雨が多い。
2月に入って太陽を拝めない。
今日午前、たまたま覗いたお日さまに一瞬で消えた虹。
すごく低い位置でまさに地を這うような虹。
宮古島では古くから虹のことを「天の蛇」ティンバヴと呼んでいたそうな。
これに着目したのがロシアの東洋言語学者ニコライ・ネフスキー。
前にも書いた記憶があるけど、1914年日本入国、小樽商大等で教鞭をとり、積丹町の網元の娘を娶って帰国後ロシア革命で処刑された不遇の学者。
蛇が大好きで、蛇のステッキ、蛇皮のジャケットを着ていたというアウトサイダーで、宮古研究や宮古方言を国際音声記号で書き取った功績でこの島にも顕彰碑が建てられている。
宮古方言が日本語の古い音を多く残していることに気づき、「にじ」の語源がティンバヴにあることと論証したそうな。
詳しくは彼の著書「天の蛇」にて。訳本は大佛(オサラギ:何年かぶりでお目にかかったなあ)次郎賞を受けている。
今週末まで雨模様。うっとしい雨季なのである。
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