市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

今日の市議会から 森山さん登壇

2025-02-26 | 教育
今日の市議会では、私たちの会派を代表して森山さんが質問に立ちました。

持ち時間1時間の中で特に彼女が力を込めたのは、不登校についての質問です。
森山さんは、これまでこの問題に熱心に取り組んできました。
その働きかけによって市と民間団体との連携が大きく進み、
来年度の予算案ではフリースクールの利用料補助や運営者への補助制度が設けられるなど、
支援策が大きく前進しました。
今回の質問も、森山さんが保護者や専門家の方々から何度もヒアリングを重ね、
その声を丁寧に汲み上げたものです。
彼女の熱い想いがひしひしと伝わってきました。

一方、教育委員会が今急いで進めようとしている
コミュニティスクール(学校と地域が連携して学校運営に取り組む制度)に関する質問では、
少し残念な気持ちになる場面も。

市内のある学区では、以前から学区外通学が多く、
今年はなんと新入学対象者の4分の3が学区外の小学校を選んだそうです。
そんな状況でコミュニティスクールを導入しても、
地域の子どもたちが地元の学校に通っていないため、
コミュニティそのものが成り立たないという声が、地域の方々から上がっています。
「地元で協力したい気持ちはあるけれど、これではどうしようもない」
という切実な訴えに、私も胸が痛みました。

しかし、教育委員会の答弁は言葉こそ丁寧でしたが、
「保護者の判断で学区外を選んだのだから、こちらに責任はない。地元でなんとか解決してほしい」
という考えが透けて見えました。

学区外就学の多さの問題は、私が7年前にも指摘していたことです。
地域の方々の声に、もっと真摯に耳を傾けてほしい。

写真は会派室にて、登壇直前の森山さん。気合い入れの準備体操?





いちはら奏会 市議会リポート 春号、できました

2025-02-25 | 市民活動
「いちはら奏会 市議会リポート」の最新号(2025年春号)が完成しました。



読んで下さった方々からは、
「今回の記事は特に分かりやすいね!」
「よい情報を出してくれてありがとう」
など、早くも嬉しいメッセージが届いています。
これまでお話したことのなかった方々からもご連絡をいただき、本当に有り難い限りです。
ただ、できあがりを読み返してみると
「もっとこう書けば良かった・・・」などの反省点は多々あるのですが・・・。

今回の2面は「町会・自治会の疲弊を救うために」と題して、私が原稿を書きました。

近年、町会や自治会、地域活動団体の担い手不足など課題が深刻化していますよね。
私も、日頃から
「高齢化が進んで、役員を引き受ける人がいない」
「会計や広報といっても、よく分からない」
「担当の職員が2,3年で変わってしまう」
などの悩みをたくさん聞いてきました。

そこで、私は市議会で、
行政がもっと積極的に地域活動をサポートするための3つの提案をしました。
  • 「指定地域共同活動団体制度」の導入
  • 専門スキルを持つ人材バンク制度の構築
  • 職員が地域に入り込む「地域担当職員制度」の導入
3つ目の「地域担当職員制度」は、
各地域に配属された担当職員が、地域の課題解決をサポートするイメージです。
支所にその窓口があれば、ちょっとした相談から複雑な課題まで、
ワンストップで対応できる「まちづくりセンター」のような場所になるのではと考えています。
実はこれ、8年前から要望し続けているのですが実現に至っていません。
市民の皆さんからは
「それ、すごく良いアイデアだね!」 「ぜひ実現してほしい!」
そんなお声をたくさんいただいているのですが・・・。

その他の内容は、
いちはら市民ネットワークのHPにもアップされていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。


学校と地域の未来を考えるシンポジウムへ

2025-02-24 | 教育
みなさん、3連休はいかがお過ごしでしたか?
私はというと、最終日の今日も午前中は議会の調べ物。
市に確認したいことがあって何度か電話をかけても繋がらず・・・
何回目かでやっと、今日は祝日ということに気づきました(笑)。

さて、午後からは辰巳公民館で開催されたシンポジウム
「公共施設の新たな形を学校から~学校と地域の融合~」に参加してきました。



実は、地元の辰巳台東小学校は、老朽化による建て替えの時期を迎えています。
でも、ただ新しくするだけじゃもったいない!
これからの時代や地域に求められる新しい学校施設に更新するチャンスと考え、
行政と地域の方々が話し合いを始めたところなんです。

今回のシンポジウムでは、神奈川大学の大竹弘和先生を講師にお招きして、
「コミュニティの拠点としての学校」についてお話を伺いました。
大竹先生のお話で、特に印象的だったのは、
  • 地域の公園ではボール遊びが禁止されているのに、すぐ近くの学校のグラウンドは週末になるとほとんど使われていない。
  • 児童館や学童保育は狭くて使いづらいのに、学校には広い体育館や図工室、音楽室がある。
  • 子どもたちは別々の場所で習い事をしているけれど、学校にはたくさんの教室がある。
「言われてみれば確かに!」「もったいない!」
と、ハッとさせられることばかりでした。



大竹先生は、これらの問題の原因は「行政の縦割り」にあると指摘されていました。
まずはこの壁を壊すことから始めなければいけませんね。

実は、偶然ですが先日、議会の図書室で大竹先生の著書を借りたばかりなんです。



タイトルに惹かれて手に取ったのですが、今回のシンポジウムに参加して、
ますます興味が湧いてきました。
近いうちにじっくり読んで、これからの学校と地域のあり方について、
さらに深く考えていきたいと思います。


梨の木公園・五井会館で異文化体験・・・だけじゃない?

2025-02-22 | 国際交流・外国人支援
五井の梨ノ木公園・五井会館で開催された国際交流イベント
「Hello World Ichihara」に行ってきました。



梨ノ木公園には多国籍な飲食ブースがずらりと並び、
ステージでは、よさこいなどのパフォーマンスが披露され、
観客も一緒に踊りの輪に加わるなど、会場は熱気に包まれていました。

五井会館では、各国のファッションやゲーム、雑貨などの体験・販売ブースがありました。



私の注目は、市危機管理課の職員が教えてくれる「防災カルタ」。



日本の伝統的な遊びであるカルタを通して、楽しく防災知識を身につけることができるんです。
これはまさに一石二鳥!

このイベントは、
様々な国の食や文化に触れることで異文化交流を深めることをテーマに開催されたものですが・・・
実は、それだけではないんです。

現在、普段は4階以外ほぼ使用されていない五井会館。
維持費だけでも年間1000万円以上かかっています。
駅近の立派な公共施設なのに、使われていないなんてもったいないですよね。

市は今後の利活用方針として、3年前に以下のような方針を立てました。
  • キャリア教育の場
  • 子どもの居場所や「教える場」の提供
  • 国際交流イベント・外国人の居場所づくり
今回のイベントは、この方針に基づいた調査の一環として行われているのです。

子どもも大人も楽しめる素敵なイベントでしたが、気になるのは市の検証結果。
方針を出して既に3年も経っていますから・・・。
市民の皆さんの税金が有効に使われているのか、しっかりとチェックしていきたいと思います。

これからも、市の魅力を発信するイベントを応援しつつ、課題にも目を向けていきます。
皆さんの声もぜひ聞かせてくださいね。




千葉の未来を開く 熊谷知事講演会

2025-02-20 | イベント
先日、市原市民会館にて、熊谷俊人知事による講演会が開催されました。
テーマは「新しい千葉の時代を切り開く」。



市原商工会議所主催のこの講演会は、経済活性化と産業振興に焦点を当て、
防災力強化策、成田空港の機能強化、圏央道・新湾岸道路の整備、
京葉臨海コンビナートの競争力強化と脱炭素の両立、企業立地の促進など、
多岐にわたる内容でした。

熊谷知事は、これらの課題について、ほぼ原稿なしで分かりやすく説明。
例えば防災力の強化では、能登半島地震の教訓を踏まえ、
千葉県が半島県として同様の被害に遭わないよう、
関係機関の連携体制構築や孤立集落対策への支援を行うなど、
あらためて県の取り組みがよく理解できました。

講演会の最後に、会場からの質問に熊谷知事が答える場面もありました。
その中で、知事が心がけていることとして挙げたのが
「現場に出向き県民の声を直接聞くこと」と
「情報を県民にわかりやすく翻訳して届けること」。
これは自分も肝に銘じたい・・・。

今回の講演会を主催してくださった市原商工会議所の皆さま、ありがとうございました。



小さな旅マルシェ

2025-02-19 | 日々のあれこれ
先日、気持ちよく晴れた日。
押沼の自然の中にぽつんと佇む古民家「木と暮らすガーデンカフェ」に行ってきました。



普段は蕎麦ランチやカフェ、和菓子ワークショップなどを開いているこちらの古民家では、
この日「小さな旅マルシェ」というイベントが開催されていました。
 私は初めてでしたが、想像以上に素敵な空間で、心温まる時間を過ごすことができました。





春の花束や、珍しいゴーヤーとハヤト瓜の手作りジャムなどを購入。
こういうイベントは、お店の方々から商品への深い愛情やこだわりを
じっくりと聞くことができるのがまた楽しいんですよね。 

庭には、のんびりと草を食むヤギさんが・・・


押沼の豊かな自然の中で古民家の温かさに包まれ、
まさに日常を忘れてリフレッシュできる小さな旅のようでした。

市原市には、まだまだ素敵な場所があるのですね♫

八幡宿駅東口のまちづくり、始まりました

2025-02-16 | 八幡
八幡宿駅東口の南側のエリアは、駅徒歩圏内にもかかわらず、
上下水道が整っていなかったり、子ども達が安心して通学できない道があったり・・・。
55年前に都市計画決定された区画整理事業が未着手のまま、
住みやすさや安全面で課題を抱えています。

昨年、ようやく動きがありました。
地域住民や関係者による「まちづくり協議会」が発足し、
住民の意見を取り入れた新たな手法による街の整備への検討が始まったのです。

これまで協議会では、職員や民間のコンサルとともに、
ワークショップで街の課題を出し合ったり・・・



実際に街を歩いて確認したりしてきました。






昨日も協議会が開かれ、、市の職員やコンサルによる説明を受けたりしました。



今後、協議会は地域の声をまとめた「まちづくり構想」を策定します。
八幡宿駅周辺全体の整備計画に繋がる重要な構想になると思います。

道路陥没事故を受けて 市原市も緊急点検

2025-02-14 | 都市・交通
埼玉県八潮市で発生した、下水道管の破損が原因と考えられている陥没事故。
国はこの事故を受けて、県が管理する径2メートル以上の下水管を点検するよう通知を出しました。

市原市はその対象ではありませんが、
市内でも国道16号線が陥没して大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。
とても他人事ではいられません。

そこで市は自主的に腐食しやすいと思われる下水管を緊急点検しました。
結果異常がないことが確認されたそうです。
今後は更に、それ以外の径 1m以上の汚水幹線約 13km につ いて、
専門業者による管口カメラ調査や、道路のアスファルト舗装の状態の確認作業を行う予定です。

区間は以下の2カ所。赤線で示された箇所になります。





行政の迅速な対応は有り難い限りです。
管渠の老朽化問題は依然として深刻ではありますが・・・


養老渓谷の黒湯で心も体も温まろう

2025-02-13 | 観光
先日、国本の大曽根議員からお裾分けを頂きました。 
養老渓谷の名物・黒湯の入浴剤です。



興味津々で湯船に溶かすと、想定をはるかに超える色合いでちょっとビックリしましたが・・・



浸かった後は、明らかにいつもと違う!
 体が芯からポカポカして、お肌がしっとりする感じが続きます。
これはおすすめ♫

一昨年の豪雨で養老川が氾濫し、甚大な浸水被害を受けた養老渓谷温泉。
地元の方々の懸命な努力と温かい支援により、少しずつ活気を取り戻しつつあります 。
日頃の疲れを癒しに、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。


プールから見えてくる、公共インフラの老朽化問題

2025-02-10 | 議会
市内の学校プールや公園プールの劣化状況について、市から説明がありました。

調査の結果、学校プール59校のうち5校が使用不可、
公園プール3施設のうち姉崎プールが使用不可という状況であることが判明しました。
また、14校と臨海プールは概ね10年以内に大規模改修が必要とのことです。

当面の対応として、学校プールは大規模改修や建て替えは行わず、
水泳の授業は民間プールや市営プールを使用することを基本とするようですが、
これがなかなか難しいのが現状です。
移動の問題や日程調整の難しさ、水深が深すぎて授業に適さないなどの課題があり、
今年度試行的に行った学校でも予定の半分しか授業を実施できなかったそうです。

この問題は、水泳授業のあり方や公園プールの役割など、幅広い視点での検討が必要です。
市は今後、プロジェクトチームを立ち上げて更に検討を行うとのことです。

埼玉県の八潮市では道路が突然陥没する事故が発生し、下水道管の老朽化が問題になっています。
しかし、下水道管だけではなく、上水道、道路、橋、公園、学校、ゴミ処理場など、
日本中でありとあらゆる公共インフラが老朽化しているのです。
大規模な改修や建て替えの時期を迎えていても、財政的な問題や人手不足などにより、
対応が遅れている現状があります。
高度経済成長期に一気に整備したときから、
なぜこのような事態になることを見越して対策をしてこなかったのでしょうか・・・

今後、人口減少に合わせてこれらの施設の総量を減らしていくことも避けられません。
この問題は、私たち一人ひとりの生活に深く関わっています。
ぜひ関心を持って一緒に考えていきましょう。


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