18年にもなりますか

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やっぱ面白いんです、宝塚歌劇

2008-03-07 23:25:05 | 芸能
 最近は、生の舞台を観る機会も減ったので仕方なくビデオを引っ張り出しているのだけども、やっぱり宝塚歌劇って面白い。

 「宝塚歌劇」を面白いというと奇妙に思うひとも多いだろうが、素直にお芝居としてみればすごく普通。男性の役を女性が担当する分、理想の男性像になるだけだ。

 

 「宝塚歌劇」を毛嫌いする人が居たなら、見る作品や見る組を、選んだ方が良い。もちろん宝塚のことを良く知っている人にお願いするのが一番。



 

 「宝塚」が面白いという自分自身も、宝塚流の演出や脚本、など独特のものがあるので全部の作品やショーがすべて面白いかといわれれば、「いいえ」と答えるが、それって普通のお芝居でも同じ事だと思う。


 劇団四季の舞台にしても、輸入物のミュージカルは存分に楽しめるが、オリジナル作品になると必ずしもそういうわけには行かない。


 これは、まだ当分続くのだ。どういう時に踊り、どういう時に歌うのかについて違和感がまだまだ感じられるのは演出や脚本のせいとしかいいようがない。なぜなら同じキャスティングで別の作品はちゃんと楽しめるからだ。


 話は少し変るが、昔昔日本で大変売れていたブルーコメッツというグループが、ブルーシャトーという歌で、米国のTVショーに出演した。その時、かれらはこのブルーシャトーを当然の様に英詞で歌ったのだが、英語がすべて中国語に聞こえるありさまだった。

 発音の事を言っている訳ではなくて、言葉として英語はもともとメロディーのある言葉だから、日本語詞を前提にしたメロディーに英語を無理矢理載っけると、英語が中国語のようなアクセントとイントネーションで聞こえてしまうのだ。

 つまりこんなぐらい違和感のある状態が、ブルーコメッツ以来変らない。それが日本のオリジナルミュージカルがなかなか成功しない理由なのではないかと思っているのだが・・・わかりにくい話なので分って頂けるかどうか。



 さて、話を宝塚に戻すと、宝塚歌劇はあきらかに宝塚流のミュージカル。だからそういう野暮な話は関係なく、みんな夢の世界へと引きこんでくれる。



 
 そして今度、Me and My Girlがまた観られることになった。剣幸(つるぎ・みゆき)とこだま愛のコンビ、天海祐希(あまみ・ゆうき)と麻乃佳世(あさの・かよ)コンビにつづいて、瀬名じゅん(せな・じゅん)と彩乃かなみ(あやの・かなみ)が演じることに。


 3月21日(金)~5月5日(月)宝塚大劇場
 5月23日(金)~7月6日(日)東京宝塚劇場

 
 


それでもボクはやってない

2008-03-04 07:43:06 | 映画
 フジテレビでついこの前放映された、この映画。単なる冤罪映画かと思えば話はそんな単純じゃない。

 司法の場であると教えられてきた裁判所という所の実態のひどさ、検察、警察の実態、なぜ弁護士がいつも“戦う”という言葉を使うのかが描かれた映画。

 自分は本当に正しく、やましいことが無いならば、裁判で負けることはないと信じ、あらぬ疑惑をかけられたら、それをはっきりさせることができるのが、裁判なのだと思っていたら、大間違いだということを教えられた。

 


 裁判所って場所が本当にこういう所なら、へたに裁判なんて出来ない。




 また、この映画の中での話だが、検察の立場と、裁判所の立場の微妙な繋がりも感じられた。

 被疑者とのやりとりの結果、検察官が起訴を決めるのだが、その時「本人と被害者の言い分が違うのだから、裁判ではっきりさせるしかないでしょ」という台詞があった。

 これを聞いた被疑者は、「裁判で、はっきりさせればいいや、ボクは本当にやってないんだから。」と間違いなく思う。


 

 しかしである。裁判所は、真実をあきらかにし、公正な判断をする場所ではなかった。




 これを見る限りにおいては、かの植草氏の一件も、ほんとうのところは怪しいのかも知れないと思わざるを得ない。


 証拠や調書を“自分たちの有利になるように”出し渋ったり、修正に応じなかったりするという“意図的”な操作が当たり前な検察。


 そういうものだという事を一切しらない被疑者。そういう環境のなかで被疑者の弁護を行う弁護士でさえ、検察の持つ証拠をすべて知り得ないという実態。そんな状況では、弁護士は、権力と“戦う”という気持にもなるわな。



 これも映画の中での台詞だが、「裁判官は、年中“ウソ”をつかれて居るんじゃないかという目で見てるから・・・」なんていうものがあった。実際にウソをつくのは、被告だけではなく、検察もウソをつくのだが、映画ではウソをつくのは、被告だけという前提だったように描かれていたような印象を受けた。

 
 こんな状況の中で裁判員制度がスタートするということを分っておいた方が良い。できるだけ時間があるならば、あらかじめ傍聴しておくべきだとも思う。そしてこの映画も見ておいた方が良いと思う。


 そして、万が一にも検挙されて調書をとられ、署名しろと言われても、事実がきちんと書かれていない限り、署名してはいけない。そして本当のことを言えば大丈夫だと信じて検察や警察に安易に言葉を発してはいけない。