昨夜は珍しく寝付けない夜で、ウトウトとしたと思ったら朝。
引きずらないように、コーヒーを入れレーズンパンを一切れ食べてチェックアウト。
天気は雨になりそうな曇り空。
今日はお会いしたい人に会えない事になったので、2か所のポイントを巡り、フェリーを一つ早めようと計画をした。
デスクワークはいくらでもある。
一か所、挨拶したい所を訪ね、そのまま「マーガ」という昔の井戸を探した。
ナビが示す場所は畑。
何度もウロウロしたけれど、井戸の気配がなく、時間がもったないのであきらめかけたその時、畑に人影が。
車を降り「マーガ」を探している事を伝えたら、作業の手を止めて「遠いからついてきな」と車を出してくれた。
もう、びっくり!
しばらく走り、「ここだよ」って、マーガの説明をしてくださった。
私の目的を話すと、興味深い戦後の島での生活を話してくれ、欲しい情報を持つ人を紹介してくれた。
「この人に会うといいから、ついてきな」
「!!!!!!!!!!!!」
ナビはこの「出会い」を示していたのだ〜、きっと。
ここで、このご縁をいただくとは想像にもなかったです。
「畑に戻れコールがなるから」と、さっと、つないでくださり、退散。
深く頭を下げるしかない。
ありがとうございました。
それで、紹介いただいたのが、この方。
島生まれで、なんと沖縄タイムスの地方記者さんだった方。
何冊か記録本も出版されている。
二人の共通点は物静かな話口調。
昨日は元気でお茶目な島の今を知る二人のレディーに出会ったけれど、今日は沖縄戦当時と本土復帰近辺の生活ぶりを語れる穏やかなジェントルマンに繋がった。
しかも、手元に一冊しかない貴重な資料を貸してくださった。
親切が親切につながり、私は伊江島に一気に親戚が出来た気分になった。
帰り際、缶コーヒーを手渡された。
ありがとうございます!!
二人のお名前と連絡先はしっかりいただきました。
興奮したまま、先に進んだ。
終戦を知らずに2年間ガジュマルの樹に住んだ兵士のエピソードがある。
そのガジュマルを探した。
島は真ん中にあるタッチュー(城山)を起点に位置関係を見ると、あの時代の出来事の距離感がつかみやすい。
思いがけずに濃厚な半日を過ごして、だんだんお腹がすいてきた。
最後は食堂に・・・と思ったけれど、島で人気のお弁当を探すことにした。
島の人、お昼はお弁当が多いそうです。
で、人気のここ。
11時には売り切れると聞いていて、すでに12時を回っていたのであきらめつつも覗いてみた。
売店の窓に近づくと、ガラッと窓が開き、人の良さそうな店主が満面の笑みで「最後のひとつだよ〜」と。
私も満面の笑みで「くださ〜い」。
ほんのり温かくて、お家ご飯のようなお弁当。
海を見ながら食べた。
「美味しかったです!ごちそうさま」
16時便を13時便に変更してもらい、フェリーへ。
伊江島フェリー乗車にはひとつ大きな問題がある。
車の乗車はバックで10m進み、所定の場所に着けないとならない。
隣の車との車間も少ない。
毎回冷や汗。
沖縄民謡がフェリーのエンジン音に負けない爆音でかかり、島の人たちが見送りをしてくれている。
ありがとう、、また来るから・・・
あっ、あたしじゃないのね・・・
修学旅行の民泊でお世話になった学生さんたちと、おじい&おばぁとの見送りセレモニー。
でも、雰囲気に弱い私が泣いた(笑)
またね、タッチュー。
整理しきれない出来事を抱え、充実感でいっぱい。
本部港に着き、これから今帰仁村のホテルへ。
その前に、これまでの滞在で見つけたお気に入りのパン屋さんへ。
お休みが多いからどうかな?
無事に明日からの朝食用のパンを買い、道を進みました。
お気に入りNo1、いちじくと胡桃のハード系パン、ラス1ゲット。
キッシュもラス1ゲット。
向かっているのは、今帰仁村の隅っこ、オーシャンビューの隠れ家的ホテルとうたっているだけの事はあり、道中がサバイバル。
辿り着くまで、不安にしかならない道のり。
マングースが道を横切る。
なんとか無事に着き、少し早いけれどチェックインがOKとなりました。
さっそく縁起いいよね
私の部屋の入り口に現れたヤモリちゃん。
二日間過ごすお部屋のドアを開けると......
ホワイトリネンで統一された、広い部屋。
部屋の椅子からみた風景は、まるで海の上。
大当たりのお部屋でした。
部屋の椅子に座り海面を見ていると、フェリーに乗っているようで酔いそうですが。
明日は大宜味村に沖縄戦で少年兵として戦った良光二等兵に会いに行きます。
すっかり私の名前も覚えていただき、再会が楽しみです。
明日は雨だな......それもまたヨシです。