山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

冷静になっても・・・

2016-02-14 23:50:00 | 万歳峠
「ばんざい・・・おかあさん」

エピローグの最後の言葉を終えた。

一瞬のような・・・
歌語りの途中から考えていたような・・・

万歳峠の後に用意していた歌を歌うことをやめた。
姿勢を正し、まっすぐ顔をあげた。

「残念です。
 ・・・今日のこの時間を後悔しています。」

はっきり伝えた。
感情の高ぶりだけではないと思う。
むしろ万歳峠最後の歌を歌いながら、これから先の人生まで考えた。


最初から最後の10分前までしゃべり続ける参加者。
私の異常な殺気に気がついたのが終わりの10分。


何回も万歳峠を聴いてくださっている方のオファーだった。
地区の敬老会にぜひ「万歳峠」をと。
当時を生きた方々が対象。

会場は石和温泉郷の老舗のホテル。
食事がはじまり1時間半後の出演。

もう二度とお酒のある席で「万歳峠」はやらないと誓った。
すくなくともその時間にお酒はあってはならない。


日頃子どもたちの前で、「万歳峠」の前に言っていること。
この席を同じに例えるのは失礼なのか?

会を楽しむプログラムや盛り上げるプログラムでの依頼でもよかったはずが、「万歳峠」だったのだからせめて聞こうという姿勢はしてほしかった。

年上の方に歌語りに耳を傾けてほしいと言うことは失礼なのか?
見逃すのが大人の社会なのか?
年寄りだから・・・と目をつぶるべきなのか?

どうしてお互いに注意し合わないのだろう。
気がついていないわけではない。

常識ってなんだろう。
言われたほうと、言った私とどちらの気分が悪いと思う?
60分の作品を会場の声や動きに惑わされないように語る苦痛。

作品や私の力の足りなさを指摘されるなら仕方ない。
聞き取りやすいよう、語りも音にも気を使ったつもり。
何より主人公政信さんたちに申し訳なくなってしまった。

「ただ君のため・・・」

私は何度も語ってきた時間の経過から「君」にかかる意味を天皇だけの解釈に思っていない。

ただただ今日の時間は残念で悔しかった。

この気持ちを話したことで「生意気だとか」「余興なのに・・・」などと思われても、どうだろう。
正しいことをいうには勇気がいるんだよね。

少なくても「万歳峠」はお互いに向き合ってはじめて成り立つプログラムです。

「職業軍人の賛美」

こんな言葉にも考えさせられた。

愛想笑いでもして「ありがとうございました」とステージを降りるべきだった?


冷静になっても私の性分では見逃すことの出来ないステージでした。

朝から準備して終わって16時。
あ~、、お腹がすいた。
お昼抜き・・・何かを食べたらおさまるかな・・・

ますます、どんより。

ああ・・・。



コメント
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