中国も日本もきちんとした対応を。

日本の教科書や尖閣諸島の問題に端を発した、中国でのデモ行為がエスカレートしている。気持ちは分からないわけではないが、いずれにしてもやりすぎはイケナイ。

　他国の施策に不満があって、デモ行為を行なうことそのものは構わないが、それがだんだんとエスカレートして、飲食店や一般の店の破壊行為にまで及ぶと、これは許されない。中国政府も、この問題についての自国の責任は無いとコメントしているが、問題発生の責任が無いことと、実際の破壊行為を行なうものを処罰することは明確に分けてもらいたいものだ。もし、仮に同じようなことが日本国内で発生したらそんな呑気なことをいうのだろうか？　中国政府の施策に日本がデモを起し、神戸や横浜の中華街の店に投石することを許すのだろうか？今回の中国政府が出したようなコメントを日本政府が出したとしたら、中国は許すのだろうか？
　
　中国政府はいいかげんにしてもらいたい。無責任にもほどがある。国を愛する気持ちが高じて、他国を排斥する、あるいは他国に関連する事業や店舗を破壊したり、まったくなんの関係もない学生に暴力をふるうというのは、国際社会のなかで許されていいはずがない。そんな国から、国際連合の安全保障理事会の常任理事国になることを反対されるのはまったく合点がいかない。国際社会に属する一員なら、安保理の常任理事国としての誇りがあるなら、もっともっと自国で行なわれている破壊活動に対して明確な態度を示すべきである。甘い態度が今の状態を招いていることを認識すべきである。

　日本も正々堂々と主張し、中国にいる自国民を守るべきである。日本という国が過去にどんな非道いことをしたか、反省すべきは反省する。一方で主張することは主張する。日本はいままで、数々の国際貢献や支援、ＯＤＡに代表される資金援助をしてきた。腰抜けだとか、血を流さないといわれつつも国際紛争の資金支援をしたり、最近では軍事力による問題解決という憲法解釈すれすれの、自衛隊の後方支援をしたりしてきている。経済成長を自国だけではなく、海外へ拡大し、経済を活性化してもいる。京都議定書なる環境保全への提言もしている。

　もうそろそろ、いつもの弱腰ではなく、戦後６０年の積み重ねをもっと主張しても良いのではないか？