うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

今、咲いているギボウシ

2024年08月26日 17時24分57秒 | ぎぼうし栽培日記
今は残暑厳しき時節。昨年も猛暑だったが、今年はその上に台風の接近に雷雨などの気候異変が続いている。多分、わがコレクションのギボウシにも、葉の夏枯れ褐変に加えて品種ごとに小さな差異が表れているようだ。これからは、甘い香りのある、あの鉄砲ユリの花びらに似たタマノカンザシ系の白花が咲きほころぶことだろう。

撮影:8月26日09:30
●ハカマギボウシ(白カビタン) Hosta.helonioides ‘Shiro-kabitan’
【栽培難易度:中】(小~中型 白斑入り・花色;淡紫色・花茎; 結実; :発芽率 ・・・芽出し; ・成長度; ・伸長時期;)---カピタンの白斑品種。地植えでよく殖える。
           
         
●丸葉玉の簪(中国名:玉簪)Hosta plantaginea
【栽培難易度:中】(大型大葉・淡緑色・白芳香花 ・花茎;長大・結実;○:発芽率 良----野生種・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春)★----野生種。中国原産。タマノカンザシより全体にボリュウム感あり。葉幅が広い。新芽が黄緑色。
                    

●トウギボウシ(品種名:天竜)Hosta sieboldiana‘Tenryu ’
【栽培難易度:中】(大型大葉・濃緑色・淡紫色系白花・花茎;長・結実;○:発芽率;不良・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春~初夏)----Japan/Yoshie1985年登録。トウギボウシ系。長野県の辰野で見い出され栽培されていたもの。葉丈1m以上で花茎は2mを超える、超大型種。生け花の切り葉として利用。食用可(うるい[オオバギボウシ]よりも美味とされる)。
 なお、業務栽培上は繁殖的には根株を肥えさせる目的で、蕾を付けた時点で花茎はカットされたい。
          

ギボウシのそれ以外の品種ごとの単価一覧表や、入手方法は、R6/6/29付けのこのブログで公開しています。(緑字下線部分を左クリックすると、別画面を開くことができます。) また、
実地でご覧になりたい方は事前にメールでご連絡願います。※ご注文、ご質問やお問い合わせは H・P有限会社グリーンワークスのお問い合わせフォームにてお願いいたします。サイトが展開しない場合は直接メールで  うざね博士 hah05551★ams.odn.ne.jp  にて受け付けます。(ご利用の際は★を@に変更してください)



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8月23日のホスタガーデン

2024年08月23日 18時18分51秒 | 自作のホスタガーデン
先日、整形外科に行った帰りに曇り空のもと、この高級老人ホーム施設へホスタガーデンを見に行ってきた。
 早い桜の落ち葉が降りしきり、なんだか雑草もありこの暑い夏に植物たちもげんなり緑地全体が乱れている。

撮影日:8月23日午後3時半頃
          
          

          

          
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野本寛一さんの本を読む

2024年08月21日 04時18分23秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧

 ここでは、野本寛一さんの著書を取り上げる。この学者名は《週刊新潮》のある脳研究者の連載コラム記事で紹介されていた。
 民俗学の分野に類するらしいが、野本さんは「環境民俗学」を提唱されている。
 フィールドワークで得た情報を次から次へとあげて写真と文章は展開する。わたしにとって文意はイメージを繰り広げる単語の集積ではないので叙述通りについていけばいいのだが素っ気なさがある。しかしわたしは、日本語独特の語感に貧しくて文章の背景が薄い記述の退屈に耐えなければならない。
 ここでは、北海道を除くフットワークありきで全国を集めて調査渉猟した具体的な事実の集積、膨大な内容であり、分類し章立てした内容は重複している可能性もあり得るのだが、読了するのには物理的に時間がかかり過ぎる。読書向きではなく学術的な研究書というカテゴリーになるのだろうが。
 如何に活字好きのわたしでも興に乗れば継続して読み進められるが、段落はあってなきが如くで、時と場合には忍耐を強いられる。したがって、理系に多い論理を駆使した文章の展開的な内容の論文調とは異なる、また語感を活かした文の構成や、叙述性がある文学書と異なり読み通すのは大変である。

野本寛一さんの著書
・自然暦と環境口誦の世界 大河書房
・神と自然の景観論 講談社学術文庫
・生態と民族 講談社学術文庫
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角川歴彦氏の『人間の証明』を読む

2024年08月20日 10時29分12秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
わたしにとって、この夏は、パリオリンピックに高校野球と一人テレビ視聴の日々が奄々と続く日常がある。合い間に濫読の日々。暇つぶしの日々。まあ、時間はいっぱいあるという状況か。わたしは前期高齢者でもある。ここで恥を承知で言うと、日中室内ではパンツ一丁どころか全裸である。宅配便とかがあると、短パンを履きあわてて玄関に向かうのだ。わが家庭、家族の中ではわたしだけは男鰥状態、暑さにかまけて外出はおろか閉じこもり状態だ。金銭関係は単身赴任の生活で学んだ、入るを以って出を制するではあるが、わたしは年金生活者、このリタイヤ後の生活では現金を使わず、外出もままならず非生産的で極めて不活発な暮らしを送っている。

・角川歴彦『人間の証明』㈱リトルモア 2024.6.27初版第1刷発行 ¥1200+税
 角川歴彦氏の『人間の証明』を読む、この本は手記の体裁だ。角川さんはあの角川書店の経営者だ。この内容としては、重く厳しい日本独特の検察制度を告発している。無罪を主張する角川さんは2020東京オリンピックの贈収賄罪で逮捕された。小菅の東京拘置所に226日間拘留されて、保釈請求を繰り返し5回目でやっと仮釈放が認められた。
 ここでは、いわゆる『人質司法』を取り上げている。角川氏のまとめた内容では、次のようになる。日本の検察の取り調べ手法は、客観的な証拠よりも自白に偏重している。その最大の武器が逮捕・起訴した相手を長期間にわたって勾留する人質司法である。刑事訴訟法では起訴後の勾留期間は原則二ヶ月とされる。だが否認または黙秘すると「証拠隠滅のおそれ」があるとして容易に保釈されない。「証拠隠滅のおそれ」があると、裁判所は一ヶ月ごとに勾留を更新し、しかもその場合、更新の回数に制限はないため、勾留がずっと続くことになる。

 重要ワード:人民裁判 代用監獄 公共訴訟 国策捜査 冤罪  検察のマスコミ誘導

 わたしは日本の裁判制度には比較的詳しいと自負しているが、これに該当するいままでの訴訟事例として、以下の通りとされる。これはアトランダムに挙げたもので不明部分もあることをご了承願いたい。
 ・外務省 佐藤優氏      
 ・厚労省 村木厚子氏 郵便不正事件 冤罪   
 ・大川原化工機 相嶋静夫氏 生物兵器製造機器無許可事件 冤罪
 ・日産自動車 カルロス・ゴーン氏  金融商品取引法違反
 ・    山岸忍氏 業務上横領事件   
 ・厚労省 阿部英氏 薬害エイズ事件 冤罪   
 ・オリンポス粉飾決算事件 横尾信政氏
 ・福島県知事 佐藤栄佐久氏 収賄罪
 ・袴田事件 袴田氏 強盗殺人罪 再審請求中
 ・    三浦和義氏 ロス疑惑事件  
◍参照出版物
 ・佐藤優 〈国家の罠〉ー新潮社
 ・弘中惇一郎〈無罪請負人・刑事弁護とは何か?〉ー角川新書
 ・高野隆〈人質司法〉ー角川新書
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わが家のサルスベリ

2024年08月11日 18時43分21秒 | ガーデニング・庭づくり
これは、立秋過ぎ、8月8日のわが家のサルスベリだが、既に時期は満開を過ぎている。確か、今年は遅い梅雨入り日の7月18日に開花を確認して以来だ。毎年、猛暑の中でのわたしの弾むような思い、懐かしさ、この燃え上がるような濃いピンクに赤みがかったトーチ状(円錐花序)の花の色が好きでわたしはこの光景にすっかり馴染んでいる。昨年暮れの基本剪定はコンパクトにしたつもりが今年の天候に恵まれたのか、新しい立ち枝の伸びが良すぎる。これはわが建売住宅に庭に植えられてきたが樹齢は約40年ほどか。
 サルスベリの園芸品種名の英名はカントリーレッド、学名はLagerstroemia. indica ‘Country Red'。ミソハギ科サルスベリ属。同定については図鑑の園芸植物大事典(小学館)ほか、ネット検索では関東県内のある農業試験場での栽培データを参照にする。  
 ここでは、次いでにサルスベリの繁殖方法を調べて手慣れた挿し木を実際に試みた。一年生枝15~20㎝を6月1日に17本を鹿沼土におこない、8月8日の時点では3本が発根したようだ、まずまずの活着率だ。フレーム内での春の播種もあるとのことだが、なかなかそこまでは手が回らない。
          
          
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立原正秋の本、紀行・自伝を読む。

2024年08月07日 10時11分34秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧

今日は立秋、まだまだうだるような暑さが続く。この春からの読書で 立原正秋 ものを読み継ぐ。求めた先は全てアマゾンによる古書の文庫本である。わたしにとって立原正秋は、鋭角的で独特な美意識の持ち主ではあったが、かつては流行の通俗小説で売れていても見向き気もしなかった。しかし、在日韓国人としての出生による日本の歴史や伝統への傾倒、仏教に造詣が深い小説家だ。実は 立原正秋 は既に亡くなり忘却の彼方の人である。また造園業界出身のわたしとしては日本庭園にも真正面に取り組んでいることを知るにつれ読み進めている。今後は、紀行文や自伝も含め何回かに分けて記していきたい。

■異邦の空・日本の旅 立原正秋 角川文庫 古本 
以下に、まず日本人にとって大事だとおもわれる箇所を抜き書きする。
『慶州では、武烈王陵だけを訪ねた。まるで秋のようにくっきりと澄みきった空を背景に五つの陵が並んでいるのを目の前にして、私は日本と朝鮮の古くからの交流をたどっていた。それは近親憎悪の交流を重ねてきた歴史で、あった。奈良時代に日本人と朝鮮人が通訳なしでしゃべれたということはすでに日本の言語学者が証明している。万葉仮名は漢字の音訓であった。片仮名、平仮名は平安初期に発生した音節文字であった。つまり片仮名、平仮名以前は、漢字が中心であり、日本語も朝鮮語もなかったことになる。今日、日本語と朝鮮語が発音、意味がまったく同じであるのが多いのは、こうした歴史的事実によるものだろう。日本の仮名にあたるのが朝鮮ではハングルである。漢語と仮名混じりの日本文、漢語とハングル混じりの朝鮮文は、文章の構造において全く同じである。ハングルはオンムン(諺文ゲンブン)といい、世紀一四四六年李朝の世宗が、〈訓民正音〉の名で公布した音標文字で、母音、子音が二十八字からなっている。一四四六年といったら、それより二十年後に日本では応仁の乱がおこっている。こうみてくると、日本の仮名文字は平安初期に創られているから、朝鮮から漢文と仏教が伝わってから、日本の文化は朝鮮を追い抜いて急速に独自の発達をとげたことになる。日本人の美意識がなったのは奈良時代ではなく平安時代であった。外国から文化を輸入しても、それを独自に咀嚼して日本の風土にあわせてしまった日本人の才能は、世界でも例がないだろう。平仮名ができて〈源氏物語〉が生まれるまでにそれほどの時間はかかっていない。』 -無常感漂う韓国の寺院-

■日本の庭 立原正秋 新潮文庫 古本

■心のふるさとをゆく 立原正秋 角川文庫 古本

■冬のかたみに 立原正秋 新潮文庫 古本

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