自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2025年2月18日(火) さっぽろ自然散歩「旭山記念公園」

2025年02月18日 | さっぽろ自然散歩

 吹雪いたり、時々おさまったりというあいにくの天気の中、17名の方が参加されました。旭山記念公園を歩きます。

 入口でクズのツルを観察。クズにはナマケモノの顔のような冬芽(葉痕)がついていますが、ここのはあまり見やすくなかったかも。

 クリの木に虫コブが付いていました。クリメコブズイフシでしょうか。

 ドロノキの冬芽。花芽は芽鱗がはがれて綿毛が出て、ヤナギの「ネコ」のようになっていることに、はじめて気が付きました。ドロノキのネコは茶色で目立たないので、これまで見過ごしてきたようです。

 オオバボダイジュの果実も、まだ残っていました。

 野鳥に期待して参加された方も多かったようです。熱心に探します。

 その甲斐あってシロハラをじっくり観察できました。この写真はツグミ。

 クマゲラは、残念ながら本物は現れず。あずまやにとまっているデコイを観察。

 雪の上にこんな模様がいくつか描かれていました。誰かが描いたシマエナガでしょうか。

 高い枝先に鳥の巣のようなものがありました。形や材料からエゾリスの巣と思われます。

 ニセアカシアの幹に、一周するように切れ目が入っていました。巻き枯らし(樹皮を一周切り取ることで、樹木を枯らす伐採法)を試みた痕跡では?、と推定しました。

 最後に展望台から市街地を眺めました。見慣れた札幌の街も、雪にかすんで風情がありました。

 駐車場に戻ると、大がかりなテレビの撮影が行われていました。参加者の中には某二枚目俳優を見かけたラッキーな方もいました。

 

■2025年2月18日 旭山記念公園で観察したもの

【植物】ヤマグワ、ハルニレ、ミズナラ、トチノキ、オニグルミ、ハリギリ、シラカンバ、ナナカマド、アズキナシ、オオバボダイジュ、シナノキ、イタヤカエデ、ハウチワカエデ、バッコヤナギ、ドロノキ、ポプラ、クズ、ニセアカシア、イヌエンジュ、カラマツ、アカエゾマツ、トドマツ、

【鳥】アカゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、シロハラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、カワラヒワ、マヒワ、シメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

【哺乳類】エゾリス(足跡、巣)、キタキツネ(足跡)

 

(島田)

 

 

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2025年1月21日(火) さっぽろ自然散歩「豊平公園」

2025年01月21日 | さっぽろ自然散歩

 1月のさっぽろ自然散歩は、豊平公園です。

 快晴、風もなく暖かな日でした。参加者も冬にしてはたくさん集まっていただきました。

 まずハルニレの冬芽を観察。とがった葉芽と丸い花芽がわかります。

 オオウバユリの果実も残っていました。

 ハエドクソウの種子が雪の上に出ていました。この冬の雪の少なさを改めて感じました。

 今回は葉や冬芽の付き方について観察してみました。

 オニグルミの冬芽です。オニグルミは5個の冬芽がらせん状に付く、2/5の付き方でした。

 モクゲンジの果実が落ちていました。豊平公園は珍しい植物がたくさん見られます。

 エゾリスの足跡があちこちの雪上についていましたが、この日は姿を見ることはできませんでした。

 

■2025年1月21日 豊平公園で観察されたもの

【植物】ハルニレ、シラカンバ、ウダイカンバ、ダケカンバ、イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ネグンドカエデ、アメリカユクノキ、ハシドイ、ナナカマド、クリ、オニグルミ、シンジュ、ヤチダモ、ヤマグワ、キササゲ、ミツバアケビ、ゴヨウマツ、チョウセンゴヨウ、ストローブマツ
ハエドクソウ、クマイザサ

【鳥、哺乳類】ヒヨドリ、スズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、ハシブトガラ、ヒガラ、カワラヒワ、エゾリス(足跡)

 

(島田)

 

 

 

 

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2024年12月10日(火)さっぽろ自然散歩 「吉田川公園」

2024年12月10日 | さっぽろ自然散歩
 本日は吉田川公園を歩きます。吉田川公園は豊平区の東端、清田区との境界に位置します。自然散歩では初めての場所です。雪の季節にもかかわらず、20人を超える参加者は予想外でした。
 
 月寒丘陵を吉田川が削った谷に沿って作られた公園であること、明治の開拓期には吉田農場があったことなどをお話ししました。

ケヤキの葉の虫コブ
 園内にはケヤキがたくさん植えられていました。ケヤキの落ち葉には虫コブがついています。雪虫(ケヤキフシアブラムシ)の虫コブです。昨秋雪虫の発生が少なかったことを反映して、虫コブも少なめのようです。
 
 谷の斜面に残された自然林はコナラ林です。雪の下にはコナラのドングリがたくさん見られました。
 吉田川です。川底や川岸の石は固定されていて、生き物の生息にはちょっと残念です。

 ズミの実が大豊作。ヒメリンゴもありました。

 シラカンバの果実も鈴なりでした。
 雪面には一面にシラカンバの種子が散っています。矢印が種子、鳥の飛んでいるような形のものは種子を挟んで果実を形成していた果鱗です。
 雪上には動物の足跡がきれいに残っていました。これはキタキツネの足跡。

 これはエゾリス。右に向かって跳ねています。

 エゾリスは何頭もいるようです。近くで観察することもできました。雪の下から餌を探したり木に駆け上ったり、自然な姿を見せてくれました。

■2024年12月10日 「吉田川公園」で見られたもの
【植物】ナナカマド、ヤマモミジ、イタヤカエデ、オニグルミ、トチノキ、ハリギリ、コナラ、カシワ、エゾヤマザクラ、ヒメリンゴ、ズミ、コマユミ、ツリバナ、シラカンバ、シダレカンバ、コバノヤマハンノキ、ハシドイ、ケヤキ、ヤドリギ、プンゲンストウヒ、ヨーロッパトウヒ、アカエゾマツ、ゴヨウマツ、モンタナマツ、チョウセンゴヨウ、ニオイヒバ、ガマ
【鳥・哺乳類】トビ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ヤマガラ、エゾリス、キタキツネ(足跡)

(島田)


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2024年11月19日(火)さっぽろ自然散歩「野幌森林公園記念塔連絡線」

2024年11月20日 | さっぽろ自然散歩
昨日は、月に1度の「さっぽろ自然散歩」。野幌森林公園の中でも、普段あまり歩かない連絡線ルートを歩きました。
前日にしっかり雪が積もり、雪を踏みしめながらの散策です。
古い地図で、今日歩く場所が、畑だった場所であることを確認
百年記念塔の跡地を見てから、ススキ野原を歩きます
上空にV時の鳥の群れが3回通過♪ ハクチョウ、マガン、ヒシクイでした。
マガンのお腹の模様見えたかな?? ノスリやトビも見られました
沢地形を通過。階段のアップダウンが意外とあります
コマユミ
アキグミ など赤い実が目立ちました
ツタウルシの実も鈴なり
オオアワダチソウの草原 綿毛に雪が積もり、なかなかキレイです^^
一部、園芸の竹?が一面に生えていました。昔、庭に植えていたものでしょうか?
エゾリスの足跡
動物の足跡も、雪のある季節ならではですね。冬芽など冬の観察シーズンスタートです♪
冬も自然ウオッチング楽しみましょう^^
 
■2024年11月19日 「野幌森林公園 記念塔連絡線コース~ふれあいコース」で見られたもの
【植物・木本】ケヤマハンノキ、コバノヤマハンノキ、ナナカマド、アズキナシ、エゾノコリンゴ、コマユミ、アキグミ、キタコブシ、ホオノキ、ツタウルシ、オニグルミ、イタヤカエデ、ヤマグワ、ヤマブドウ、サルナシ、ツルウメモドキ、バッコヤナギ、イヌコリヤナギ、ミズキ、ヤチダモ、ハリギリ、ミズナラ、ヤドリギ、シラカンバ、ウダイカンバ、ハルニレ、シナノキ、アサダ、サワシバ、カラマツ、アカエゾマツ、ドイツトウヒ
【植物・草本】オオウバユリ、オオアワダチソウ、リョウメンシダ、オシダ、イヌガンソク、クサイ、ユウゼンギク、ヒメジョオン、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ススキ、ヨシ、
【鳥】ハクチョウ、マガン、ヒシクイ、トビ、ノスリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、コゲラ、アカゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ハシブトガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、エナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
【その他】 クモ、エゾリス足跡 など
 
次の自然散歩は、12月10日(火)「さっぽろ自然散歩~吉田川公園」です。
自然ウオッチングセンター自然散歩の情報は、ホームページでご確認ください。
Satomi.S
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2024年10月15日(火)さっぽろ自然散歩「小樽 中野植物園」

2024年10月16日 | さっぽろ自然散歩

 小樽の高台にある私設の植物園、中野植物園を訪ねます。秋晴れに恵まれました。

 入園料200円、植物園でもあり、遊園地としても楽しめます。

 園内にはたくさんの植物が見られます。それとともにレトロなオブジェや昔ながらの遊具が点在するのも魅力。

 このブランコも年季が入ってます。明治41年開園、100歳を軽く超えてる。

 足元にはツルリンドウの実がたくさん。

 センボンヤリの果穂が並んで、大名行列の毛槍のよう。

 これはユウゼンギク。エゾノコンギク、ネバリノギクもありました。

 今年はどこへ行っても果実が豊作。ズミの実も紅葉と見間違うほど。

 見慣れない松ぼっくりはヒマラヤスギ。樹上でバラバラになって落ちてくるので、松ぼっくりの形で拾えるのは未熟なまま落ちた球果のみ。

 オオウバユリの株が引き抜かれていたので観察。

 ウワミズザクラの実。味見してみると、甘みがあってかなりいける。鳥や動物が好んで食べるの納得。

 ヒメクサキリ。草にとまっていると完璧な保護色。草むらではミカドフキバッタやエンマコオロギがたくさん。

 メノコツチハンミョウ。これはメス。触覚にコブがあるオスもいました。

 オオミズアオの幼虫。立派な大きさです。蛹になる場所を探しているのか、地面を歩いていました。

 古代文字の石碑。模写したものだそうです。

 最後に道路を渡ったところにある「グランド」にも行ってみました。不思議な雰囲気の植物園を堪能しました。

 

2024年10月15日小樽中野植物園で見られたもの

【植物】 ナナカマド、ウワミズザクラ、エゾヤマザクラ、ズミ、カリンorマルメロ?、ミズナラ、トチノキ、アカイタヤ、ヤマモミジ、ツリバナ、コマユミ、ホオノキ、フジ、ノブドウ、ヤマブドウ、コクワ、ツルウメモドキ、ツルマサキ、リギダマツ、ヒマラヤスギ、カラマツ、トドマツ、イチイ、

センボンヤリ、エゾノコンギク、ユウゼンギク、ネバリノギク、ヤマノイモ、オオウバユリ、ウシハコベ、ゲンノショウコ、ヤブマメ

【鳥】 ヒヨドリ、ヒガラ、ヤマガラ、メジロ
【昆虫】 ヒメクサキリ、エゾツユムシ、エンマコオロギ、ミカドフキバッタ、ハネナガフキバッタ、モンキチョウ、オオミズアオ、メノコツチハンミョウ、エサキモンキツノカメムシ

 

(島田)

 

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