夏に3回行う予定の、大人の虫観察会。講師は例年お願いしている興野さんです。
夏の陽気の暑さにもめげず、どんな虫にも興味津々の参加者が集まりました。
参加者が次々と虫を見つけます。
クシヒゲベニボタルの交尾
オスだけがクシひげになっていました。メスのフェロモンを受信するためでは、という説明に納得。
アカガネカミキリ 鞘翅の金属的な質感が魅力的。
クワキジラミ
ヤマグワの葉裏に、白い糸状のものが絡みついていることがあります。その正体がこれ。カメムシ目の昆虫。ロウ状の物質を糸のように細く分泌し、体を守っているそうです。
ヒラタシデムシの仲間の鞘翅(写真では金属光沢が出ません)
ヒラタシデムシの仲間が歩道で踏み潰されていました。あまり注目されない虫ですが、たまたま鞘翅が裏返って、裏面が見えていました。瑠璃色の金属光沢で輝いていて、いつもの姿からは想像できない美しさでした。
ウスバカゲロウ
あずま屋の床下にアリジゴクのすり鉢がたくさんありました。興野さんが識別図を用意してくださったので、見分けに挑戦。頭部の斑紋をじっくり見て、ウスバカゲロウの幼虫に決定。
ドロハマキチョッキリまたはサメハダチョッキリの幼虫(右は幼虫の入っていた揺籃)
ドロノキの下にオトシブミ類の揺籃がたくさん落ちていました。カラカラに枯れていましたが、開いてみると幼虫が出てきました。
ハバチの仲間 鮮やかな緑色で、虫とは思えない人工的な色
ルリシジミの顔
翅の瑠璃色も美しいのですが、参加者には「目が可愛い」と大人気。
マガリケムシヒキ
ハエを捕まえて食事中。写真を拡大したら、名前の由来になった、頭部の曲がった毛がわかりました。
よく観察してみれば、どんなムシも面白い、と思った観察会でした。
2019年6月26日 宮丘公園で観察したもの
【ムシ】
コフキサルハムシ、ハンノキハムシ、ヤナギハムシ、イタドリハムシ、フジハムシ、ドロノキハムシ、
トゲカメムシ、カスミカメムシの一種、アカガネカミキリ、ヒラタシデムシの一種、セマダラコガネ、
クシヒゲベニボタル、ドロハマキチョッキリまたはサメハダチョッキリ、コガネコメツキ、
ルリシジミ、エゾシロチョウ、クワキジラミ、マガリケムシヒキ、ジガバチ、
ウスバカゲロウ、ハバチの一種、エゾトラマルハナバチ、
【その他のムシ】 ダンゴムシの一種、エゾマイマイ、コハクガイの一種(?)、
オカモノアラガイ、ミミズの一種、コガネグモの一種、エゾタヌキ糞
【植物】 オオバノヤエムグラ、ダイコンソウ、バッコヤナギ、クロイチゴ
(shima)