ここ10年以上まえから、大企業が揺らいでいる。
バブルがはじけたときは、文字通り「バブル」が割れて消えていくように、経済が縮小し、お金が回らなくなり、いくつかの企業、特に金融関係や大企業でも営業外で資産運用損を出して傾きかけた企業が多くでた時代があった。
それはそれで、みんなが浮かれてしまった結果なんだけど、その後の失われた10年、20年の間に、中国や韓国という日本の隣国が経済力や技術力を得て、世界市場に出てきた。
この事は、経済地図が大きく変わったことを表していて、バブルがはじけたこととはわけが違う。
中国が徐々に開放政策を取り始めた1980年代前半。日本の多くの企業は、チャンスだとばかりにこぞって中国進出を試みた。なにせ当時7億人とも言われた人口。例えば割りばしひとつとっても、7億人分の市場があるわけだから、じっとしているはずがない。
つまり中国は日本にとって格好の市場という認識だった。まだまだ成長できる、日本国内の5倍ほどの巨大市場が飛行機で1時間ほどのところにあるとなれば、だれだって狙う。
しかし、いまはどうか?世界の工場だった中国が、世界を市場にした巨大企業が居並ぶ国になった。
携帯電話の生産台数など、億単位である。かたや日本の携帯電話メーカーたるや、いまや京セラ、シャープ、ソニーだけである。しかもかれらの総生産台数を合わせても、中国のメーカーの1か月分程度の規模である。
さてそんな風に経済環境が激変したこの30年ほどを背景にして考えると、日本人が安心して働ける環境も大きく変化しているのは間違いない。
大企業に就職すれば定年まで安心、銀行に就職すると一生安泰などと言ってたことが本当だったのかと思ってしまうほど、多くの日本の大企業は弱体化している。
いま何とか世界の列強と肩を並べられているのは、自動車産業ぐらいだろう。
そんな中で、どうやって一生安心して働けるのか?
働く人達も大きく考え方を変える必要がある。
一つの極端な例を挙げれば、どんな企業に就職しても10年以内に成功する転職をする。
という考え方がある。
もう、企業に依存しない。言われるままの「従順な社員」で定年までいても、定年後つかいものにならないような働き方はやめるべきだろう。
仮に大企業でも、中小企業でも就職したらまずは、その分野でどこでも通用するスキルや経験、人とのつながりを作ることに専念すべきだろう。社内・社外の人との出会いを大切に維持する。可能な限り広い範囲の業務について知識を得て、場合によっては社内の他部門に出かけて頻繁に人と接触するなど、とにかく積極的に顔を売り名前を売る。
だれの為でもない、10年後の自分の転職の為である。
もちろん仕事も率先する、さまざまな経験を積む、人がやりたがらないクレーム処理や難題の解決に携わる。それも自分の為である。
事情が分からない周囲からすれば、「なに猛烈社員やってんだ」と揶揄されるかもしれない。
でも、そうやっていくうちに、会社という組織の中では確実に目立つ。いや注目されるし、いくつか実績を残せば、それこそ若いうちであればあるほど一目を置かれる。
そうやってだんだんと周囲の人を見方につけると、やっかむ人間もいるだろう、理不尽な命令を受けることもあるだろうが、そんなのはお構いなしである。
そして、もっと長くいてもいいなと思ったらそのまま長く居ればいい。
でも、同じ環境で長く居ても、実力が付かないと考えたり、世間の様子の方が気になるのであれば、とっととやめればいい。
例えやめたとしても、出来上がった人間関係は消えない。得たスキルや知識、経験は間違いなく役に立つ。
新しく働く環境を見つける場合でも、やってきたことを客観的に伝えるだけで、どんな人物かを理解してくれる。
バイタリティの問題でもないし、やる気の問題でもない。
単に自分自身の価値を上げる為だけの努力。どこに行っても通用するスキル。経験を身に着ける為の努力。
ひと昔まえ、ふた昔前では、40代になると転職は難しいと言われていた。いまでも楽ではない。50代の転職なんてそれこそいまでもかなり難しい。
しかしゼロではない。
ではどういう人が転職出来ているのかといえば、広く業界の事を知っていて、ある特定分野では非常に深い経験があり、かつコミュニケーション能力が高い。そこにもし人的ネットワークがあれば鬼に金棒である。
多くの大企業では、いまでも従順な社員が評価される。でも一旦外にでれば、その評価が絶対ではない事が分かる。わかってからでは遅い。
成功した話や苦労した話を経験として語っても評価してくれない。あなたがどれくらいの問題を見つけ出す力、見つけた問題を解決する手段を構築する力、構築した手段を実行に移す為のチームを編成し、メンバーのモチベーションを上げるちからがあるか話せないと魅力的に映らない。
就職した会社で、先輩や上司から言われた通りの仕事をしているだけではそんな話はできない。
多くの大企業の30代の社員たちは、みんな結構従順に仕事をしている。その様子を見ていると、年齢があがって会社にしがみつかなきゃいけない予備軍に見えて仕方がない。
あなたの人生の責任を会社はとってくれない。一生面倒を見てくれるわけでもない。引っ張り上げてもらうなんて期待するより、自ら頭一つだけ飛び出せばいい。
10年、20年たって、後悔しないために。安心して働くために、自ら整えて置く事がとても大事。
バブルがはじけたときは、文字通り「バブル」が割れて消えていくように、経済が縮小し、お金が回らなくなり、いくつかの企業、特に金融関係や大企業でも営業外で資産運用損を出して傾きかけた企業が多くでた時代があった。
それはそれで、みんなが浮かれてしまった結果なんだけど、その後の失われた10年、20年の間に、中国や韓国という日本の隣国が経済力や技術力を得て、世界市場に出てきた。
この事は、経済地図が大きく変わったことを表していて、バブルがはじけたこととはわけが違う。
中国が徐々に開放政策を取り始めた1980年代前半。日本の多くの企業は、チャンスだとばかりにこぞって中国進出を試みた。なにせ当時7億人とも言われた人口。例えば割りばしひとつとっても、7億人分の市場があるわけだから、じっとしているはずがない。
つまり中国は日本にとって格好の市場という認識だった。まだまだ成長できる、日本国内の5倍ほどの巨大市場が飛行機で1時間ほどのところにあるとなれば、だれだって狙う。
しかし、いまはどうか?世界の工場だった中国が、世界を市場にした巨大企業が居並ぶ国になった。
携帯電話の生産台数など、億単位である。かたや日本の携帯電話メーカーたるや、いまや京セラ、シャープ、ソニーだけである。しかもかれらの総生産台数を合わせても、中国のメーカーの1か月分程度の規模である。
さてそんな風に経済環境が激変したこの30年ほどを背景にして考えると、日本人が安心して働ける環境も大きく変化しているのは間違いない。
大企業に就職すれば定年まで安心、銀行に就職すると一生安泰などと言ってたことが本当だったのかと思ってしまうほど、多くの日本の大企業は弱体化している。
いま何とか世界の列強と肩を並べられているのは、自動車産業ぐらいだろう。
そんな中で、どうやって一生安心して働けるのか?
働く人達も大きく考え方を変える必要がある。
一つの極端な例を挙げれば、どんな企業に就職しても10年以内に成功する転職をする。
という考え方がある。
もう、企業に依存しない。言われるままの「従順な社員」で定年までいても、定年後つかいものにならないような働き方はやめるべきだろう。
仮に大企業でも、中小企業でも就職したらまずは、その分野でどこでも通用するスキルや経験、人とのつながりを作ることに専念すべきだろう。社内・社外の人との出会いを大切に維持する。可能な限り広い範囲の業務について知識を得て、場合によっては社内の他部門に出かけて頻繁に人と接触するなど、とにかく積極的に顔を売り名前を売る。
だれの為でもない、10年後の自分の転職の為である。
もちろん仕事も率先する、さまざまな経験を積む、人がやりたがらないクレーム処理や難題の解決に携わる。それも自分の為である。
事情が分からない周囲からすれば、「なに猛烈社員やってんだ」と揶揄されるかもしれない。
でも、そうやっていくうちに、会社という組織の中では確実に目立つ。いや注目されるし、いくつか実績を残せば、それこそ若いうちであればあるほど一目を置かれる。
そうやってだんだんと周囲の人を見方につけると、やっかむ人間もいるだろう、理不尽な命令を受けることもあるだろうが、そんなのはお構いなしである。
そして、もっと長くいてもいいなと思ったらそのまま長く居ればいい。
でも、同じ環境で長く居ても、実力が付かないと考えたり、世間の様子の方が気になるのであれば、とっととやめればいい。
例えやめたとしても、出来上がった人間関係は消えない。得たスキルや知識、経験は間違いなく役に立つ。
新しく働く環境を見つける場合でも、やってきたことを客観的に伝えるだけで、どんな人物かを理解してくれる。
バイタリティの問題でもないし、やる気の問題でもない。
単に自分自身の価値を上げる為だけの努力。どこに行っても通用するスキル。経験を身に着ける為の努力。
ひと昔まえ、ふた昔前では、40代になると転職は難しいと言われていた。いまでも楽ではない。50代の転職なんてそれこそいまでもかなり難しい。
しかしゼロではない。
ではどういう人が転職出来ているのかといえば、広く業界の事を知っていて、ある特定分野では非常に深い経験があり、かつコミュニケーション能力が高い。そこにもし人的ネットワークがあれば鬼に金棒である。
多くの大企業では、いまでも従順な社員が評価される。でも一旦外にでれば、その評価が絶対ではない事が分かる。わかってからでは遅い。
成功した話や苦労した話を経験として語っても評価してくれない。あなたがどれくらいの問題を見つけ出す力、見つけた問題を解決する手段を構築する力、構築した手段を実行に移す為のチームを編成し、メンバーのモチベーションを上げるちからがあるか話せないと魅力的に映らない。
就職した会社で、先輩や上司から言われた通りの仕事をしているだけではそんな話はできない。
多くの大企業の30代の社員たちは、みんな結構従順に仕事をしている。その様子を見ていると、年齢があがって会社にしがみつかなきゃいけない予備軍に見えて仕方がない。
あなたの人生の責任を会社はとってくれない。一生面倒を見てくれるわけでもない。引っ張り上げてもらうなんて期待するより、自ら頭一つだけ飛び出せばいい。
10年、20年たって、後悔しないために。安心して働くために、自ら整えて置く事がとても大事。