先日、茨城県のある都市へギボウシを届けに伺った。わが軽自動車で高速に乗って行く。そこは千葉から見たら水戸の先、住むにはちょうどいい町の規模であって、適宜に田畑や郊外に緑があり生活のにおいや物音がして、うるおいがある。
ギボウシの注文は29品種の同株、その内訳では大型種が多くて、荷造りや宅配便代を計算すると車で直接届けた方がいいと分かった。
その方へ伺うと、大径木になった珍しいブナ3本が覆いかぶさるように広がった80坪程度の庭には、ギボウシの露地植えやテラコッタ、鉢、プランター栽培でびっしり。
一見して感じるのは、立錐の余地のない濃密な庭の状況はすぐにでも整理が必要だということ。今までで最大250品種はあったそうで、栽培経歴や在庫のメモも途中までであって困惑しているようであった。わたしには、典型的なギボウシ好きのコレクターに見えて、他人事ではない、と感じる。
そこで、庭の整理の為に助力を依頼された。究極的な目標としては、ギボウシ主体、単用の庭、ホスタガーデンを造りましょう、ということになった。予定では、ギボウシの成長がとどまる9月の長雨後の9月下旬から10月上旬にかけてである。鉢替えや、むろん株分けの作業である。場外への搬出や処分もありそうだ。
わたしには対応できなかった、過去7,8年前に依頼された岡山市内の個人宅のギボウシの庭づくりを残念に思う。
ギボウシは素材としては日本庭園にも洋風なガーデンスタイルにも造ることが出来る。残念なことに世の中には名ばかりのホスタガーデンが実に多いが、本来、それとはおよそ異なるものである。似て非なる庭だ。
既に小規模ではあるが、わたしは地元の佐倉の老人ホームの中庭にギボウシの庭を造ったことがある。色々な品種を組み合わせて現地にある景石に合わせて日本庭園ふうにしたのだが、全く鉢物の世界と異なるものであった。作業は移植ごて片手におこなう。作庭デザイン上は、各品種ごとの単植や群植それにボーダーなどの配植計画を考えた。それは、ただただセンスのみの世界だ。そこでは品種名のネーミングやイメージは殺して、ひたすら各品種のもつ特性を活かしたものになった。
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※各品種の単価一覧表は、
R2/4/25付けのこのブログで公開しています。
販売するギボウシはすべてポット栽培品です。それゆえ掘り上げ時に根を傷めていないので、ほぼ一年中、植え付けが可能です。(冬季などの落葉の季節は、根部のみで茎葉などの地上部がありません。)
なお、【ご注文にあたって】と【購入時、栽培上の注意事項】もお読みください。また、ブログのトップページからたどる等、必ず、最新の情報をお確かめください。
※ホスタガーデンについてはサイト左欄のカテゴリー「自作のホスタガーデン」をクリックしてください。もし、現在の庭の簡単な配置図にデジカメ画像をメールにてお送り願えればプランを造ることも可能です。ぜひ、ホスタガーデンを検討してみてください。
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