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市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

精神障者害家族会に参加して

2022-11-26 | 障がい者
精神障害者のご家族の会
「市原市こころの健康家族会(こすもす会)」の例会に参加しました。

五井公民館


この日は、初めて参加される方がいらして、その方の不安・苦しみ・悩みに対して
皆さんが口々にご自分の経験をお話しし、励ましておられれました。
これこそ最良のカウンセリング。家族会の意義は本当に大きいですね。

それにしても、今回
ご家族の壮絶な日常・・・生の声を聞いて、私は何度も言葉を失うほどショックを受けました。
支援が必要でも、そもそも声を挙げられない方もまだまだたくさんいらっしゃると思いますし、
どこに助けを求めたら良いかわからない方、助けを求めたのにかえって傷つけられた方も多い。
「地域共生社会の実現」とは言っても、精神障害への対応は非常に遅れているのが現状です。

それだけに、こうした家族会の果たす役割はとても大きいと思うのですが、
残念ながら県内各地の家族会は次々と解散、あるいは高齢化が進んでいるそうです。
こうした問題も、一体どうすれば良いのでしょうか・・・
とにかく様々考えさせられました。

イヤな記憶を変えるには

2022-11-18 | 障がい者
主に精神障害のある方々の居場所「ふわふわ」さんで月一度開かれている、
カウンセラー若林先生による勉強会。
今回のお題は「イヤな記憶を変える方法」でした。



PTSDといった過去の記憶がよみがえってパニックになる症状を防ぐためには、
なんと「テトリス」が有効なんですって!
ちゃんとエビデンスもあるそうです。興味のある方は調べてみて下さいね^^


人のくらしに寄り添うメンタルヘルス支援

2022-11-12 | 障がい者
市民会館で開催された『市原市精神保健福祉フェスタ』に行ってきました。



義足のダンサーとして多数メディアに出演されている
大前光市さんのパフォーマンスには間に合わず・・・残念でしたが、
精神障害当事者やご家族、支援者で構成される
コーラスサークル「フラップダッシュ」のステージ、しみじみと心に響いて感動しました!



その後の講演、演者は伊藤順一郎さん。
市川市のメンタルヘルス診療所「しっぽふぁーれ」の院長で、
なるべく強制入院に頼らず、あたりまえに地域で暮らすために、
多職種連携による訪問支援などに取り組んでおられます。

「しっぽふぁーれ」とはイタリア語で「やればできる」という意味だそうです。
イタリアには精神病院というものが無いのだそうですね。初めて知りました。
逆に、世界の精神科病床の約20%が日本にあるんですって!!

精神疾患があっても地域で暮らすために、
その人に寄り添える人や場所をどのように地域に作っていくか。
それには人と人の繋がりが大事。やはりこれに尽きると思います。

例えば伊藤医師は、医療から離れたときにその人を社会につなげるために、
今後は不動産屋さんや中小事業者ともっと仲良くなりたい、
と話しておられました。

それからアートとメンタルヘルスはとても親和性があるとも。
市原市は「アートを活用したまちづくり」を掲げていますから、
障害者の能力を社会に活かすツールにするという方向性もあるんじゃないか、とも感じました。

講演を聴きながら、自閉症の長男の子育中の頃を思い出しました。
いろんな方が支えてくれて、辛いときにふと立ち寄れる場所もあって。
自分だけが抱えているという感覚を持たずに済みました。
今思えば、自分はなんて幸運だったのだろうと思います。

誰一人取り残さない?

2022-09-13 | 障がい者
写真は、9月7日に登壇した代表質問の時の様子です。


録画はこちらからご覧になれます^^  市原市議会 議会中継
私の質問は35分くらいからになります。


******今日は、私が委員を務める総務常任委員会で、7本の議案を審査しました。
その中に、
医療的ケア児が小中学校に通う際の配慮について審議するための、第三者委員会を設置する
という内容の議案がありました。
実際に、来年度初めて4名の医療的ケア児が市内の小学校に入学する予定だそうです。
そのための準備ですね。

「配慮」とは、具体的には主に看護師さんの配置をどうするか、ということのようですが、
他にも、登下校時も含めて安心して学校生活を送ることができるように学校側にアドバイスしたり、
またちゃんと配慮ができているかどうか、継続的にチェックするといった役割も、
期待したいと思います。

それは良いとして、私は学校だけではなく、
市立認定こども園の入園の際にも、こういう仕組みが必要だと思うんですよね。
もっと言うと、配慮以前の問題として、医療的ケア児をちゃんと受け入れてほしい。

実は別の資料を見たら、「入園の対象となる子ども」の条件に、こんな文言が書いてあったんです。
他の子どもとの集団による教育・保育の活動が可能な子ども

・・・こんな条件を出されたら、
その時点で入園を諦めてしまう保護者も相当多いのではないでしょうか。
障害者差別解消法によって障害の有無で差別しないよう定められているはずなのに、
さらにさらに、市は「誰一人取り残さない」なんて謳っているのに、
まだこんな門前払いのような条件を出しているなんて・・・。

私事ですが、
ウチの長男もこの理由で市立幼稚園に入園できなかった過去があります。
もう四半世紀も昔の話です。
その頃と何も変わっていない。

そんなことも脳裏をよぎったせいか・・・今日の審議は、また厳しい口調になっちゃったかな(^^ゞ

失語症について知ろう

2022-08-19 | 障がい者
市原地域リハビリテーション広域支援センター主催の
zoomオンライン勉強会(ちーき会)に参加しました。
今月のテーマは、失語症の方とのコミュニケーションについて。
講師は千葉県言語聴覚士会会長の岩本明子さんです。

失語症とは、心理的な要因ではなく、脳卒中や脳外傷によって、
言いたい言葉が出てこない・思ったことと違う言葉が出てしまう・
はなし言葉や文字の意味が理解できない、などの状態を指します。
私たちも、慣れない外国語でコミュニケーションをとる時の難しさを想像すると
わかりやすいかもしれません。

試算では、市原市には約1000人いらっしゃるそうです。
完治は難しいので、周りの人が失語症について理解して、
適切な方法でコミュニケーションをとることがとても重要になります。

簡潔にメモ書きして見せるとか、急がずにゆっくり単語を区切って話しかけるとか、
質問するときはイエスノーで簡単に答えられるような聞き方にするとか、
相手の返事をゆっくり待つ(例えば15秒くらい)とか・・・。
これも、日本語が不得手な外国の方とコミュニケーションをとる場合を
想像すると良いかもしれませんね。

これまで、自治体の福祉サービスとしての失語症者に対する支援制度はなかったのですが、
現在は「失語症者向け意思疎通支援事業」が設けられるようになって、
意思疎通支援者の派遣が可能になりました。
例えば、役所での手続きや銀行の窓口、買い物、病院の受診など、
コミュニケーション支援が必要な社会参加の場面は様々ありますね。
支援者は県の研修を経て登録され、
市町村が当事者の要請を受けて支援者を派遣するという流れです。

とは言うものの、実際に派遣事業を行っている自治体は、市川市・我孫子市・袖ケ浦市の3市のみ。
これまで、選挙の投票やワクチン接種などの外出の際に派遣依頼があり支援を行ったのだそうです。

現在、支援者登録数は県内で55名。因みに、市原市内にも4名いらっしゃるそうです。
支援者の方が持て余している状況だそうで、勿体ないことですね。
行政を動かすには、失語症の当事者やその家族をはじめ一般への認知度を
もっと高めることが必要でしょう。

意思疎通支援が必要で、まだ取り組んでいない県内市町村(市原市も)にお住まいの方向けに、
千葉県言語聴覚士会が派遣(試行)を始めていますので、関心のある方はお問い合わせ下さい。
↓↓
080-7187-2524
Mail shienhaken@gmail.com
詳細はHPへ  千葉県言語聴覚士会HP



*********写真は、
先日通りかかった圏央道市原鶴舞インターチェンジ近くの市原鶴舞バスターミナル。




ハテ、向こうの田んぼに見えるのは・・・?


かかしが並んでる^^


ゴルフしてる!


ゴルフの街・市原市ならではの風景でした♪

障がい者家族の8050問題

2022-05-10 | 障がい者
今日は三和コミュニティセンターで、
障がい者の家族会を中心に「8050問題」について考える勉強会に参加しました。



いま社会的に認知されるようになってきた「8050問題」。
ひきこもりの50代のこどもの生活を80代の親が支えている、という意味ですが、
実は障がい者のいる家庭にこそ、身近でごく一般的な問題です。

私の立場は、議員として・・・というよりも、
今日は障がい者の親として、自分事として。

グループワークで一緒になった、ある80代の方。
知的障がいのあるもうすぐ50歳になるお子さんと暮らしておられます。
お子さんのこだわりが強く、これまで福祉サービスを使わずにご家族だけで生活してこられました。
でも、ご夫婦で病気を患っていて、社会との接点がないことが不安だと。
このようなご家庭は、潜在的にとても多いと思います。

こんなケースには、いきなり通所や入所とまではいかなくても、
ちょっとした外出支援のような、在宅をベースにした気軽に使えるサービスが良いのですが・・・
残念ながら市内には担い手がとても少ないのです。

医療的ケアが必要な方が入所できるような施設も、圧倒的に足りない。
(県内でほんの数カ所のみで、噂では150人待ちとか)
世話をしている家族がいなくなったら、どうなるの?

それから、うちの長男のように、
すぐ施設から脱走して行方不明になってしまうような重度の知的障がい者は、
施設が引き受けたがらない。
要するに、ケアに手がかかる重度障がい者ほど受け皿がない、という理不尽な現状もあるのです。

福祉制度は国が大枠を作り、障害者福祉は県が所管する範疇が大きいのですが、
一番困っているのは、その制度や仕組みの隙間からこぼれた人たち。
そこを救うのが、暮らしの課題を最も身近で把握することができる市の役割だと思います。
そのためには当事者ももっと声を挙げなければなりませんね。
今日の勉強会はとても刺激になりました。

ところで、三和コミュニティセンターの入り口の銅像、よく見るとユニークですね。
どのようないわれがあるのでしょうか。
その銅像に、駐車場の案内が堂々とくくりつけてあるのも、何とも・・・?


共に学ぶ。

2022-04-21 | 障がい者
八幡宿駅東口の徒歩圏内にある「ふわふわ」さん。


主に精神障害など、生きづらさを抱えた方のための働く場であり居場所でもあります。

今日はこちらで、地域に開かれた学習会が開かれました。
テーマは、
『怒り』はなぜ起きるか、『怒り』をどうコントロールすれば良いか。

講師は、公認心理師で若林心理教育研究所代表の若林宏行先生です。
以前、市内の学校でカウンセラーも務めておられました。


事業所の利用者さん、スタッフさん、一般の参加者・・・共に学ぶ!^^


若林先生は、さすがセラピストというか・・・
上から教えこむのではなく、
参加者から意見を引き出し、皆で考え、自ら気づきを得ていく
というスタイル。
(私は経験はありませんが、グループセラピーもこんな感じに近いかも?)
実に面白く、引き込まれました。

「健常者=幸せ 障がい者=不幸」で、「健常者は甘えている・横着している!」と訴える方。
その一方で、
「自分は統合失調症だけど、周りに支えてくれる人がいて、不幸だなんて思わないよ!」と主張する方もいて。

みな正直な心の叫びだと思いました。
こうして安心して吐き出せる場が大事なんだとも。

貴重な学びをありがとうございました。

「ふわふわ」さんでは、今後こうした学習会を定期的に開くそうです。
確か毎月第3木曜日・・・興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。

因みに、講師の若林先生は、こんな著書も出しておられます♪



「ふわふわ こども食堂」へ

2022-01-29 | 障がい者
八幡にある「ふわふわ」さんは、
地域活動支援センター(精神障がい者の地域生活を支援するための作業所)と
就労継続支援B型事業所(働くことに障害のある方が、サポートを受けながら仕事や日中活動を行う場所)です。



名前のようにふわふわっと力むことなく、自然に地域に溶け込み親しまれています。

今日はここで、子ども食堂がオープンしました。


ちょうど12時に訪ねると、用意されていたテイクアウトのお弁当はすでに完売!
ちょっぴり残念でしたが、喜ばしいことですね。

わずかに残っていたポテトサラダを購入し、
中ではフリーマーケットの商品もたくさん並べられていたので、そちらも物色^^


私がいる間にもご近所の方や応援して下さる仲間の事業者の方なども、次々と訪れていました。
忙しそうに応対する職員・利用者・ボランティアの皆さんの様子が、本当に生き生きとしていて、
こちらもふんわり温かな気持ちになりました。



コロナ禍の間はテイクアウトになるものの、子ども食堂は今後も毎月第4土曜日に開催するそうです。
2月から平日の午後にはカフェもオープン。
さらに今後、建物の2階のスペースの貸し出しも予定しているそうです。
場所は八幡宿駅東口から徒歩圏内ですので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね!

12月議会より 発達支援センターの拡充を

2021-12-28 | 障がい者
代表質問では、障がい児への療育など総合的に支援する機関「児童発達支援センター」の拡充を求めて質問に立ちました。

国が示す整備量の目安は
「人口10万人あたり1カ所」。
つまり、27万都市の市原市は最低2カ所必要なのですが、現状は三和地区に1カ所しかないのです。
当然、もう1カ所整備してほしいと訴えたのですが・・・どうも答弁は芳しくありませんでした。

では、市原市では一体どのくらいの障がい児が療育を受けることができているのでしょうか?
市に聞いてもそのような資料は持っていないので(本当は持っていてほしいのですが!)、
独自に保健福祉部や子ども未来部から様々な個別データを取り寄せて導き出しました。

ざっくりとした傾向としてグラフ化したものがこれです↓↓


【グラフ1】市内では、発達に何らかの障害を抱えた子どもが毎年約1割弱誕生しています。
これは、全国的な傾向とほぼ一致しています。

【グラフ2】障がい児のうち、市の発達支援センターで療育を受けている(「療育ルーム」や「とまと」)児童は、約22%。市内外の民間施設に通う児童は約5%。

つまり、障がい児のうち何らかの療育を受けている子どもは、約4分の1に過ぎません。
発達支援センターのキャパシティーが足りていないのは一目瞭然ですね。
しかも、五井・八幡・ちはら台といった人口集積地区から、現在のセンターまでは遠くて通いにくいという声も聞いています。

なにも新たに整備する必要はないのです。
今ある公共施設(五井会館、サンプラザ市原、ユーホールなど)を活用すれば良いと思いませんか?
なぜそれをやろうとしないのか不思議なくらいです。
「もっとマイノリティーの声に耳を傾けてほしい」
「市の基本政策の中で、療育が置き去りにされていることの表れではないか」
とも指摘しました。

2005年に施行された発達障害者支援法では、
市の責務として「早期発見・早期支援」を求めています。
これら児童は虐待リスクも高く、成長するにつれ不登校や引きこもりなど社会になじめなくなるケースも多いとされています。
少しでも早く支援することで、何よりも保護者が、その児童の良き理解者・支援者になることが重要です。

これは、重度の障害児を育てた私の実感から来る確信でもあります。


ビオラ「華あられ」。淡い色合いのフリフリが可愛い♪

一般の方にも理解を「パーキングパーミット」

2021-08-06 | 障がい者
公共施設や商業施設などの出入り口の近くの広い優先駐車スペース、よく目にしますよね。


千葉県HPより

これまで千葉県では、このスペースを適正に利用する制度が無かった・・・と言ったら、驚かれる方も多いのでは?

そうなんです。
7月1日からスタートした「ちば障害者等用駐車区画利用証制度」。
(一般的には「パーキングパーミット制度」と言うそうです)
佐賀県が平成18年に全国で初めて導入して以来、千葉県は40番目になります。

その内容は、
障害者、介護が必要な高齢者、妊産婦、難病患者など、「歩行が困難と認められる人」に自治体が利用証を交付するというものです。

じゃあこれまではどうだったのか・・・?
言い方は乱暴ですが、適当に「使いたい人が使う」という、人々の常識に任された状態だったんですね( ゚Д゚)

それから、車いす使用者だけが対象でもないのですね。
知的障害者も、高齢者も、妊産婦もOKなんですよ!
これも意外や意外。

私の長男は20代後半の立派な青年ですが、重度の知的障害者です。
駐車場に車を止めた途端にいきなりバーンとドアを開けてしまうので、隣の車に迷惑をかけてしまうこともしばしば。
それからものすごく多動なので、車を降りて建物にたどり着く間に、どこかへ走り去ってしまうこともあります。
小さな子どもなら、急いで後を追いかけて連れ戻すことも容易かもしれませんが、
青年ですよ・・・足も速いし力も強い。
そんなこんなで、一緒の外出は相当な重労働になります。
この制度で認証を受けることで、建物近くの広い駐車場を気兼ねなく利用させてもらえるようになれば、ものすごく有難い!

・・・ということで、市の窓口(障害者支援課)に申請してきました(^^)

必要なものは、息子の療育手帳と私の免許証(身分証明用)だけ。とっても簡単です。
窓口で1枚書類を書くだけで、すぐに交付してもらえました。




ルームミラーに掛けられるようになっています。

因みに市の窓口ですが、
高齢者は高齢者支援課、妊産婦は子ども福祉課かネウボラセンター、難病患者は保健福祉課
だそうです。
郵送による申請は県が受け付けています。

その他、制度について詳しくはこちらでご確認ください
千葉県HP「ちば障害者等用駐車区画利用証制度」

このブログが少しでも「なぜこの制度が必要か」を考えるきっかけになれば嬉しいです。

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング