『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019)』
2019年5月31日に全米と日本で公開されたアメリカ合衆国のSF怪獣映画で、日本ではゴジラ65周年記念作品となります。また、モンスターバースシリーズとしては第3作目の映画です。監督はマイケル・ドハティさん。上映時間132分。主要な登場怪獣はゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ。
あらすじ
ゴジラとムートーの戦いから5年後。それまで極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関「モナーク」は政府や世論から怪獣への対応と被害の責任について追及を受け、解体の危機に晒されていた。同じ頃、中国にあるモナーク基地では、モナークの科学者エマ・ラッセル博士と娘のマディソンらが孵化したモスラの幼虫との交信を試みていた。しかし、そこへ環境テロリストであるアランたちが基地を襲撃、エマとマディソンを連れ去り、怪獣と交信する装置"オルカ"も強奪されてしまう。事態を把握したモナークの科学者・芹沢博士は、元モナークのメンバーでエマの夫マークに協力を要請した。オルカの音波を追跡した結果、アラン達がモナークの南極基地へ向かっていることが判明し、マーク達も南極へ。南極基地を占拠したアラン達の目的は南極に眠る怪獣"モンスターゼロ"を目覚めさせることだった。到着したモナークの兵士とテロリストが銃撃戦を繰り広げる中、マークは妻子と再会する。だが氷塊に仕掛けられた爆弾が爆発し、基地は崩壊してしまう。アランはエマとマディソンを連れて逃亡、それにより眠っていたモンスターゼロが目覚めてしまう。しかし、そこへモンスターゼロの復活を察知したゴジラが出現し、ここに怪獣たちによる世界の命運を掛けた戦いが始まった。
感想
感想を書く前にワタクシが今回鑑賞したのは日本語吹替版であることをお伝えしておきます。
さて、本作は怪獣特撮映画としてもゴジラ映画としても素晴らしいデキでした。
全編で”怪獣の重量感”が上手く表現できていたと思います。その重量感に裏打ちされた怪獣バトルは力強く”これぞ怪獣映画”という印象でした。
特にゴジラとキングギドラのバトルは永遠のライバルの2大怪獣にふさわしいもので、周囲の被害などお構いなしの容赦のないバトルは本作一番の見どころです。
それから人間ドラマのほうではモナークVSテロリストという対立構図が分かりやすく、すんなり物語に入っていけました。
また物語には家族愛や自然破壊をする人類への警鐘というテーマが流れているので”陳腐すぎる物語”にならず、かといって”説教臭く”もならないように配慮されているので、よりいっそう本作の娯楽性を高めていると感じました。
まぁストーリー展開そのものは超展開ばかりなのでツッコミどころも満載ですが、スクリーン狭しと大暴れする怪獣たちが楽しくて正直どうでもよかったです。
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』【予告3(日本語吹替ver.)】
予告を観ただけでわかると思いますが、映像はものすごい迫力でしたね。特に怪獣たちの表現が素晴らしかったです。
日本のような着ぐるみではなくCGですが、硬い皮膚の質感、重さを持った動物としての動きなど空想上の動物である怪獣たちを”リアル”に描いていました。
この圧倒的な実存感こそが本作最大の魅力で、一番観ていただきたいところですね。
また本作では怪獣、特にゴジラに対して畏敬の念を感じました。
怪獣をただ駆逐する存在として描かず、地球に棲む生命体として認める姿勢は日本のゴジラ映画に通じるものがあって本作は日本人に馴染みやすいのではないかとも感じました。
そして本作のこういう部分に日本のゴジラ映画へのリスペクトを感じましたね。
日本のゴジラ映画へのリスペクトならば本作のBGMにもそれがいえるでしょう。日本人にはお馴染みのゴジラのテーマ、モスラのテーマのアレンジが流れた時は鳥肌がたちました。
劇中、日本人にはお馴染みの怪獣たちが大暴れするワケですが、デザインが違うことに違和感を感じる方がいると思います。
全体的に怪獣が怖くなってますよね~。特にモスラは可愛らしさが消されて随分恐ろしい容貌になっています。
本作の怪獣観”畏怖される怪獣”という視点から見れば仕方ない改変だったかなと思っています。日本のモスラのデザインをそのまま本作に登場させるには可愛いすぎたのでしょうね。
田中圭、吹き替え初挑戦 渡辺謙との“共演”に「格が違う」とへこむ? 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」初日舞台あいさつ
日本語の吹き替えにも触れておきましょう。
いわゆる俳優の声優起用問題ですが、皆さん演技については全く問題なかったと思います、
特にエマ・ラッセル役の木村佳乃さんの演技は素晴らしく、声優さんとの演技でも遜色なかったです。
ただ、田中圭さんの声と主人公マークを演じたカイル・チャンドラーさんとの見た目が全然マッチしてなくて・・・・。田中さんの演技が悪くなかっただけに非常に残念でしたね~。
まぁ吹替え版は字幕を読まなくてもいい気楽さがあるので怪獣バトルに集中できるし、全体的な満足度は高かったです。
それから昔のゴジラ映画好きにしかわからないことですが、『ゴジラ対メガロ』などにも主演された佐々木勝彦さんが吹き替えに参加していらっしゃいました。
佐々木さんの吹替えシーンは少ないのですが、旧作のゴジラ映画ファンであるワタクシには嬉しかったですね。
ところで「怪獣映画好きだから絶賛してるんでしょ?」という声も聞こえてきそうですね~。
確かに怪獣映画好きな人には間違いなくオススメの映画です。しかしながらその映像の迫力や魅力、入り込みやすい物語は怪獣映画好き以外の人でも十分に楽しめる映画になっていると思いますよ。
あ、そうそうこれから鑑賞するという人はスタッフロールが流れ出しても最後の最後まで席から離れないでくださいね。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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2019年5月31日に全米と日本で公開されたアメリカ合衆国のSF怪獣映画で、日本ではゴジラ65周年記念作品となります。また、モンスターバースシリーズとしては第3作目の映画です。監督はマイケル・ドハティさん。上映時間132分。主要な登場怪獣はゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ。
あらすじ
ゴジラとムートーの戦いから5年後。それまで極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関「モナーク」は政府や世論から怪獣への対応と被害の責任について追及を受け、解体の危機に晒されていた。同じ頃、中国にあるモナーク基地では、モナークの科学者エマ・ラッセル博士と娘のマディソンらが孵化したモスラの幼虫との交信を試みていた。しかし、そこへ環境テロリストであるアランたちが基地を襲撃、エマとマディソンを連れ去り、怪獣と交信する装置"オルカ"も強奪されてしまう。事態を把握したモナークの科学者・芹沢博士は、元モナークのメンバーでエマの夫マークに協力を要請した。オルカの音波を追跡した結果、アラン達がモナークの南極基地へ向かっていることが判明し、マーク達も南極へ。南極基地を占拠したアラン達の目的は南極に眠る怪獣"モンスターゼロ"を目覚めさせることだった。到着したモナークの兵士とテロリストが銃撃戦を繰り広げる中、マークは妻子と再会する。だが氷塊に仕掛けられた爆弾が爆発し、基地は崩壊してしまう。アランはエマとマディソンを連れて逃亡、それにより眠っていたモンスターゼロが目覚めてしまう。しかし、そこへモンスターゼロの復活を察知したゴジラが出現し、ここに怪獣たちによる世界の命運を掛けた戦いが始まった。
感想
感想を書く前にワタクシが今回鑑賞したのは日本語吹替版であることをお伝えしておきます。
さて、本作は怪獣特撮映画としてもゴジラ映画としても素晴らしいデキでした。
全編で”怪獣の重量感”が上手く表現できていたと思います。その重量感に裏打ちされた怪獣バトルは力強く”これぞ怪獣映画”という印象でした。
特にゴジラとキングギドラのバトルは永遠のライバルの2大怪獣にふさわしいもので、周囲の被害などお構いなしの容赦のないバトルは本作一番の見どころです。
それから人間ドラマのほうではモナークVSテロリストという対立構図が分かりやすく、すんなり物語に入っていけました。
また物語には家族愛や自然破壊をする人類への警鐘というテーマが流れているので”陳腐すぎる物語”にならず、かといって”説教臭く”もならないように配慮されているので、よりいっそう本作の娯楽性を高めていると感じました。
まぁストーリー展開そのものは超展開ばかりなのでツッコミどころも満載ですが、スクリーン狭しと大暴れする怪獣たちが楽しくて正直どうでもよかったです。
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』【予告3(日本語吹替ver.)】
予告を観ただけでわかると思いますが、映像はものすごい迫力でしたね。特に怪獣たちの表現が素晴らしかったです。
日本のような着ぐるみではなくCGですが、硬い皮膚の質感、重さを持った動物としての動きなど空想上の動物である怪獣たちを”リアル”に描いていました。
この圧倒的な実存感こそが本作最大の魅力で、一番観ていただきたいところですね。
また本作では怪獣、特にゴジラに対して畏敬の念を感じました。
怪獣をただ駆逐する存在として描かず、地球に棲む生命体として認める姿勢は日本のゴジラ映画に通じるものがあって本作は日本人に馴染みやすいのではないかとも感じました。
そして本作のこういう部分に日本のゴジラ映画へのリスペクトを感じましたね。
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック) | |
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日本のゴジラ映画へのリスペクトならば本作のBGMにもそれがいえるでしょう。日本人にはお馴染みのゴジラのテーマ、モスラのテーマのアレンジが流れた時は鳥肌がたちました。
NECA ゴジラ 12インチ 頭から尻尾まで動くアクションフィギュア ゴジラ (2019) | |
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劇中、日本人にはお馴染みの怪獣たちが大暴れするワケですが、デザインが違うことに違和感を感じる方がいると思います。
全体的に怪獣が怖くなってますよね~。特にモスラは可愛らしさが消されて随分恐ろしい容貌になっています。
本作の怪獣観”畏怖される怪獣”という視点から見れば仕方ない改変だったかなと思っています。日本のモスラのデザインをそのまま本作に登場させるには可愛いすぎたのでしょうね。
田中圭、吹き替え初挑戦 渡辺謙との“共演”に「格が違う」とへこむ? 「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」初日舞台あいさつ
日本語の吹き替えにも触れておきましょう。
いわゆる俳優の声優起用問題ですが、皆さん演技については全く問題なかったと思います、
特にエマ・ラッセル役の木村佳乃さんの演技は素晴らしく、声優さんとの演技でも遜色なかったです。
ただ、田中圭さんの声と主人公マークを演じたカイル・チャンドラーさんとの見た目が全然マッチしてなくて・・・・。田中さんの演技が悪くなかっただけに非常に残念でしたね~。
まぁ吹替え版は字幕を読まなくてもいい気楽さがあるので怪獣バトルに集中できるし、全体的な満足度は高かったです。
それから昔のゴジラ映画好きにしかわからないことですが、『ゴジラ対メガロ』などにも主演された佐々木勝彦さんが吹き替えに参加していらっしゃいました。
佐々木さんの吹替えシーンは少ないのですが、旧作のゴジラ映画ファンであるワタクシには嬉しかったですね。
ところで「怪獣映画好きだから絶賛してるんでしょ?」という声も聞こえてきそうですね~。
確かに怪獣映画好きな人には間違いなくオススメの映画です。しかしながらその映像の迫力や魅力、入り込みやすい物語は怪獣映画好き以外の人でも十分に楽しめる映画になっていると思いますよ。
あ、そうそうこれから鑑賞するという人はスタッフロールが流れ出しても最後の最後まで席から離れないでくださいね。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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ゴジラの迫力がスゴイ!
モスラ、確かに可愛げが無くなってましたね笑
これはこれでハリウッドらしくて良いと思います。
キングギドラが登場したのは嬉しいですねぇ。
ゴジラの敵の代表格ですもんね。
また、渡辺謙さんが出演していたのも、日本人として嬉しかったです!
彼はやはり日本を代表する俳優ですね。
応援完了です!
コメントありがとうございます(^-^)
日本のゴジラ映画も突拍子のないものが多いのでハリウッドナイズされた本作もすごく楽しかったですね!
それからゴジラの宿敵はキングギドラじゃなきゃしまらないので本作の怪獣バトルは楽しかったですね~。
渡辺謙さんがご出演されてるだけで今作への親近感がますので日本人にも受け入れられやすかったんではないしょうか?
次作が楽しみです(^-^)