of the street

I used to walk in the shade with my blues on parade
Now you know I'm not afraid... I guess this rover done crossed over

If I never have a cent
I'd be rich as Rockefeller
Gold dust at my feet
On the sunny side of the street




ウグイス

2006-05-18 19:10:17 | 徒然に


雨続きである
シトシトと、降る雨はまるで梅雨のようだ

小止みになった雨の中、ウグイスの声が響く
たかだか、10cm位の体の割には、響く声で啼く

携帯を持ち出して「ボイスレコーダー」で、録音してみる
高い音は、サチるけれど、そこそこの録音結果である

烏の声も、ホトトギスの声も小さいながら採れている

雨続きの憂鬱を鳥たちの声で癒す
のどかな、初夏の一時である

初めての携帯ボイスレコーダーによる
ウグイスの声を聴いてみよう
初めにウグイスの声があり、しばらく啼かないが、間に烏や杜鵑の鳴き声が
入るので、カットしていないけれど、暫くしたらウグイスの声が聞こえるので
焦らずに、聴いてくださいな ^^








カエデの枝が風に揺れて

2006-05-17 23:55:55 | 


カエデの若葉が風に揺れている
若葉を見ると、自分の若い頃を思い出してしまう私がいる
他の人はそんなことを考えるのだろうか?

やっぱり、年なんだろうなぁ ^^;
「若いときはなぁ」なんて話をすると言うのは・・・

「出来るとしたら何歳の頃に戻りますか?」
なんて、聞かれることがある

はて、たけぞうは・・・
年を重ねた今の自分を、そこそこ気に入っているのである

面倒くさがりやの私だから・・・
また、若い、十代ごろに戻って、あれやこれやするのも
どんなものかな~なんて、今は考える

もっとも、40代の頃は・・・若返って人生やり直したいな~
なんてことも、考えたような ^^

40代というのは・・・
人生を振り返る事が多かったような気がする
まあ、体力的にも精神的にも、疲れが出てくる年齢がそういうことを
思わせるのかも知れない

サラリーマンだと会社の中の自分の位置や
これからの道が見えてくる年だからだろう
自分の歩んだ道に悔いを残して・・・

運命的なもの、
生まれ育った環境、
自分の生き方に対する考えの甘さ
・・・
色々な要素の結果で、そのときの自分があるのだから
振り出しに戻ってやり直したい
そう考えるのは、至極当たり前のことなのだ

何歳に戻れたらよいのか?
自分が過ごして来た若い時代をさかのぼって
そのある時点に戻るのか?
これは、普通にその時代の自分のやり直し、
戻りたい願望なのだろう

それとも、今の時代の中で、その年代層に入り込むのか?
いや、今の若い世代の生きる環境や、
物の考え方、生き方の中には、
入り込みたくないなぁ~

やっぱり、自分の過ごして来た時代をさかのぼったある時点に
戻ったほうが、幸せかもしれない
そして、考えることは・・・
20代に戻り、熱烈な恋をしたい てへへ

若返りたい・・・
そうは、思っている
それは、正直な気持ちではある

今の年を重ねて得た考え方、生き方を持ったまま、
体力、知力を若返らせたい

せん無いことだから、
せめて体力の衰えをカバーして
ボケないように、頭を使って
そして、何時までも
感動を素直に感じる感性と感受性を持ち続けたいなぁ
それに、
ちょっぴり恋心のような
ときめきのスパイスを添えて ^^

カエデの実のような羽があれば
「自由な翼」などというものでなく
たけぞうの想いを、生身のたけぞうをデリバリーできるのに てへへ





ノアザミ2

2006-05-16 15:00:44 | 


↑  ↑ 
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ノアザミの蕾が開き出した
沢山の小花の蕾が外側から順番に咲き始めている
配列の妙で小花は規則正しい間隔で重なることはない

小花は筒状のピンクの鞘から伸びだした青紫のシベの下側がメシベ
先端の白い花粉の部分がオシベだそうだ
初めにオシベが成長して花粉を作る
その時は自分のメシベは筒の先が閉じて隠されていて
自家受粉を避けている

自分の小花の花粉が飛んだ後、メシベの部分が鞘から露出して
他の小花のオシベの花粉の受粉を始める

なんとも、凄い仕組みなんだな

他の花のDNAを受け継ぐことで、強い子孫を残す仕組みなんて
どういう意志が働いて、このように生き物は進化してきたんだろう

花を見て、擬人化した女性を想像することもあれば
自然の不思議な仕組みに、ただ、ただ、感心して感銘も受けるのである ^^

年を重ねるごとに、なぜか、少年還りし、子供に帰っているような気がする

近頃、哲学的な思考をしてしまう・・・たけぞうである


ベニシジミ

2006-05-15 23:55:25 | 徒然に


ベニシジミ(紅小灰蝶)
シジミチョウ科

よく見かけるチヨウである
鮮やかなオレンジ色に黒い模様が躍動感を感じさせる
春先の蝶は、もっと色鮮やかな筈だけれど
長雨の中で、羽も痛んですこし、痛々しい

こんな可愛い蝶だが、幼虫は、スイバとか、ギシギシといった
野草を食べる毛虫である

およそ、昆虫ほど、変態をするものは居ないのではないか?
親が生み付けてくれた、固有の食草を強力なアゴで食べ成長する
体が大きくなると、今までの表皮を脱ぎ捨て(脱皮)一回り大きくなる

それを何度か繰り返し、やがて最後の変身のためにサナギになる
辛抱強く、自らの体を改造する期間だ

そして、サナギの殻を脱ぎ捨てて、幼虫とは似ても似つかぬ成虫
華麗なる模様に彩られた羽を持って、蝶として、現れる

幼虫の頃のかみ砕くアゴも、糸を引くことさえ出来ない
螺旋に巻いたストローの様な口
花の蜜を吸うことだけに特化したその姿を、人前に現す

昆虫ほど、顕著な変態を遂げない人間だけれど
母親のお腹の中で守られながら、進化の過程を十月十日の間にやり遂げている

そして、生を受け、この世に生まれて、表向きは大きな変態をしない
脱皮もしないし、サナギにもならない
しかし、私の人生を振り返ったとき、それぞれの場面で
それぞれの内面的な変態を遂げて成長してきたように思える

幼い頃は、親が与えてくれた草の上で小さな範囲で育ち
脱皮を繰り返し思春期を迎えれば自分の居場所が解らず、
突っつかれた毛虫のように、闇雲に、のたうち回る

そして、現実社会に飛び出してから、厳しさを知り
サナギのように籠もって、大人になる試練の時を過ごす

外から見た人の姿は変わらないけれど、
内面的な変態を人は幾度となく経て「完成された大人」になるべく
長い道のりを歩いているのではないか?
間違っても、違う意味の「変態の世界」に彷徨いたくないものだ ^^;





ノアザミ

2006-05-14 21:15:16 | 


ノアザミ(野薊)
キク科
アザミ属

春に咲いているのは、このノアザミだけだそうだ

久しぶりに、雨が上がったので、買い物がてらに、デジカメ散歩する
空き地にノアザミの赤紫の花が咲いていた

ギザギザの葉の先には、鋭いトゲが沢山生えている
蕾の総苞も、こまかな葉?が密集している
チクチクするのかな?なんて思ってさわってみたら
ねばねばしていて、チクチクしなかった

蕾には沢山の小花の配列が素晴らしい曲線を描いている
ヒマワリの花の配列と同じだ
「フィナボッチ曲線」と呼ばれる

生き物と数のページに詳しい

植物、いや、生物って、素晴らしいものなんだな
何気なく道ばたに咲いている花が、限られた場所に最大効率で
小花を配列するために、高度な数字の配列法則を知っている
いや、数学が生物の法則から、学んでいるんだな

自然って、素晴らしいものなんだな
私も人としてこの地球に生を受けて、自分では気がつかずに
自然の知られざる力で、生かされている
「運命」というものは、そう言うものかも知れない









赤花夕化粧

2006-05-14 04:35:49 | 


アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)
アカバナ科
マツヨイグサ属

可愛いピンクの小花である
この花が、空き地の雑草の中に咲いているのを見つけたときは
はっとした
あまりにも可憐な花が荒れ地に咲いていたからだ
明治の頃の外来種でいつの間にか、野草となって
至る所で咲いていることを、ネットで知った

「掃きだめに鶴」・・・ そんな印象であった
「ヒルザキツキミソウ」に大きさと花姿は違うけれど花びらに
走る濃いピンクの筋はそっくりだ

可愛いものは、傍に置いておきたい ^^
昨年、一株、掘り上げて、お持ち帰りである
鉢に植えたその株が今年も花を付けてくれた
ユウゲショウという名だと、マツヨイグサのように
夕方から咲き始める印象を持つが、
実際は昼咲きである

英名は primrose
この名前の方が、私は気に入っている

それにしても、なかなか、艶っぽい名前ではないか
ピンクの小花の印象と「夕化粧」という名前が結びつかない

しかし、乙女の心で、夕化粧をする女・・・
待ちわびるその人に
なってみたいたけぞうでは、ある


雨の中、濡れながら撮ったから、マクロレンズを使えず
ピントが甘いけれど、我慢しよう

絹さやえんどうの花

2006-05-13 01:55:41 | 


サヤエンドウ

散歩がてらに、デジカメ持って近くをふらりと歩く
この辺りはまだまだ、畑を作っている家が多く
道ばたに見つけた絹さやの花
白花と、赤花がある
(渥美の白花、伊豆の赤花って、品種があるんだそうだ)
どうして、花って、多様に進化したのだろう

まあ、野菜だから、品種改良の結果、丈夫で、育てやすく
大きな実を付けるものを作り出すんだろうけれど・・・

絹さやは、関東では小降りのものが好まれ、
関西では大振りのものが好まれるという
本当かどうか?関西に十年住んだ私にも判らない

しかし、なんとなく、解るような気がする話ではある
粋がってる関東と、実利を取る関西
でも、そんなステレオタイプで物事を見てはいけない気もするが・・・

さやえんどうが大好きなたけぞうである
特に、小振りのまだ、実が小さな内の絹さやを卵でとじたものが好きだ

子供の頃、畑のエンドウを取るのは私の役目だった
そして、ぱきっ、すぅーっと、筋を取っての下ごしらえも、役目の内
そして、母の作る「サヤエンドウの卵とじ」を傍で、じぃっと見る

遠い遠い記憶の中の出来事だけれど、サヤエンドウの卵とじが好きなのも
そんな、昔の記憶がすり込まれているのかも知れない

ネットで「さやえんどう」を検索したら、「漢方・薬膳」サイトに

サヤエンドウの卵とじ
があった
別に、とりたてて、漢方の薬材を入れるわけでなく、サヤエンドウを使った
手軽な料理だが、自然素材を使ったものは広義の「漢方・薬膳」になるんだと
妙に感心してしまった



いつもは、花はマクロレンズを使って、がっちり三脚にカメラを固定して撮るけれど、
手持ちのズームだと、日差しがないせいもあるけれど
のっぺりした画像になってしまう
レンズに仕込まれた、手ぶれ防止機能が、逆に邪魔をして、
小さなブレが生じているのかも知れない

花によせて・・・ ツツジ

2006-05-12 01:01:40 | 


ツツジ

沢山のツツジが咲いている中で・・・
やはり、ピンクの花には、色香の匂う女を感じて
こころを動かされるのは
なんでなんだろう??



同じピンクでも、花姿が変わると印象も変わる
この花は、何故か・・・少女の趣がある



さて、この赤い花はどうなんだろう?
写真の腕が悪く、赤い花のディテイルが飛んでしまっているが
燃えるような真っ赤な色だけれど、光りを受けて、透明感のある赤い花

静かに・・
しかし、確実に・・・
心の奥で燃え上がる情念を・・・
透き通った赤い花色は、その恋慕の純粋さを感じてしまう



一輪、一輪のツツジは、私を妙な感覚の世界に誘ってしまうけれど
この花たちのように、のびやかに空に向かって咲きそろっていると
あたかも、幼い少女達が野原でさんざめく、声が聞こえてきそうな、
そんな様を思い描いてしまう

花にレンズを向ける
そこには、ただ花があるだけで無しに
私の心には、連想される思い出や、時には妄想さえ湧き起こり
しばし、別世界に、彷徨う楽しさを感じて過ごすことがある

でもまあ、それを裏付ける写真技術が無ければ
私が感じた花達の印象を
人は、感じてくれないんだろうなぁ~ ^^