今日は大暑、梅雨明けはまだか。
昨日は九州からとんぼ帰り同然だ、相も変わらず片付かない日々が続く。連綿
とした日常に折り重なるように新たな用務がかぶさってくる。つまり、慣れな
いでいる。
昨日は早朝3時に起床、ホテルのメモ用紙に書き付ける。
「一番、大変なこと、苦痛であることは自己に立ち向かうことだ。それに向き
合うことだ。
アイデンティティクライシスと言うものか。納得することと同意義だが、それ
を解決するにはある特殊な人生経験が要るようだ。
日常の瑣末事(生活に必要なことではある、無論)に紛らわせればいいが、な
かなかそうも行かない。
回復、自分の生き方(G・W、仕事も含む)と現在の仕事とのあいだの遠近法を
整備すること。
薄い日の出とともに、東南東の方角に朝もやと低くかぶさったむら雲に連なり
小さな山々が窓外に見える。空路、北九州の小倉まで来て、やわらかい山の端
に、はたしてここは信州の盆地かと錯覚する。手前には山陽新幹線の線路があ
り、わたしは時折り行き交う六両編成の情景、その走行音に耳を欹(そばだ)
てている。
去年の今頃は一体何をしていたのだろう。」
所詮は、うわごとである。