今回は前回告知したスカパー課題アニメ映画2018年6月号でございます。
とりあげる作品は1969年公開の『空飛ぶゆうれい船』です。
もっと古い時代のアニメでもよかったのですが、古すぎる日本のアニメってワタクシには少しとっつきにくい印象だったのと、本作は劇中に巨大ロボットが登場するので、今回はこの作品に決めました。
『空飛ぶゆうれい船』
およそ50年前、アポロ11号がもうすぐ人類初の月面着陸するという1969年7月20日に「東映まんがまつり」で公開された東映動画製作の劇場用アニメ映画です。ジャンルはホラーと見せかけたSF冒険アクションで上映時間はやや短めの60分です。原作は1960年の月刊誌『少年』に掲載された石森章太郎(後の石ノ森章太郎)の短編漫画「ゆうれい船」より。その他、原画スタッフとして若き日の宮﨑駿さんが参加しており、ビルの破壊シーンなどを担当しています。
空飛ぶゆうれい船(予告編)
今回、この作品を選ん理由はまさに劇中に出てくる巨大ロボット”ゴーレム”が出てくるからなんですよ。それに石森キャラの方がこの作品より前の時代のアニメよりも親しみやすいかな?とも思ったんですよね。
あらすじ
謎の幽霊船が黒汐財団が管理する豪華客船やタンカーばかりを襲う事件が発生。そして、幽霊船の使者と名乗る巨大ロボット・ゴーレムが現れ、町を破壊しはじめる。この破壊で、大切な両親を失った隼人は、仇を討つために、幽霊船を追跡し始める。やがて隼人は、この事件の裏に、黒汐財団が大規模な兵器工場を有していることをいいことに、ゴーレムの破壊活動によって財団が金を儲けるためのマッチポンプ行為であることを知る。さらにはその裏に、地球征服を企む謎の黒幕がいることをも知るのだった…。(Amazonプライム当該商品ページより引用)
感想
「ゴックリゴックリコンとボアジュース~♪」って劇中のCMソングがやたら耳に残っちゃいました~。
Boa juice ad
ただの劇中CMかと思いきや実はちゃ~んと伏線なんですよね~。しかも隼人少年がTVで真実を語ろうとするとこのCMが繰り返し流されるという展開に・・・。
いや~今のTV界でもこういうことあるんじゃないの?って思ってしまいました。
それはさておき、アニメ映画としては面白いですね。60分があっという間でした。
序盤がホラーテイストなために、その後、SF冒険アクションにガラリと変わる展開には正直驚きましたが、隼人少年が巨悪に立ち向かっていくという日本の子供向けアニメ王道ストーリーでありながら、どんでん返しの連続なので飽きずに鑑賞できます。
確かに60分という尺のなかでは展開が急すぎるし、ご都合主義的展開も多い(特に終盤は)のでツッコミどころも満載ですが、黒幕に利用される”お金のためなら殺人も厭わない悪い大人たち”という存在を描いて社会風刺的なメッセージをも持たしているという意外に深い作品だったと思います。
そうそう、隼人少年に付き従う犬のジャックの”扱いの悪さ”には今だったら”動物虐待”ってクレームがつくかもしれないですね。劇中でよくぶんなぐられてますからね~。ある意味、見どころです。
それにしても終盤ボロボロになったゆうれい船で黒幕の海底基地に特攻をかけるシーンが『パシフィック・リム』のクライマックスにそっくり!
もしかしたら『パシフィック・リム』の監督さんは案外この作品を観ているのかもしれませんね。
まぁ間違いなく古い作品ではありますね。49年前の作品ですもん。石森キャラも今観るとどうしても古臭さを感じてしまいますね・・・(ワタクシはこの時代のキャラって好きではありますが)。
それでも作画はかなり丁寧に作っていますし、宮崎さんが担当したというビルの破壊シーンは必見ですね。それからゴーレムを攻撃する戦闘機のコックピット内部からの視点のシーンがやたらカッコイイ。
作画の話でいえばゴーレムの巨大感、胸からのミサイル発射シーン、国防軍の戦車の攻撃シーンの迫力、特攻をかけるゆうれい船に猛烈な攻撃を浴びせるシーンなどなど主にアクションのシーンでは見所はけっこうあると思います。
まぁゆうれい船はもう少しカッコよかったら、なおよかったんですがね~。
キャストにも触れておきましょう。
まず、主人公の隼人は野沢雅子さんです。なにがすごいって声があんまり変わってない!49年前の作品なのに!!それが驚きすぎて感動です。
ねん
それから隼人の育ての父役には名古屋章さん。さすがラジオドラマで活躍してただけあって頼りがいのあるいいお父さんってカンジですごくよかったですね。
そして最後はゆうれい船の船長役の納谷悟朗さん。いい声なんですよ~。色気があるんだよな~。ダミ声の銭形のとっつあんのイメージが強い納谷さんですが、本当は本作のようにすごくダンディな美声なんですよ。
この時代のキャストは好きだなぁ~。
放送局:東映チャンネル
放送日:2018年6月8日(金)17:00~18:30
2018年6月17日(日)17:00~18:30
2018年6月19日(火)20:00~21:20
再放送を含めて3回の放送があります。これを機会に観ていただけたらと思いますが、本作はAmazonプライムにてプライム会員特典として視聴もできる作品になってますので東映チャンネルに加入していない方もぜひチェックしてみてください。
さて、ワタクシのブログでは新しい作品よりも古い作品に偏ってしまってますね~。新しい作品を期待している方にはすみません。
まぁワタクシって回顧主義的な人間なんでしょうね。忘れられた過去の作品にやたらトキメクことがあるんですよね~。ということでこれからも古い作品もバンバン扱っていきますので改めてよろしくお願いいたします。
ふぅ、6月分が終わったのでこれで一段落です。7月も作品選びに難航しないことを祈りながら今回はこれで終わりいたします。
では次回、乞うご期待。
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とりあげる作品は1969年公開の『空飛ぶゆうれい船』です。
もっと古い時代のアニメでもよかったのですが、古すぎる日本のアニメってワタクシには少しとっつきにくい印象だったのと、本作は劇中に巨大ロボットが登場するので、今回はこの作品に決めました。
『空飛ぶゆうれい船』
およそ50年前、アポロ11号がもうすぐ人類初の月面着陸するという1969年7月20日に「東映まんがまつり」で公開された東映動画製作の劇場用アニメ映画です。ジャンルはホラーと見せかけたSF冒険アクションで上映時間はやや短めの60分です。原作は1960年の月刊誌『少年』に掲載された石森章太郎(後の石ノ森章太郎)の短編漫画「ゆうれい船」より。その他、原画スタッフとして若き日の宮﨑駿さんが参加しており、ビルの破壊シーンなどを担当しています。
空飛ぶゆうれい船(予告編)
今回、この作品を選ん理由はまさに劇中に出てくる巨大ロボット”ゴーレム”が出てくるからなんですよ。それに石森キャラの方がこの作品より前の時代のアニメよりも親しみやすいかな?とも思ったんですよね。
あらすじ
謎の幽霊船が黒汐財団が管理する豪華客船やタンカーばかりを襲う事件が発生。そして、幽霊船の使者と名乗る巨大ロボット・ゴーレムが現れ、町を破壊しはじめる。この破壊で、大切な両親を失った隼人は、仇を討つために、幽霊船を追跡し始める。やがて隼人は、この事件の裏に、黒汐財団が大規模な兵器工場を有していることをいいことに、ゴーレムの破壊活動によって財団が金を儲けるためのマッチポンプ行為であることを知る。さらにはその裏に、地球征服を企む謎の黒幕がいることをも知るのだった…。(Amazonプライム当該商品ページより引用)
感想
「ゴックリゴックリコンとボアジュース~♪」って劇中のCMソングがやたら耳に残っちゃいました~。
Boa juice ad
ただの劇中CMかと思いきや実はちゃ~んと伏線なんですよね~。しかも隼人少年がTVで真実を語ろうとするとこのCMが繰り返し流されるという展開に・・・。
いや~今のTV界でもこういうことあるんじゃないの?って思ってしまいました。
それはさておき、アニメ映画としては面白いですね。60分があっという間でした。
序盤がホラーテイストなために、その後、SF冒険アクションにガラリと変わる展開には正直驚きましたが、隼人少年が巨悪に立ち向かっていくという日本の子供向けアニメ王道ストーリーでありながら、どんでん返しの連続なので飽きずに鑑賞できます。
確かに60分という尺のなかでは展開が急すぎるし、ご都合主義的展開も多い(特に終盤は)のでツッコミどころも満載ですが、黒幕に利用される”お金のためなら殺人も厭わない悪い大人たち”という存在を描いて社会風刺的なメッセージをも持たしているという意外に深い作品だったと思います。
そうそう、隼人少年に付き従う犬のジャックの”扱いの悪さ”には今だったら”動物虐待”ってクレームがつくかもしれないですね。劇中でよくぶんなぐられてますからね~。ある意味、見どころです。
それにしても終盤ボロボロになったゆうれい船で黒幕の海底基地に特攻をかけるシーンが『パシフィック・リム』のクライマックスにそっくり!
もしかしたら『パシフィック・リム』の監督さんは案外この作品を観ているのかもしれませんね。
空飛ぶゆうれい船 [DVD] | |
石ノ森章太郎 | |
東映ビデオ |
まぁ間違いなく古い作品ではありますね。49年前の作品ですもん。石森キャラも今観るとどうしても古臭さを感じてしまいますね・・・(ワタクシはこの時代のキャラって好きではありますが)。
それでも作画はかなり丁寧に作っていますし、宮崎さんが担当したというビルの破壊シーンは必見ですね。それからゴーレムを攻撃する戦闘機のコックピット内部からの視点のシーンがやたらカッコイイ。
作画の話でいえばゴーレムの巨大感、胸からのミサイル発射シーン、国防軍の戦車の攻撃シーンの迫力、特攻をかけるゆうれい船に猛烈な攻撃を浴びせるシーンなどなど主にアクションのシーンでは見所はけっこうあると思います。
まぁゆうれい船はもう少しカッコよかったら、なおよかったんですがね~。
キャストにも触れておきましょう。
まず、主人公の隼人は野沢雅子さんです。なにがすごいって声があんまり変わってない!49年前の作品なのに!!それが驚きすぎて感動です。
ねん
それから隼人の育ての父役には名古屋章さん。さすがラジオドラマで活躍してただけあって頼りがいのあるいいお父さんってカンジですごくよかったですね。
そして最後はゆうれい船の船長役の納谷悟朗さん。いい声なんですよ~。色気があるんだよな~。ダミ声の銭形のとっつあんのイメージが強い納谷さんですが、本当は本作のようにすごくダンディな美声なんですよ。
この時代のキャストは好きだなぁ~。
放送局:東映チャンネル
放送日:2018年6月8日(金)17:00~18:30
2018年6月17日(日)17:00~18:30
2018年6月19日(火)20:00~21:20
再放送を含めて3回の放送があります。これを機会に観ていただけたらと思いますが、本作はAmazonプライムにてプライム会員特典として視聴もできる作品になってますので東映チャンネルに加入していない方もぜひチェックしてみてください。
空飛ぶゆうれい船 | |
池田宏,辻真先 | |
メーカー情報なし |
さて、ワタクシのブログでは新しい作品よりも古い作品に偏ってしまってますね~。新しい作品を期待している方にはすみません。
まぁワタクシって回顧主義的な人間なんでしょうね。忘れられた過去の作品にやたらトキメクことがあるんですよね~。ということでこれからも古い作品もバンバン扱っていきますので改めてよろしくお願いいたします。
ふぅ、6月分が終わったのでこれで一段落です。7月も作品選びに難航しないことを祈りながら今回はこれで終わりいたします。
では次回、乞うご期待。
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