[下北半島・白神山地を行く]シリーズも、今回で最終回。
わたしたちは岩崎村から国道101号線へ出て、無人の寒村がつづく単調な風景の中を日本海の磯の荒々しい海岸に沿って南下していく。近頃、人気の出てきた黄金崎不老不死温泉、千畳敷は反対側である。道路の山側は、五所川原から秋田県の能代まで通じている単線のJR五能線だ。実は、わたしはなんども来ている割にはまだ走っている車両を見たことがない。
こちら日本海側は、夕方近くにはサンセットが自然の景勝になる。当たり前の話だが、日本列島どこでも、大体、朝日ではなく海に沈む夕日が見どころになるのだ。
30数箇所ある十二湖は、まだ自然遺産指定区域の緩衝地域の中に位置する。
いろいろある中で青池は奥の方にある300坪足らずの小さな湖、そのちょっと先に名水で知られる沸壺の池に足を伸ばす。画像はコバルトブルーの青池だが、近年、ここは観光地化されてキャンペーンポスターの公開写真に似てしまい恐縮ものだが、どうしても狙うカメラアングルは似てしまうのだ。
今、十二湖は、交通アクセスも便利なので観光コースに組み入れられて、団体客を乗せたバスが出入りする。マイカー客も多い。
わたしにとって、一回目の夏には、地元の人しか訪れずまだ無名の地であったが、木々の葉のライトグリーンが重なり合い爽やかな雰囲気で気分もほぐれたもの。二回目は10月も下旬の頃、紅葉も終わり落ち葉時雨の真っ最中であった。かまびすしい野鳥の群れ、赤く実った山の果実を眺め、散り敷く朽ち葉を踏みしめていく。
北欧のようなラフな森の中の湖沼群をめぐるそぞろ歩き、しっとりした味わいがするのだ。わたしも、その当時は精気充溢した40歳代前半で、静かな気分をいつくしんだものだ。
やがて、三々五々散らばっていた参加者の面々は、十二湖ビジターセンターに戻ってきて、昼、汲んできた名水を飲み持ってきたおにぎりにかぶりつく。
よしよしこれで、旅行企画・添乗員・山岳ガイド・インタープリーターのわたしの役目も終わった。この次はいつになるか、ぜひとも5回目は家族で来たいものだ。
それから、国道101号線に戻り、一路、秋田空港を目指す。途中、八郎潟を窓外に見ながら進む、次に車で寒風山に登り、道の駅では時間を調整して、後に飛行機に乗った。
世界遺産白神山地
わたしたちは岩崎村から国道101号線へ出て、無人の寒村がつづく単調な風景の中を日本海の磯の荒々しい海岸に沿って南下していく。近頃、人気の出てきた黄金崎不老不死温泉、千畳敷は反対側である。道路の山側は、五所川原から秋田県の能代まで通じている単線のJR五能線だ。実は、わたしはなんども来ている割にはまだ走っている車両を見たことがない。
こちら日本海側は、夕方近くにはサンセットが自然の景勝になる。当たり前の話だが、日本列島どこでも、大体、朝日ではなく海に沈む夕日が見どころになるのだ。
30数箇所ある十二湖は、まだ自然遺産指定区域の緩衝地域の中に位置する。
いろいろある中で青池は奥の方にある300坪足らずの小さな湖、そのちょっと先に名水で知られる沸壺の池に足を伸ばす。画像はコバルトブルーの青池だが、近年、ここは観光地化されてキャンペーンポスターの公開写真に似てしまい恐縮ものだが、どうしても狙うカメラアングルは似てしまうのだ。
今、十二湖は、交通アクセスも便利なので観光コースに組み入れられて、団体客を乗せたバスが出入りする。マイカー客も多い。
わたしにとって、一回目の夏には、地元の人しか訪れずまだ無名の地であったが、木々の葉のライトグリーンが重なり合い爽やかな雰囲気で気分もほぐれたもの。二回目は10月も下旬の頃、紅葉も終わり落ち葉時雨の真っ最中であった。かまびすしい野鳥の群れ、赤く実った山の果実を眺め、散り敷く朽ち葉を踏みしめていく。
北欧のようなラフな森の中の湖沼群をめぐるそぞろ歩き、しっとりした味わいがするのだ。わたしも、その当時は精気充溢した40歳代前半で、静かな気分をいつくしんだものだ。
やがて、三々五々散らばっていた参加者の面々は、十二湖ビジターセンターに戻ってきて、昼、汲んできた名水を飲み持ってきたおにぎりにかぶりつく。
よしよしこれで、旅行企画・添乗員・山岳ガイド・インタープリーターのわたしの役目も終わった。この次はいつになるか、ぜひとも5回目は家族で来たいものだ。
それから、国道101号線に戻り、一路、秋田空港を目指す。途中、八郎潟を窓外に見ながら進む、次に車で寒風山に登り、道の駅では時間を調整して、後に飛行機に乗った。
世界遺産白神山地