市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

卑弥呼から天平まで 時間と空間の体験

2012-06-25 | 文化芸術
代表質問も終え、少し気分も楽になった次の日の土曜日、
市が主催する「ふるさと歴史講座」に出かけてみました。
この歴史講座は全7回シリーズで、第1回目のこの日のお題は「邪馬台国から和の五王の時代の市原」。
会場は、市役所やネット事務所のごく近くにある上総国分尼寺跡の敷地内に建てられた展示館です。



入りきれないほどの人で溢れ、会場内は熱気でムンムン!100人は有に超えていたでしょうか・・・。





この日は市原市で発掘されている古墳遺跡についてのお話が中心でした。
かなり専門的・学問的な講義だったのですが、スライドが変わるたびに画面をカメラで撮影している人もいて、皆さんとても熱心に耳を傾けていました。
よく、鉄道マニアを「鉄ちゃん」、戦国武将マニアの若い女性を「歴女」なんて呼んだりしますが、
古墳マニア(?)の場合、何て呼んだらいいのでしょうか(笑)


それはさておき、私はこの日の講義から、カルチャーショックを思い切り受けました。

「え?市原市って、こんなにたくさん(1716基)古墳が眠ってるの?」
「東日本で最古級の前方後円墳もあるなんて・・・」

歴史は甚だ不得意なのですが、古墳と言えば、仁徳天皇陵で象徴されるように近畿地方が中心ですよね。
でも、こと東日本・特に関東圏域では、市原市が古墳時代以前から政治や文化の中心をなしていたようです。


展示館の外に出ると、平成5年度からの事業で復元された、国分尼寺の回廊が目に飛び込んできました。



奈良時代の中ごろ、飢饉や疫病で乱れていた世の中を仏教で何とか鎮めたいと、聖武天皇が全国に寺院建立の詔を発しました。
それが全国に約60か所あるという国分僧寺と国分尼寺です。
その中でも特に市原市の尼寺は最大の規模を誇り、かつここまで復元されているのは全国でもここだけなのだそうです。

復元にあたっては当時のやり方に忠実に従い、工法はもちろんのこと、建築材や塗料に至るまでとことんこだわりました。
詳しくはこちら → http://www.city.ichihara.chiba.jp/320syougai/amadera/fukugen/amadera_fukugen.html





まさに灯台下暗しとはこのことです。
もちろん国分寺跡についてはぼんやりと頭では理解していたつもりだったのですが、まさかこんなに価値がある文化遺産だったなんて・・・。
これは市原のみならず、国の宝と言っても過言ではありませんよね。

でも、残念なことに、中門に近づくと、


せっかくこだわった塗料は無残にも剥げ落ち、壁には地震によるヒビが・・・。メンテナンスはどうなってるの??

おまけに駐車場は整備されてないし、周りは住宅街で場所もわかりにくい。
回廊以外の敷地の活用もうまくなされていない様子。


市民の中には、私のように市外から転居してきて国分寺の存在や歴史的な意義をほとんど知らない方も大勢いると思います。
もっと積極的にPRすることも必要です。

だって、このままではあまりにももったいないじゃあないですか!?

来年は市制50周年を迎えます。この貴重な文化遺産を市ではどう考えているのか、また聞き取りをしたいと思っています。


ちなみに、次回の歴史講座は7月28日10時から、同じく展示館にて。「上総国分寺の歴史を探る」です。
お時間や興味のある方は是非!
私も出来る限りこの歴史講座シリーズに顔を出して、市原の魅力を再発見したいと思っています。

広報紙 「いちはら議会だより」

2012-06-25 | 議会
そうそう、まだこの報告をしていませんでしたね。

ブログでもたびたび書いてきました「市原市議会基本条例」が、先日の本会議でついに可決・成立しました!

でも、これでホッとしていてはいけません。
あくまでもこの条例は理念を記したものですから、この中身をどう実現していくかが肝心なのです。

さっそくその日の議会終了後に議会改革プロジェクト会議が開かれ、早くも次の段階へと始動しています。
今後改革すべき具体的な項目がいくつか挙げられ、メンバーを3グループに分け、出来ることから分担して取り組むこととなりました。
私は大曽根議員をリーダーとする広報グループ。

現在市議会から年4回発行されている広報紙「いちはら議会だより」は、市内全域約11万5千戸に配布されています。
でも、実はこの編集作業、今まではすべて議会事務局に任せっきりでした。
これに、今後は議員自らも関わっていこうじゃないかというわけです。

今から2か月後の発行に間に合わせるためには、すぐにアクションを起こさなければなりません。
私はさっそく取材の任務を大曾根議員から言い渡されました。


いちはら市民ネット、県ネット、そして議会と、個人的には3つの広報紙の編集をかけもちすることになってしまいました(^_^;)
でも、この「議会だより」は、議会の中身を市民の皆さんに知ってもらうための、なくてはならない重要なツールです。私が関わったからには(笑)、皆さんに楽しく目を通してもらえるような記事にしてみせますので、楽しみにしていてくださいね!


ところで、下の写真は、先日高校の後輩が送ってくれた、我が懐かしの母校の現在の姿です。
今も昔と変わらない、自慢の学び舎です。



   



ノスタルジックで、ちょっと素敵でしょ?

ちっちゃな進歩。

2012-06-22 | 議会
昨日は本会議の代表質問でした。

正直言って、私にとって本会議は討論の場ではなくて発表会のようなものです。
事前に行政のヒアリングを受けてこちらの質問内容はきちんと伝えるてあるし、
逆にどんな答弁が返ってくるか、こちらもおおよそ把握しています。
お互いに、ばっちり原稿を作成してあるんです。

傍聴者にとってはさぞかしつまらないだろうと思うのですが、
議事録に残るものですし、何しろ壇上に立つと緊張のあまり相手の言っていることの3割ぐらいしか頭に入ってこないので、しっかり準備しておかないと、本番でアドリブのやり取りなんてとても無理なんです。情けないことに。


それでも、議員になってから丸1年が経つのにいつまでもこれじゃあ情けないので、今回は
「原稿を読むだけ、はNG。行政側の答弁をよく聞いて、その場で頭に浮かんだ言葉を少しでも返そう」
と自分なりにハードルを課して臨みました。
他人からしたら、すごくちっちゃなチェレンジで恥ずかしいんですけど(笑)

結果、今回は相手の言葉が6割くらいは頭に入ったし、口ごもりながらも何とかアドリブで返すこともできました。
その分おかしな言い回しになったり、慌てて一番肝心なセリフを抜かしてしまったりで、逆に聞いている側にとってはいつもより歯切れが悪く聞こえたかもしれません。

でも、今までで一番やり取りができたという点では、自分なりに満足しています。

反省点や課題はたくさん。でも、着実な進歩も実感。
といったところでしょうか。

**小沢美佳 市民ネットワーク代表質問**
1)エネルギー政策について
2)国民健康保険について
3)特別支援教育について
4)残土問題について



実は昨日は、傍聴席最前列に前県議で佐倉市議の大野博美さんがでんと座って鋭い眼光を放っておりました(^_^;)
大野さんには議会終了後、すぐにメールで感想や改善点など具体的にたくさん指摘していただきました。有難いことです。

彼女や山本友子さんのように、当意即妙・丁々発止なやり取りが出来るようになりたいものです・・・。

集中力!

2012-06-13 | 議会
今日は9時から代表質問について行政からのヒアリング。

前回4時間近くかかってしまったので、反省して今日はもっとコンパクトに・・・と思って臨んだのですが、
結局同じくらいかかってしまいました。
関係職員のみなさま、毎度申し訳ありません(^_^;)

でも、前回まではいつも少なからず緊張していたのに、今回は何故か終始リラックスできたんです。
顔見知りの職員が多くなってきたから?それとも、完全に開き直ることができたからかな・・・。

ヒアリング後は休む間もなく、
上高根の井戸水の水質汚濁の原因究明に関して、町会から市長への要望書提出の立会、
防災課と公園緑地課それぞれに対して議案に関する聞き取り
と立て続けにこなし、気が付けば午後の3時半。
ここらへんが私の集中力持続時間の限界でした。。

脳みそのブドウ糖を完全に使い果たし、フラフラの状態で事務所にたどり着き、
吾妻堂の牛久饅頭とお茶で、やっとホッと一息。



しっとりモチモチの皮が美味しい!市原の名菓です。

あれから一年

2012-06-12 | 議会
こんなに間を空けてしまったのは、久しぶりかも。

実は、6月の本議会目前で、非常にバタバタしています。


代表質問60分間を使って、何についてどんな流れで質問していくか、
題材選びやストーリーの組み立てには、毎度本当に悩ませられます。

先日市役所内を飛び回っていたら、ばったり同期の伊佐議員とすれ違いました。
どうやら伊佐議員も飛び回っていた様子。

「オザワさん、今日でちょうど一年が経ったのよね!」

と言われて、はじめてその日が選挙の投票日からちょうど一年目だったことに気付きました。

そうか、丸一年たったんだ。少しは成長しているのかなあ。相変わらずバタバタしているけど・・・。

でも、これからも気負わず、自分らしく、目の前の役目をひとつひとつ果たしていくのみ、ですね(^^)

昨日は通告の締切で、明日は行政職員とのヒアリング。
今週は、自分の質問についてだけではなく、提出された議案を審議するための取材のスケジュールもびっしり組み込みました。

開会は15日、私の質問は22日・10時からの予定です。


ピンクのシャクヤク


煮詰まった時には、買ってきたお花を眺めてリラックス!

ついに完成しました!

2012-06-01 | 議会
議会の役割やあるべき姿などを明文化した「市原市議会基本条例」。
このほど、やっと案がまとまりました。

今朝の千葉日報にも、
「議員自らが条文作成を手掛けたのは県内でも同市議会が初めて」と、とても大きく取り上げられています。
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/84428

前文は
「私たち市原市議会は、市民の声を大切にします」から始まり、
市民の声を聞く、議論する、反映する、報告する、という「市民の声の循環」を基本原則として掲げています。
中身は、ごく常識的な当たり前のことが書いてあると言えばそうなのですが、
よく「議会の常識は世間の非常識」といわれる長年にわたる独特の慣習を打ち破るという意味で、この条例の制定は非常に意味のあることなのです。

記事にもあるように、本当にメンバー達が何度も頭を突き合わせ、行きつ戻りつ悩みながら作成したんですよ。
多数決で決めることは一切避け、意見を出し尽くして皆が納得したうえで少しずつ形にしていきました。

私が個人的に一番気を使ったのは、いかに「中学生が読んでも理解できる簡単な表現」にするかということ。
まずはそのことが、議会を市民に開くための第一歩だと思ったからです。

この条例案は、6月15日に開会する定例議会に提出します。
制定後、今度は具体的な指針作りに入ります。ここからが本番。
市原市議会は今後必ず大きく変わっていきますので、皆さまどうかご期待下さい(^^)/



写真は、5日前に調理に使った豆苗(とうみょう)。



豆苗は、中国料理によく使われるエンドウの若菜です。
カイワレよりもずっとしっかりした感じで、加熱してもシャキシャキの歯ごたえ。
おまけに、使った後の残りの根っこを水を張ったトレイに浸しておけば、写真のように数日で成長するんです。
オトクで美味しい、おすすめ野菜です♪

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