小樽の高台にある私設の植物園、中野植物園を訪ねます。秋晴れに恵まれました。
入園料200円、植物園でもあり、遊園地としても楽しめます。
園内にはたくさんの植物が見られます。それとともにレトロなオブジェや昔ながらの遊具が点在するのも魅力。
このブランコも年季が入ってます。明治41年開園、100歳を軽く超えてる。
足元にはツルリンドウの実がたくさん。
センボンヤリの果穂が並んで、大名行列の毛槍のよう。
これはユウゼンギク。エゾノコンギク、ネバリノギクもありました。
今年はどこへ行っても果実が豊作。ズミの実も紅葉と見間違うほど。
見慣れない松ぼっくりはヒマラヤスギ。樹上でバラバラになって落ちてくるので、松ぼっくりの形で拾えるのは未熟なまま落ちた球果のみ。
オオウバユリの株が引き抜かれていたので観察。
ウワミズザクラの実。味見してみると、甘みがあってかなりいける。鳥や動物が好んで食べるの納得。
ヒメクサキリ。草にとまっていると完璧な保護色。草むらではミカドフキバッタやエンマコオロギがたくさん。
メノコツチハンミョウ。これはメス。触覚にコブがあるオスもいました。
オオミズアオの幼虫。立派な大きさです。蛹になる場所を探しているのか、地面を歩いていました。
古代文字の石碑。模写したものだそうです。
最後に道路を渡ったところにある「グランド」にも行ってみました。不思議な雰囲気の植物園を堪能しました。
2024年10月15日小樽中野植物園で見られたもの
【植物】 ナナカマド、ウワミズザクラ、エゾヤマザクラ、ズミ、カリンorマルメロ?、ミズナラ、トチノキ、アカイタヤ、ヤマモミジ、ツリバナ、コマユミ、ホオノキ、フジ、ノブドウ、ヤマブドウ、コクワ、ツルウメモドキ、ツルマサキ、リギダマツ、ヒマラヤスギ、カラマツ、トドマツ、イチイ、
センボンヤリ、エゾノコンギク、ユウゼンギク、ネバリノギク、ヤマノイモ、オオウバユリ、ウシハコベ、ゲンノショウコ、ヤブマメ
【鳥】 ヒヨドリ、ヒガラ、ヤマガラ、メジロ
【昆虫】 ヒメクサキリ、エゾツユムシ、エンマコオロギ、ミカドフキバッタ、ハネナガフキバッタ、モンキチョウ、オオミズアオ、メノコツチハンミョウ、エサキモンキツノカメムシ
(島田)
本日のルートは、藻南公園から豊平川沿いの緑地を上流に向かい、川沿公園を通り抜けて石山大橋近くまで歩く予定です。
10人ほどの参加者と歩きはじめました。
藻南公園はドングリの種類の多い公園です。この秋はいろいろな種類の木の実が豊作です。ドングリはどうでしょうか。まずミズナラの木がありました。
ミズナラのドングリは大豊作です。枝にも付いているし、地面にも一面に落ちていました。
カシワの木も何本かありました。カシワのドングリは、ケバケバの帽子が特徴。コナラのドングリも見られました。
アカナラのドングリです。藻南公園にはたくさん植えられています。アカナラはドングリが熟するのに2年かかります。1年目のまだ小さいドングリの子どもも見ることができました。
藻南公園の中に、くぼ地がありました。昔の地図と照らし合わせて、豊平川の網状流路の地形が残されたものと推定しました。
藻南公園を抜けて、豊平川沿いの道に入ります。
砂利道の上にニホンカナヘビがいました。今年生まれと思われる小さな個体でした。
川沿いの道なので、ヤナギの仲間が見られました。これは托葉の目立つエゾヤナギ。
シロヤナギの葉には虫コブが着いていて、割ってみると中には小さなイモムシが。コブハバチの幼虫と思われます。シダレヤナギの葉にも同様なものが着いていますが、同じ種類でしょうか?
エゾツユムシを見つけてくれた参加者がいました。
アレコレ観察しているうちに時間がたってしまい、予定ルートの半分程度しか歩けずにバス時刻に。
川沿公園の出口に、オニグルミのみがたくさん集めてありました。リスたちのためかな?
【植物】 ミズナラ、カシワ、コナラ、アカナラ、ニガキ、ツリバナ、エゾヤマザクラ、イヌエンジュ、ニセアカシア、ヤマグワ、ミズキ、イタヤカエデ、アカイタヤ、ハウチワカエデ、ヤマモミジ、カツラ、シラカンバ、ナナカマド、アズキナシ、トチノキ、ヌルデ、オニグルミ、オオバボダイジュ、シナノキ、エゾヤナギ、バッコヤナギ、シロヤナギ、ドロノキ、イチイ、モンタナマツ
エゾノコンギク、アメリカセンダングサ、オオヨモギ、ブタクサ、オオイタドリ、ノラニンジン、キンエノコロ、
【鳥、その他】 ヤマガラ、シジュウカラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、メジロ
ツクツクボウシ、エゾツユムシ、ニホンカナヘビ、エゾマイマイ
(島田)
本日は小樽の蘭島から忍路半島をめぐる海沿いのコースを歩いてみます。
集合はJRの蘭島駅。遠方にもかかわらず21名の方が参加されました。
駅の上空をハチクマが3羽旋回していました。到着のバタバタで、ゆっくり観察できなかったのは残念。アマツバメの20~30羽の群れも上空高くを飛んでいました。
蘭島の集落を通り抜けて海岸へ。海岸は広い海水浴場になっています。平日なので数組の家族がキャンプしている程度。砂浜には護岸堤が作られ、海浜植物はほとんどありません。駐車場になっている空き地にハマヒルガオやコウボウシバがちらほら見られるだけ。背後の崖には海底火山の噴出物が堆積したという地層が、きれいに見えています。
道端のアメリカオニアザミ。写真で見るときれいな花ですが、触ることもできない困った帰化植物です。
蘭島の浜を離れ、忍路峠を越えていきます。
森蔭に咲くオオウバユリが一時暑さを忘れさせてくれます。ちょうど食べごろのヤマグワの実もいただいて疲労回復。
忍路港へ到着。晴れ渡った空のもと、海も透明度最高。ウグイの仲間やサバの幼魚が群泳しているのが見えました。
港からは細い道をたどって竜ヶ岬へ。日陰になるよい場所がないので、道路の木陰で昼食。
竜ヶ岬に到着。30℃に迫る気温の中、熱中症になることもなく全員ここまで来られました。海岸の岩場ならではの植物が見られました。
ノコギリソウ
カセンソウ
エゾルリトラノオ
ヒキヨモギ
帰りも国道までまだ2㎞ほど歩きました。暑い中本当におつかれさまでした。
■2024年7月16日、蘭島~忍路で見られたもの
【植物】
カセンソウ、ブタナ、ヒメジョオン、エゾゴマナ、アメリカオニアザミ、ノコギリソウ、ノラニンジン、ウスベニツメクサ、メマツヨイグサ、オドリコソウ、エゾルリトラノオ、イノコズチ、オオイタドリ、ヤブジラミ、ドクゼリ、アマニュウ、オニハマダイコン、エゾカワラナデシコ、エゾカワラマツバ、ハマヒルガオ、エゾヒナノウスツボ、アオノイワレンゲ、キリンソウ、ヒキヨモギ、コゴメハギ、クズ、エゾネギ、オオウバユリ、エゾスカシユリ、ヨシ、コウボウシバ、ギンドロ、スモモ、ヤマブドウ、ノブドウ、コクワ、シナノキ、ヤマグワ、ミズナラ、カシワ、ネムノキ、エゾニワトコ
【野鳥】ウミウ、カワウ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、アマツバメ、キジバト、アオバト、イワツバメ、ツバメ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイス、スズメ、、カワラヒワ、ホオジロ
(島田)