ここ最近、涼しいを通り越して寒く感じる日もありますね。なんだか自然は人間に厳しいですね。
さて、今回は予告通り、スカパー課題アニメ10月号でございます。結局、今回もルパン三世のTVスペシャルになってしまったのは前々回の記事を読んでいただければわかると思います。
では、気を取り直していってみましょう。
『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』
2016年1月8日に日本テレビ系列の『金曜ロードSHOW!』にて放送されたモンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第25作です。監督は矢野雄一郎さんで第4、第5シリーズの監督さんも務められています。
本作はTV第4シリーズが放送中のTVスペシャルでTVシリーズとTVスペシャルが同時期に放送されたのはルパン三世史上初めてのことになります。また第4シリーズの第1話「ルパン三世の結婚」と第3話「生存率0,2%」、第1話の前日譚で日本未放映回「ノンストップランデブー」からの映像の流用のうえ、新作カットを付け加えて制作されていています。ちなみにTVシリーズからの流用もルパンシリーズ初の試みだったようです。
それから本作では第4シリーズの準レギュラー、富豪のレベッカとMISの凄腕エージェントのニクスを登場させることでTVシリーズを視聴していない人にも第4シリーズの雰囲気を味わってもらおうという意図が含まれているようです。
あらすじ
イタリアの大富豪ロッセリーニ財閥の若き会長で、お騒がせセレブのレベッカが熱狂的なレベッカファンの男に誘拐された。犯人は彼女との結婚を迫り列車を制御不能状態にした。次なるターゲットのために彼女を追っていたルパンは、思わぬ銭形警部との共闘でレベッカ奪還と誘拐犯逮捕を果たす。実は誘拐犯を裏で操る”仮面伯爵”と名乗る謎の人物がレベッカ誘拐事件以前にルパン三世へ挑戦状を出していたのだ。その挑戦とは「カリオストロ伯爵の遺産」をどちらが先に手に入れるか勝負しようというもの。次元、五右衛門、峰不二子、銭形警部のお馴染みの面々に加えレベッカ、MI6のエージェント・ニクス、カリオストロ伯爵の子孫ガスパーレ、そして暗躍する仮面伯爵が物語を所狭しと盛り上げる。はたしてルパン三世は仮面伯爵に勝つことができるのか?
感想
昨今のTVスペシャルの中では面白い部類に入ると思いますので、他の人にオススメできる作品でホッとしています。
序盤から暴走列車とルパン三世お馴染みのフィアット500でのカーチェイス、王冠を奪い合うルパンとレベッカ、ルパンVSニクスなどなどアクションシーンを多めの構成でしたが、これが良く動くし、カッコいい。TVシリーズの流用部分も多いワケですが、それだけTVシリーズも作画が良いということになるんでしょうね。
フィアット500といえば劇場アニメ『ルパン三世カリオストロの城』でお馴染みなワケですが、本作も”カリオストロ伯爵”というフレーズが出てくるものの映画の『ルパン三世カリオストロの城』とはな~んの関わりもありません。でもいくつかのシーンは明らかにオマージュと思えるものが差し込まれていてそれを探す楽しみもありました。
一方、お話の方はというと、中の中くらいの面白さでした。それでもよくTVシリーズから別々のエピソードを(もちろん新作カットもありますが)一つの物語に仕立て上げたなぁと感心もしました。正直、ニクスとの対決は物語上意味がないんですが、ニクスの紹介も兼ねつつ、第4シリーズの雰囲気とカッコいいルパン三世を見せたかったんでしょうね。
まぁね、本作は話をどうのこうのいう作品ではなく、アクションを楽しんでもらう作品だと思うのでこれはこれでいいと思います。ただ、スペシャルのルパン三世ってどうしてこうラスボスが子悪党ばっかりなんでしょうね?本作も御多分に漏れず正体を明かしてみれば子悪党。というか物語の途中で正体に気づきましたし、もうちょっと怖いというかスケールの大きなラスボスだと面白くなると思うのに・・・。これじゃあ津田さん(声優の)の無駄遣いだよ~。
それともう一つ、ルパン三世以外のレギュラーキャラがあまり目立たなかったことは不満が残りましたね。特に次元の活躍の場はほぼなかったですね。敵の手におち危うくのところをルパンに救出されるってのは隠れ次元ファンのワタクシとしては大きな不満になりました。
それでも、ルパン三世、レベッカ、カリオストロ伯爵の子孫ガスパーレという偉大な先祖もつ人物を登場させ、三者三様に描いているのは面白かったですね。偉大なる先祖とその子孫たる自分は何者なのか?というのが実は本作のテーマだったりするワケです。果たして三人がどういう結末を迎えるのか?それはご自分でお確かめください。
「ルパン三世」新テレビシリーズ PV
それから第4シリーズのPR作品としてはよくできていたと思います。第4シリーズからルパンのジャケットが青色に変更され、緑ルパンのようなニヒルさと赤ルパンのドタバタギャグを併せ持つ新生ルパン三世の紹介と、良い作画で繰り広げられるカッコいいアクションシーン。準レギュラーのレベッカやニクスの登場とその後を匂わす演出と、第4シリーズも見たいと思わせるには十分な出来でしたね。
実はワタクシ、第4シリーズは中途半端にしか鑑賞していないんですが、本作を鑑賞してまんまと第4シリーズを見たくなってしまいました。ついでに第5シリーズも観ないといけませんのでこれから忙しくなりそうです。
ルパン三世以外も新キャストに変更されて数年経過していますが、かなり定着して違和感がなくなってきましたね。そして実は青ジャケットになってようやくルパン三世も栗田さんの持ちキャラになった気がします。長い間、先代山田さんが逝去されて以来、赤ジャケットルパンの代役を演じてきた栗田さんですが、新しいジャケットのルパンでようやくそこから卒業したように思います。
本作ではルパンは「知ったことじゃない先祖が何者かなんて」とか「俺は俺、俺のやり方で俺のやりたいようにやる。それがルパン三世だ」と言うのですが、これらのセリフは、実は栗田さんに向けられたものだったんじゃないだろうかと邪推しています。”偉大なる先祖とその子孫たる自分は何者か?”という今回のテーマは実はキャスティングにも向けられていたのだとすると結構すごい演出ですね。
そういう観点から見直した場合、意外によくできた作品なのではないかと書きながら思いました。
放送局:日テレプラス
放送日:10月21日 8:00~
本作を観て第4、第5TVシリーズが観てみたくなったらdアニメ(など)で有料配信もしているようです。興味のある方やすでに契約している方はどうぞ。
さてさて、今回はこれにて終了でございます。次回は雑談記事で皆さんのご機嫌を伺ってまいりますので乞う!ご期待。
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さて、今回は予告通り、スカパー課題アニメ10月号でございます。結局、今回もルパン三世のTVスペシャルになってしまったのは前々回の記事を読んでいただければわかると思います。
では、気を取り直していってみましょう。
『ルパン三世 イタリアン・ゲーム』
2016年1月8日に日本テレビ系列の『金曜ロードSHOW!』にて放送されたモンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第25作です。監督は矢野雄一郎さんで第4、第5シリーズの監督さんも務められています。
本作はTV第4シリーズが放送中のTVスペシャルでTVシリーズとTVスペシャルが同時期に放送されたのはルパン三世史上初めてのことになります。また第4シリーズの第1話「ルパン三世の結婚」と第3話「生存率0,2%」、第1話の前日譚で日本未放映回「ノンストップランデブー」からの映像の流用のうえ、新作カットを付け加えて制作されていています。ちなみにTVシリーズからの流用もルパンシリーズ初の試みだったようです。
それから本作では第4シリーズの準レギュラー、富豪のレベッカとMISの凄腕エージェントのニクスを登場させることでTVシリーズを視聴していない人にも第4シリーズの雰囲気を味わってもらおうという意図が含まれているようです。
あらすじ
イタリアの大富豪ロッセリーニ財閥の若き会長で、お騒がせセレブのレベッカが熱狂的なレベッカファンの男に誘拐された。犯人は彼女との結婚を迫り列車を制御不能状態にした。次なるターゲットのために彼女を追っていたルパンは、思わぬ銭形警部との共闘でレベッカ奪還と誘拐犯逮捕を果たす。実は誘拐犯を裏で操る”仮面伯爵”と名乗る謎の人物がレベッカ誘拐事件以前にルパン三世へ挑戦状を出していたのだ。その挑戦とは「カリオストロ伯爵の遺産」をどちらが先に手に入れるか勝負しようというもの。次元、五右衛門、峰不二子、銭形警部のお馴染みの面々に加えレベッカ、MI6のエージェント・ニクス、カリオストロ伯爵の子孫ガスパーレ、そして暗躍する仮面伯爵が物語を所狭しと盛り上げる。はたしてルパン三世は仮面伯爵に勝つことができるのか?
感想
昨今のTVスペシャルの中では面白い部類に入ると思いますので、他の人にオススメできる作品でホッとしています。
序盤から暴走列車とルパン三世お馴染みのフィアット500でのカーチェイス、王冠を奪い合うルパンとレベッカ、ルパンVSニクスなどなどアクションシーンを多めの構成でしたが、これが良く動くし、カッコいい。TVシリーズの流用部分も多いワケですが、それだけTVシリーズも作画が良いということになるんでしょうね。
トミカ ドリームトミカ ルパン三世 | |
タカラトミー(TAKARA TOMY) | |
タカラトミー(TAKARA TOMY) |
フィアット500といえば劇場アニメ『ルパン三世カリオストロの城』でお馴染みなワケですが、本作も”カリオストロ伯爵”というフレーズが出てくるものの映画の『ルパン三世カリオストロの城』とはな~んの関わりもありません。でもいくつかのシーンは明らかにオマージュと思えるものが差し込まれていてそれを探す楽しみもありました。
一方、お話の方はというと、中の中くらいの面白さでした。それでもよくTVシリーズから別々のエピソードを(もちろん新作カットもありますが)一つの物語に仕立て上げたなぁと感心もしました。正直、ニクスとの対決は物語上意味がないんですが、ニクスの紹介も兼ねつつ、第4シリーズの雰囲気とカッコいいルパン三世を見せたかったんでしょうね。
まぁね、本作は話をどうのこうのいう作品ではなく、アクションを楽しんでもらう作品だと思うのでこれはこれでいいと思います。ただ、スペシャルのルパン三世ってどうしてこうラスボスが子悪党ばっかりなんでしょうね?本作も御多分に漏れず正体を明かしてみれば子悪党。というか物語の途中で正体に気づきましたし、もうちょっと怖いというかスケールの大きなラスボスだと面白くなると思うのに・・・。これじゃあ津田さん(声優の)の無駄遣いだよ~。
それともう一つ、ルパン三世以外のレギュラーキャラがあまり目立たなかったことは不満が残りましたね。特に次元の活躍の場はほぼなかったですね。敵の手におち危うくのところをルパンに救出されるってのは隠れ次元ファンのワタクシとしては大きな不満になりました。
それでも、ルパン三世、レベッカ、カリオストロ伯爵の子孫ガスパーレという偉大な先祖もつ人物を登場させ、三者三様に描いているのは面白かったですね。偉大なる先祖とその子孫たる自分は何者なのか?というのが実は本作のテーマだったりするワケです。果たして三人がどういう結末を迎えるのか?それはご自分でお確かめください。
「ルパン三世」新テレビシリーズ PV
それから第4シリーズのPR作品としてはよくできていたと思います。第4シリーズからルパンのジャケットが青色に変更され、緑ルパンのようなニヒルさと赤ルパンのドタバタギャグを併せ持つ新生ルパン三世の紹介と、良い作画で繰り広げられるカッコいいアクションシーン。準レギュラーのレベッカやニクスの登場とその後を匂わす演出と、第4シリーズも見たいと思わせるには十分な出来でしたね。
実はワタクシ、第4シリーズは中途半端にしか鑑賞していないんですが、本作を鑑賞してまんまと第4シリーズを見たくなってしまいました。ついでに第5シリーズも観ないといけませんのでこれから忙しくなりそうです。
ルパン三世 イタリアン・ゲーム [Blu-ray] | |
バップ | |
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ルパン三世以外も新キャストに変更されて数年経過していますが、かなり定着して違和感がなくなってきましたね。そして実は青ジャケットになってようやくルパン三世も栗田さんの持ちキャラになった気がします。長い間、先代山田さんが逝去されて以来、赤ジャケットルパンの代役を演じてきた栗田さんですが、新しいジャケットのルパンでようやくそこから卒業したように思います。
本作ではルパンは「知ったことじゃない先祖が何者かなんて」とか「俺は俺、俺のやり方で俺のやりたいようにやる。それがルパン三世だ」と言うのですが、これらのセリフは、実は栗田さんに向けられたものだったんじゃないだろうかと邪推しています。”偉大なる先祖とその子孫たる自分は何者か?”という今回のテーマは実はキャスティングにも向けられていたのだとすると結構すごい演出ですね。
そういう観点から見直した場合、意外によくできた作品なのではないかと書きながら思いました。
放送局:日テレプラス
放送日:10月21日 8:00~
本作を観て第4、第5TVシリーズが観てみたくなったらdアニメ(など)で有料配信もしているようです。興味のある方やすでに契約している方はどうぞ。
さてさて、今回はこれにて終了でございます。次回は雑談記事で皆さんのご機嫌を伺ってまいりますので乞う!ご期待。
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