『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966)』
1966年(昭和41年)12月17日に公開された日本映画で「ゴジラシリーズ」の第7作です。元々は南海の孤島を舞台にキングコング、エビラ、モスラの3大怪獣の登場する特撮映画『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』として企画されましたが、企画は不採用となりその脚本の主役をキングコングからゴジラに置き代え、「ゴジラシリーズ」の一編として再利用されました。監督は福田純さん、特技監督は円谷英二さんです。登場怪獣ゴジラ、エビラ、モスラ、怪鳥大コンドル。
あらすじ
金庫破りの名人吉村は行方不明になった兄を探す青年・良太、市野と仁田の大学生二人組とひょんなことから出会う。4人は盗んだヨットで南海の孤島に漂着した。島は秘密組織「赤イ竹」に支配されていた。赤イ竹は秘密裏に水爆の原料である重水を製造し、その労働のためインファント島から住民たちを強制的に連行していた。また島の近海にはエビラという怪獣が潜んでいて島からの脱出を阻んでいた。4人に赤イ竹の手から逃れてきたインファント島の女性ダヨを加えた一行はインファント島の住民たちを救出し島からの脱出を計るが、良太はバルーンで島外に流され、仁田は赤イ竹に囚われてしまう。残された3人は絶望的な状況のなか島で眠るゴジラを利用することを思いつくが、果たして・・・・。
感想
ゴジラシリーズにしては珍しくコメディ色の強い作品でした。
ワタクシは冒頭にイタコが出てくるシーンから”真面目に観るなよ”オーラが出ていたので肩の力を抜いて鑑賞しましたが、とにかくツッコミ所満載の”バカ映画”なので賛否分かれる問題作であることは間違いないです。
イタコのお告げを信じたばかりに他人のヨットを盗んで出航させた挙句に遭難して物語の舞台である孤島に流されるとか、バルーンでインファント島までいっちゃうとかどんな話やねんって思いますし、なによりゴジラが人間っぽいので、本作よりも以前のゴジラ映画が好きな人だったらキレそうなんですよ。
ゴジラが鼻の頭をかいて「幸せだなぁ~」ってポーズやるんですからね。”シェー”どころの騒ぎではありませんよ。
でもね、こういう映画って”真面目にツッコんだら負け”ですからね。一度あるがままを受け入れてから笑いながらツッコんでました。
ただなぁ~本作はコメディ映画としても怪獣映画としてもチト物足りない印象でした。
主役側の若い役者たちが演技力不足だし、タイトルにもクレジットされてるモスラの活躍もイマイチでしたからね。作品のノリ自体は嫌いじゃなかったんですがね~。
【公式】「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」予告 海の凶悪怪獣エビラと死闘を演じるゴジラシリーズの第7作目。
この予告編がすでにふざけてますね~。まぁ本作のノリを分かってもらうためにはここまでしないといけなかったのでしょう。
それにしても質の高い特撮シーンについてはさすが円谷英二といったところでしょう。ミニチュアも本物ばりによくできていますからね。特撮の小物を観るだけでも少し幸せになれますよ。
それに怪獣の対決シーンも見応えがありました。特にゴジラとエビラの最初の対決シーンは好きですね。
岩でキャッチボール、海に入って迫力ある格闘シーン(なんとゴジラがエビラを投げ飛ばします!)と巨大さの迫力に加え本作のコメディっぽい味付けも忘れないニクい対決シーンになっていました。
主役を金庫破りにした発想はすごく面白いし、そのキャストが宝田明さんてもの意外性があってよかったですね。しかも宝田さんの演技は若い俳優たちの演技力不足をかなりカバーしてくれてましたから。
それから敵側の俳優さんに平田昭彦さんや田崎潤さんが起用されてることに意表をつかれましたね。いつもの東宝特撮映画なら味方側にいるはずの人たちですからね。しかも平田さんは結構ノリノリで悪役演じてて微笑ましかったです。
エビラにはハサミあるから”エビよりザリガニ”だよなぁ~って劇中で誰もが思うことでしょう。それにしてもこの商品写真だとザリガニのフィギュアにしか見えん(笑)
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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1966年(昭和41年)12月17日に公開された日本映画で「ゴジラシリーズ」の第7作です。元々は南海の孤島を舞台にキングコング、エビラ、モスラの3大怪獣の登場する特撮映画『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』として企画されましたが、企画は不採用となりその脚本の主役をキングコングからゴジラに置き代え、「ゴジラシリーズ」の一編として再利用されました。監督は福田純さん、特技監督は円谷英二さんです。登場怪獣ゴジラ、エビラ、モスラ、怪鳥大コンドル。
あらすじ
金庫破りの名人吉村は行方不明になった兄を探す青年・良太、市野と仁田の大学生二人組とひょんなことから出会う。4人は盗んだヨットで南海の孤島に漂着した。島は秘密組織「赤イ竹」に支配されていた。赤イ竹は秘密裏に水爆の原料である重水を製造し、その労働のためインファント島から住民たちを強制的に連行していた。また島の近海にはエビラという怪獣が潜んでいて島からの脱出を阻んでいた。4人に赤イ竹の手から逃れてきたインファント島の女性ダヨを加えた一行はインファント島の住民たちを救出し島からの脱出を計るが、良太はバルーンで島外に流され、仁田は赤イ竹に囚われてしまう。残された3人は絶望的な状況のなか島で眠るゴジラを利用することを思いつくが、果たして・・・・。
感想
ゴジラシリーズにしては珍しくコメディ色の強い作品でした。
ワタクシは冒頭にイタコが出てくるシーンから”真面目に観るなよ”オーラが出ていたので肩の力を抜いて鑑賞しましたが、とにかくツッコミ所満載の”バカ映画”なので賛否分かれる問題作であることは間違いないです。
イタコのお告げを信じたばかりに他人のヨットを盗んで出航させた挙句に遭難して物語の舞台である孤島に流されるとか、バルーンでインファント島までいっちゃうとかどんな話やねんって思いますし、なによりゴジラが人間っぽいので、本作よりも以前のゴジラ映画が好きな人だったらキレそうなんですよ。
ゴジラが鼻の頭をかいて「幸せだなぁ~」ってポーズやるんですからね。”シェー”どころの騒ぎではありませんよ。
でもね、こういう映画って”真面目にツッコんだら負け”ですからね。一度あるがままを受け入れてから笑いながらツッコんでました。
ただなぁ~本作はコメディ映画としても怪獣映画としてもチト物足りない印象でした。
主役側の若い役者たちが演技力不足だし、タイトルにもクレジットされてるモスラの活躍もイマイチでしたからね。作品のノリ自体は嫌いじゃなかったんですがね~。
【公式】「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」予告 海の凶悪怪獣エビラと死闘を演じるゴジラシリーズの第7作目。
この予告編がすでにふざけてますね~。まぁ本作のノリを分かってもらうためにはここまでしないといけなかったのでしょう。
それにしても質の高い特撮シーンについてはさすが円谷英二といったところでしょう。ミニチュアも本物ばりによくできていますからね。特撮の小物を観るだけでも少し幸せになれますよ。
それに怪獣の対決シーンも見応えがありました。特にゴジラとエビラの最初の対決シーンは好きですね。
岩でキャッチボール、海に入って迫力ある格闘シーン(なんとゴジラがエビラを投げ飛ばします!)と巨大さの迫力に加え本作のコメディっぽい味付けも忘れないニクい対決シーンになっていました。
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 東宝DVD名作セレクション> | |
関沢新一 | |
東宝 |
主役を金庫破りにした発想はすごく面白いし、そのキャストが宝田明さんてもの意外性があってよかったですね。しかも宝田さんの演技は若い俳優たちの演技力不足をかなりカバーしてくれてましたから。
それから敵側の俳優さんに平田昭彦さんや田崎潤さんが起用されてることに意表をつかれましたね。いつもの東宝特撮映画なら味方側にいるはずの人たちですからね。しかも平田さんは結構ノリノリで悪役演じてて微笑ましかったです。
ゴジラ 怪獣 エビラ/ソフビ/MARMIT | |
ノーブランド品 | |
ノーブランド品 |
エビラにはハサミあるから”エビよりザリガニ”だよなぁ~って劇中で誰もが思うことでしょう。それにしてもこの商品写真だとザリガニのフィギュアにしか見えん(笑)
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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「南海の大決闘」はゴジラが人間と更に触れ合う機会ができる映画ですね。それにしても主役側の面子がツギハギというか寄せ集めというか、金庫破りに漁師の兄弟、遊び人2人と南国少女・・・・・・これだけバラエティーに富んだメンバーはゴジラシリーズでも他に類を見ませんね(笑)。
でも、彼らは不思議とそれぞれの役割を持っているというか、持たされているというか。まるで平和の敵である悪の組織を滅ぼす為に神に選ばれたような存在です。
金庫破り→メンバーのまとめ役、得意の鍵開けと行動力で突破口を開く
漁師の兄弟→メンバーを集める、囚われの島民達に小美人の意図を伝える
遊び人達→アイデアでゴジラとエビラに悪の組織を壊滅させる
南国少女→悪の組織から頂戴したアクセサリーが役立つ、ゴジラとの触れ合い
ゴジラはこの映画でおそらく初めて人間を間近に見る事になるのですが、何と弱そうな生き物かと思ったかもしれません。これを機会にますます人間のテリトリーに介入するのを控えるようになってくれたのだと思います。でも、自分の足元の人間を巻き込むのもお構い無しに攻撃してきた悪の組織には良からぬものを感じたと見えて、徹底的に殲滅してくれましたね。
この南国少女・ダヨは高橋紀子さんという若手の女優さんの代役で水野久美さんが演じたそうで、確かに実年齢より若い雰囲気で演じられてましたね。それなら高橋さんの再挑戦という事で、次作の南国少女・サエコは高橋さんが演じて欲しかったです。
味方側の登場人物が万遍なく活躍するのはいい演出ですよね。それぞれに感情移入できるので素晴らしいことだと思います。
本作でゴジラが初めて人間を間近に見たことは全然気づきませんでした。本作でゴジラの人間観が変化したのかもしれませんね。