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南伊勢町の地域おこし協力隊パワハラ裁判へご支援を!

2018-10-21 07:01:00 | 南勢ユニオン便り

三重県南伊勢町の地域おこし協力隊員として採用された臨時職員の女性2人がパワハラを受けた精神障害により出勤不能になりました。元隊員のAさんは損害賠償を求め、津地方裁判所に提訴してたたかっています。

就任3カ月の新人に「成果ナイッ!」

Aさんたちは2016年7月から地域おこし協力隊として働き始めました。「協力隊」による地域おこしは南伊勢町では初めてで、任期は3年でした。Aさんたちは、見知らぬ土地で手探り状態の中で活動を始めました。途絶えていた地域の祭りの再現活動への参加など、がんばって働きましたが、就任3か月にして役場は一方的に「成果がない」と決めつけ、雇用を打ち切る旨を言明。Aは大きな衝撃を受けました。

町の責任を棚に上げ協力隊が悪いと責め立て

当初、町が紹介した住宅は、雨漏りがして、草ボーボー、修理に1000万円かかるという物件でした。仕方なく住宅が確保できるまで、伊勢市のアパートから通勤することを役場も認めていました。時間が経過している間に、役場は「悪質な脱法行為だ、法律違反だ」などとAさんたちを責め立てたのです。住宅は「町が指定する住宅」となっており、確保の責任は町にありますが、その責任を棚に上げてのパワハラ行為です。

無理難題を押し付け
女性2人で平家の里の塩づくり

Aさんたちに課せられた主な仕事は、平家の落人の子孫と伝えられる地域の祭と塩づくりの再現でした。塩づくりも海水を煮詰めて作る昔ながらの方式です。女性2人では不可能です。調査の結果、サポ―トはできるが製塩はできないと報告しました。しかし役場は「協力隊が塩を作って配ることになっている」「成果がない」と押し付けるだけでした。

3時間にわたり怒鳴り机を足蹴にする糾弾会

就任4カ月後(2016年11月)、Aさんたちは職員集団に約3時間にわたり糾弾されました。大声で怒鳴られ、机を足蹴にされ恐怖を覚えました。
その3日後は、協力隊の報告会でしたが、報告は聞いてもらえず、「みんな(町民のこと)があきれているよ」などと糾弾され精神的に大きな衝撃を受けました。
この他にもたくさんのパワハラを受けています。

裁判をたたかうÅさんの訴え

私たちは「地域おこし協力隊」として、一生懸命働きました。しかし、問題が起きると「協力隊が悪い、わがままを言っている」と行政は決めつけました。責任逃れの態度に悔しい思いをしました。一人の人間として扱わない行政を許すことはできません。こういった問題があることを広く知ってほしいと思い裁判に訴えることにしました。皆様のご支援をお願いします。

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地域おこし協力隊とは?

地方自治体が都市住民を受け入れ、地域おこし協力隊員とて委嘱し、ふつうは3年間、農林漁業や住民の生活支援などの活動に従事してもらいながら、その地域への定住を促進する総務省の制度です。
南伊勢町では2016年に就任したÅさんたちが最初です。

≪連絡先≫

南伊勢町地域おこし協力隊パワハラ裁判を支援する会  
  南勢労連内 電話0596-20-7630  
南勢ユニオン 電話0596-34-0762