
このギボウシ(サガエ系)は、先日、親株と異なる新しい斑入り葉のパターンをもつ脇芽を株分け時に6号プラ鉢に切り離した。この株は結構前から持っていたもので、今年初めてみられた現象だ。栽培履歴の記録を見ると、平成13年に購入し露地植えし、その後鉢上げしたもので昨年の5月以来の株分けである。3株のうちの1株。本来、この品種のギボウシは葉が濃い緑色に黄緑色の覆輪の斑が入るものである。
これは、どうも変種のようだ。株自体の突然変異で芽変わりと言われているものだ。斑の入り方については、あまり見かけない切斑と似ている。
この世界でギボウシ通で有名な流花さんの用語解説では、以下のようにある。
・sport(スポーツ):芽吹き時に起こる突然変異、芽状変異。有茎植物でいうところの枝変わり、元株から異なる個体があらわれること。
以下のものの本によると次のように説明されている。
・切斑(きりふ):葉の中央線を境にして片方が全縁、もう一方がうぶといったタイプの斑で、覆輪や掃込み斑、縞斑などの生育過程でも時折り出現する。葉一枚だけの切斑もあれば、その枝全体が切斑でそろっていることもある。模様が単調であるためあまり好まれないタイプの斑である。
参考資料: [斑入り植物の観察と栽培-広瀬嘉道著 昭和61年5月20日発行 ニュー・サイエンス社]
いやはや、驚き、こんな変り種がみられるとは。大事にして増殖していこう。
このギボウシは毎年よく咲き、花蜂による自然交配はおこなわれていて結実は不定期にするのだが、今年は開花後、疲れさせないためにすぐにこの鉢の花茎を切り取ったものである。
なにせこんなことは今回初めての現象、どうぞギボウシの特性に詳しい方はコメントください。





