『翔んで埼玉(2019)』
2019年2月22日公開の日本の映画。魔夜峰央先生による同名の漫画を原作に『テルマエ・ロマエ』シリーズの武内英樹さんがメガホンをとり、二階堂ふみさんとGACKTさんのダブル主演で映画化したものです。原作が未完であるため原作をベースとした「伝説パート」と、現代の埼玉在住のとある一家が登場する映画オリジナルの「現代パート」が交錯する構成となっています。ちなみに主題歌は芸人はなわさんの『埼玉県のうた』でした。上映時間106分。
あらすじ
暑い夏のある日、埼玉県の熊谷市に住む「菅原家」。娘の愛海の結納のため、父の運転する自家用車で都内に向かっていると カーラジオのNACK5で、都市伝説を題材にしたラジオドラマが始まった。それは「埼玉解放の伝説の人物・麻実麗」の物語だった。
199X年、東京では埼玉への迫害が続いていた。埼玉県人は通行手形なしでは都内に入ることもできず、過度に虐げられた生活を余儀なくされていた。そんな東京にある代々都知事を生み出してきた超名門校・白鵬堂学院に、海外から麻実麗という美少年が転校してきた(ウィキペディアの当該ページより引用)。
感想
間違いなく”バカ映画”、そして”茶番劇”です。でもなぜか”不思議な感動”が心に残る映画でした。
埼玉県をディスリまくってただ悪口雑言を言ってるだけの映画に思われるかもしれませんが、”東京に虐げられた埼玉を解放する”という物語を描くことによって実に見事に埼玉愛を表現していました。それに東京以外の道府県全てへのエールもこもっていたようにも思いました。
「東京だけが日本じゃないぞ!」みたいなね。そういうメッセージを感じると嬉しくて感動しちゃいますよ。
だから岡山県人のワタクシでも楽しく鑑賞することができたのではないかと思っています。この映画観た後で「自分の出身県は田舎だけどいいところいっぱいあるもん」って思った人は多いと思いますよ。
それにしても「伝説パート」は完全に大人の悪ふざけ。凄いキャストに濃い化粧や派手な衣装で大げさに演技させ、大人数を使ってのシーンを多用したり人もお金もちゃんとかけた”本気の悪ふざけ”を魅せてくれました。
特にキャスティングは豪華ですよね。主演の二階堂ふみさん、GACKTさん、脇をかためる伊勢谷友介さん、京本政樹さん、中尾彬さんとこれだけの面々が観客を面白がらせてくれます。
主演のお二人は言うに及ばす、伊勢谷さん、京本さんの存在感は凄まじいものがあって、役をもっと選んでほしいと本気で心配になりました。伊勢谷さんなんて役に入りすぎて正直気持ち悪いんですよ(それがまたいいんですけどね)。
それと個人的には浜野さざえ役の小沢真珠さんが個人的に好きです。出番は少ないんですが、小沢さんが出てくる度に笑ってしまいました。
『テルマエ・ロマエ』の監督が贈るディスり合戦開幕! 映画『翔んで埼玉』予告編 /2月22日(金)公開
『テルマエ・ロマエ』と同じくらい笑わせてもらいました。小学生並みのギャグセンスばっかりでしたが嫌いじゃありません。
それから言っておきますが、本作にツッコんだら負けですからね。あまりにツッコむところ多すぎて死んじゃいます(笑)。
一応、「伝説パート」へのツッコミは「現代パート」がやってくれるので、それに身を任せてあるがままを受け入れてくださいね。そういう意味で「伝説パート」と「現代パート」を錯綜させた構成は見事でした。
初めのうちは「伝説パート」の物語に冷ややかだった「現代パート」の登場人物も物語が進んでいくと、その物語に感化されて共感していく様子はワタクシ達観客の心理そのものであったと思います。
実は映画内で観客が「伝説パート」のバカバカしい物語に共感するように「現代パート」で誘導してたんじゃないかって思うんですが、実際はどうなんでしょうか?
そういえば言及してませんでしたが、ワタクシは原作は読んでいません。ですので原作とどう違うのか?という話はできませんので悪しからずご了承ください。まぁ原作知らなくても楽しめる映画にはなっていると思います。
はなわ - 埼玉県のうた(TEASER MOVIE)
エンディングでこの歌がフルコーラスで流れます。これを最後まで聴いたらこの映画がどういう映画かわかるようになってるのはおシャレでしたね。きっと映画にご立腹の埼玉県人の人も許してくれるハズです。
あ~埼玉県羨ましいな~。誰か『翔んで岡山』って映画撮ってくれないかな~。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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2019年2月22日公開の日本の映画。魔夜峰央先生による同名の漫画を原作に『テルマエ・ロマエ』シリーズの武内英樹さんがメガホンをとり、二階堂ふみさんとGACKTさんのダブル主演で映画化したものです。原作が未完であるため原作をベースとした「伝説パート」と、現代の埼玉在住のとある一家が登場する映画オリジナルの「現代パート」が交錯する構成となっています。ちなみに主題歌は芸人はなわさんの『埼玉県のうた』でした。上映時間106分。
あらすじ
暑い夏のある日、埼玉県の熊谷市に住む「菅原家」。娘の愛海の結納のため、父の運転する自家用車で都内に向かっていると カーラジオのNACK5で、都市伝説を題材にしたラジオドラマが始まった。それは「埼玉解放の伝説の人物・麻実麗」の物語だった。
199X年、東京では埼玉への迫害が続いていた。埼玉県人は通行手形なしでは都内に入ることもできず、過度に虐げられた生活を余儀なくされていた。そんな東京にある代々都知事を生み出してきた超名門校・白鵬堂学院に、海外から麻実麗という美少年が転校してきた(ウィキペディアの当該ページより引用)。
感想
間違いなく”バカ映画”、そして”茶番劇”です。でもなぜか”不思議な感動”が心に残る映画でした。
埼玉県をディスリまくってただ悪口雑言を言ってるだけの映画に思われるかもしれませんが、”東京に虐げられた埼玉を解放する”という物語を描くことによって実に見事に埼玉愛を表現していました。それに東京以外の道府県全てへのエールもこもっていたようにも思いました。
「東京だけが日本じゃないぞ!」みたいなね。そういうメッセージを感じると嬉しくて感動しちゃいますよ。
だから岡山県人のワタクシでも楽しく鑑賞することができたのではないかと思っています。この映画観た後で「自分の出身県は田舎だけどいいところいっぱいあるもん」って思った人は多いと思いますよ。
それにしても「伝説パート」は完全に大人の悪ふざけ。凄いキャストに濃い化粧や派手な衣装で大げさに演技させ、大人数を使ってのシーンを多用したり人もお金もちゃんとかけた”本気の悪ふざけ”を魅せてくれました。
特にキャスティングは豪華ですよね。主演の二階堂ふみさん、GACKTさん、脇をかためる伊勢谷友介さん、京本政樹さん、中尾彬さんとこれだけの面々が観客を面白がらせてくれます。
主演のお二人は言うに及ばす、伊勢谷さん、京本さんの存在感は凄まじいものがあって、役をもっと選んでほしいと本気で心配になりました。伊勢谷さんなんて役に入りすぎて正直気持ち悪いんですよ(それがまたいいんですけどね)。
それと個人的には浜野さざえ役の小沢真珠さんが個人的に好きです。出番は少ないんですが、小沢さんが出てくる度に笑ってしまいました。
『テルマエ・ロマエ』の監督が贈るディスり合戦開幕! 映画『翔んで埼玉』予告編 /2月22日(金)公開
『テルマエ・ロマエ』と同じくらい笑わせてもらいました。小学生並みのギャグセンスばっかりでしたが嫌いじゃありません。
それから言っておきますが、本作にツッコんだら負けですからね。あまりにツッコむところ多すぎて死んじゃいます(笑)。
一応、「伝説パート」へのツッコミは「現代パート」がやってくれるので、それに身を任せてあるがままを受け入れてくださいね。そういう意味で「伝説パート」と「現代パート」を錯綜させた構成は見事でした。
初めのうちは「伝説パート」の物語に冷ややかだった「現代パート」の登場人物も物語が進んでいくと、その物語に感化されて共感していく様子はワタクシ達観客の心理そのものであったと思います。
実は映画内で観客が「伝説パート」のバカバカしい物語に共感するように「現代パート」で誘導してたんじゃないかって思うんですが、実際はどうなんでしょうか?
このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS) | |
魔夜 峰央 | |
宝島社 |
そういえば言及してませんでしたが、ワタクシは原作は読んでいません。ですので原作とどう違うのか?という話はできませんので悪しからずご了承ください。まぁ原作知らなくても楽しめる映画にはなっていると思います。
はなわ - 埼玉県のうた(TEASER MOVIE)
エンディングでこの歌がフルコーラスで流れます。これを最後まで聴いたらこの映画がどういう映画かわかるようになってるのはおシャレでしたね。きっと映画にご立腹の埼玉県人の人も許してくれるハズです。
あ~埼玉県羨ましいな~。誰か『翔んで岡山』って映画撮ってくれないかな~。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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この映画、予告だけ見ても「何の映画何だ?!」って感じなんですよね(笑)
確かに悪ふざけが過ぎるかなというのは、予告だけでも分かりますね。
埼玉は全く知らないですけど、田舎人としては見ておきたい映画です。
映画に限らずエンタメには時として悪ふざけも大切だと教えてくれる作品でしたね~。
東京以外の日本人からすると胸のすくような映画でもありましたね~。
まぁ正直ワケわかんない映画ですが、突っ込んだら負けの精神で一度ご覧いただくことをオススメしますよ~(笑)