市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「まちづくりの集い」を開催しました

2024-04-30 | 高齢者
前回のブログにちょこっと書きましたが、
市民ネットワークの市政報告会を市内4カ所で行いました。

いつも議会が終わる度に開催しているものですが、今回はちょっと趣向を変えて、
前半は私と森山さんから3月議会の報告をさせて頂いて、
後半はいくつかテーマを選んで、市の職員から政策や事業について説明をしてもらいました。

これは市の生涯学習出前講座「おでかけくん」を活用したもので、
市内在住・在勤・在学で10人ぐらい集まれば誰でも申し込めますので、ご興味があればぜひご検討を。85講座もあります!

「おでかけくん」はどれも大好評で、議論がより深まった気がします。

例えば、国分寺台の事務所では「統計データで見る市原市」。

こちらは辰巳公民館にて「高齢者福祉制度の概要」

高齢者の生活で困ったときの相談窓口、緊急通報装置の利用助成、おむつ給付事業などなど、
市は様々なサービスを用意しているのですが、これがなかなか知られていない。
実にもったいないことです。
こんな冊子もあるのですが、手にされた方はどのくらいいるのかな?



高齢になってからではなく、高齢者をお世話する年代にこそこういう情報が必要だと思います。
どのように周知すれば良いだろうか・・・。

こんな気付きや課題を皆で共有できたことも、私にとって大きな収穫となりました。

最後に、市政報告の際にちょっと驚いたエピソードを一つ。
この手書きのグラフ、何だと思います?


おばあちゃんに連れられて来ていた女の子が、
市の各事業の予算額について私が説明した際に、
持っていたスケッチブックにサラサラ~っと書いたのがこれ。
聞けば小学二年生とのことで・・・いや~たまげましたよ。将来が楽しみです!


驚きと感動の連続・蒲郡市視察 2

2024-04-19 | 高齢者
高齢者福祉について、蒲郡市福祉部・長寿課の職員の方々から説明を受けました。

いくつか独自の事業を行っていて、
その中で特に印象に残った事業として、まず「認知症等個人賠償責任保険事業」。
認知症によるひとり歩きで発生した事故に備えた保険で、市が契約者となります。

ひとり歩きで発生した事故と言えば・・・
2007年に、愛知県内で認知症の高齢男性が電車にはねられて亡くなり、
遺族が鉄道会社から高額な損害賠償を請求された訴訟が、大きな物議を醸しました。
ご記憶の方も多いと思います。
私も、知的障害の長男が行方不明で何度も警察のお世話になっていたので、人ごとではなかった・・・
蒲郡市の同事業は、この事故がきっかけで始められたのだそうです。

もう一つは、
人工呼吸器利用者や在宅酸素療養者への災害時における支援。
こちらの事業のきっかけは、2018年に東三河を襲った台風による大規模停電でした。
患者の不安の声を受け、すぐさま行政が立ち上がりました。
医師会・市民病院・中部電力・医療機器メーカー・保健所と、
「蒲郡電源あんしんネットワーク 」を設立。
対象者の全数把握と登録の呼びかけ、
情報連携システム「電子@連絡帳」を利用した有事の際の患者の状況把握、
ボートレース場を活用した専用避難場所の確保
などに取組みました。

一通り説明を伺って私たちが最も感心したのが、
「蒲郡市は、市民や社会のニーズをキャッチするアンテナが高い!」ということ。
例えば、認知症高齢者のご遺族が高額の賠償を請求された件。
このニュースに接しても他人事で何も動かない自治体と、
我がまちの住民も同様に困るのではないか、これはなんとかしなければ、と
自分事として捉える自治体とでは、
自ずと市民サービスの質に差が出てくるでしょう。
課題解決に向けて知恵を絞り試行錯誤する姿勢も素晴らしいの一言です。

皆で口々に
「蒲郡市さんの視察だけで、6月議会の質問が完成します!」
と伝えると、
「いや~、それは・・・どうかお手柔らかに・・・」
と苦笑してらっしゃいましたが^^

蒲郡市は有数のみかん産地。様々な品種のみかんが一年中収穫できるそうです。
庁舎の入り口にある、ハートみかんパネルの前で記念撮影。
「いいお話だったね~!」

ポストにもみかん♪


妊活ならぬ・・・

2024-03-17 | 高齢者
月に一度、辰巳台公民館で開かれている、もの忘れのある方の懇談会「覚えてる会」。
当事者のご家族や専門職の方も参加されています。
主宰される安田先生の巧みなお話に場が和んで、参加者の本音がどんどん引き出されます。



この日は、こんな悩み相談がありました。

近ごろ友人の様子が気になる。
約束を忘れたり、自動車はしょっちゅうぶつけて傷だらけ。
物忘れ外来や地域包括支援センターに行くよう勧めたいけれど、なかなか言い出しにくい。
そんなときの対処法は?

まず、地域包括支援センターへの相談は、本人やご家族でなくても大丈夫。
秘密は厳守されますので、安心して相談してみて下さい。
また、高齢者だと慢性疾患等ですでに受診されている方も多いので、
そんな時は、
かかりつけ医からさりげなく認知症検査を勧めてもらうよう頼むという方法も有効だそうです。

市原市には、
地域包括支援センターや地域の福祉団体、民生委員、認知症初期集中支援チームなど、
様々な仕組みがちゃんとあるのですが、どうやってそこに繋ぐかが問題。
特に認知症は「隠したい」「認めたくない」という気持ちが働きますから、なおさら深刻です。

物忘れの症状の軽いうちに福祉や医療と繋がっておくことが、認知症対策のポイントの一つ。
備えとして、まずは自分の住んでいる地域を担当する
地域包括支援センターの場所や連絡先は把握しておきましょう。

安田先生の名言
「妊活ならぬ認活(対認知症準備活動)しよう!」


楽しくてためになる!物忘れのある方の懇談会

2023-06-19 | 高齢者
辰巳公民館で毎月1回開かれている、物忘れのある方・ご家族・支援者の懇談会に参加しました。
その名も『覚えてる会』。



主宰されている言語聴覚士で学術博士の安田清先生によれば、
「日本で2番目に立ち上がった当事者会」で、もう10年も続けておられるそうです。

まずは一人ずつ近況を報告。

『シミが消える!』『お腹が引っ込む!』というセールスにのせられて、
次々とサプリメントに手を出してしまうご高齢の男性。
「でも正直、効いているかどうか分からなくて・・・」との告白に、
「死ぬまでには効くんじゃないですか?」との先生の一言に、一同大爆笑。

「この間、これを100円で手に入れました」
と、とてもそんなプチプラには見えない素敵なブローチをワンピースにつけてこられたご婦人には、
「そのブローチの裏に、ぜひとも緊急連絡先を書いておいて下さい」
と先生から容赦ないアドバイスが飛び、またまた一同大爆笑。

「片方の耳の聞こえが悪くなったので補聴器を買ったが、
どうも自分には合わないのであまり使っていない」という方には、
会場から口々に
「補聴器は基本的に両耳につけなきゃダメだよ」
「もし片方だけにするなら、聞こえない方の耳ではなくて、聞こえる方の耳につけるんだよ」
とのアドバイスが飛び交ったり。

わざわざデイケアに通わなくても、
気の合う仲間が集まって好きな将棋を指したり、他愛もないおしゃべりをして笑い合ったり。
そんなことができる場があればいいんだ、というご意見に、
皆さん深く頷いてらっしゃったのが印象的でした。

近況報告の後は、安田先生によるミニ講座。
この日は『ニセ医療に気をつけよう』でした。
「疑問に思ったら、巷で話題のチャットGPTを使いましょう」は、まさに目から鱗!
わからないことを打ち込めばAIが即座に何でも答えてくれるのですから、確かに便利。
こういう最先端のテクノロジーこそ、高齢者のために使われるべきですね。

目がよく見えないのでパソコンやスマホは無理、という方もおられると思いますが、
読み上げ機能もありますし、白地に黒文字よりも黒地に白文字の方が見えやすいそうです。
もちろん、安田先生はスマホ・パソコン相談会も開いてらっしゃいますので、こちらもお薦めです。

『覚えてる会』
日時:月第3土曜日10時~12時
(当日の13時半~15時に個別相談会やスマホ/パソコン等相談会も実施)
場所:辰巳公民館
料金/1回100円(年会費1,200円)

問い合わせは安田先生まで。
TEL/0436-74-3384
メール/yasukiyo.12@outlook.jp


安田先生のHPはこちら  Welcome to the Home Page of Kiyoshi Yasuda

因みに、7月にはITグッズなどを上手に活用した「物忘れ対処塾」も開かれます。

興味のある方はぜひご参加を!


講演会「認知症になっても怖くない」

2022-07-21 | 高齢者
市民ネット主催の講演会、五井公民館にて久々に開催しました!



「認知症にならないためにはどうすれば良いか」ではなく、
「認知症になっても困らないための方法」です。



忘れないためのメモの取り方などの日常生活のちょっとした工夫、
またテレビ電話やAIなどの最新テクノロジーも次々と紹介され、
参加者はみな熱心にメモをとったりカメラに収めたり。
時おり安田先生の発明グッズに笑い声が起きるなど、2時間半があっという間でした。



お話の中で一つ私が注目したのは、
所沢市の国立障害者リハビリテーションセンター研究所にある
認知症のある人の福祉機器展示館』の存在です。

安田先生のお話やこの展示館のサイトから引用させて頂くと、

「海外では,認知症の方のための福祉機器の利便性が広く認知されており,
インターネットで購入できるお店や、福祉機器の情報を提供するサイトが豊富にあります。
一方、日本はそれらを購入できるお店がなく,福祉機器の利便性を実感できる機会がありません」


福祉機器の理解者が増え,福祉機器を求める声が大きくなれば、
認知症の方の生活の中に福祉機器を導入できる日が近づくはずです


これはまさにその通りだと思いました。

目が不自由な人には眼鏡、耳が不自由な人のためには補聴器や手話、
足が不自由な人のためには杖や車いすがあるように、
認知症の方のためにもその生活を支える道具がもっと広がっても良いはずです。

例えば、認知症の方のための福祉機器も介護保険の対象になったり、
購入代金に補助が出るなど、普及促進のための行政の介入も必要ではないでしょうか。

認知症には現段階で特効薬はありません。
脳の老化は誰しも起こることですから、そうなったとき、
周りの人々や便利グッズに上手に頼る術を、今から心得ておくことは大事ですね。

私は司会を務めさせて頂きました^^

認知症になってもこわくない

2022-07-02 | 高齢者
市民ネット主催のイベント、第2弾のお知らせです。

「認知症になってもこわくない!」


講師は、失語症・記憶障害・認知症の支援がご専門の学術博士で、言語聴覚士の安田清先生。
以前、同様のテーマで講演会を開いたところ大好評で、
知人と一緒に聞きたいからまた開いて、というリクエストにお応えしました。

「認知症にならないための方法」ではなくて、
認知症になっても、生活の工夫や便利グッズでうまく対処しましょう、というお話です。

お問い合わせやご予約は市民ネットワークまで。
ぜひお誘い合わせの上足をお運びください♪

日時:7月20日(水)13:00~15:30
会場:五井公民館
参加料:無料

認知症の関係者の声を聴いて

2020-10-18 | 高齢者
写真は、コルチカム「ウォーターリリー」。

コルチカムは、こうして転がしておくだけで花が咲くんですよ。「空気栽培」っていいます。
私は100円ショップの小さい木箱に入れてみました。水耕栽培よりも更にお手軽ですね。
毎日眺めるのが楽しみです♬

さて昨日は、
認知症のご本人やご家族、その他介護専門職などの方々のために、辰巳公民館で月に一度開かれる相談会にお邪魔しました。
主宰されているのは大阪工業大学情報科学部客員教授の安田清先生です。言語聴覚士として千葉労災病院の物忘れ外来も担当されていました。

この日集まっていたのは30名ぐらいで、二つのグループに分かれ、近況や困っている事などを座談会形式で自由に出し合っていました。
先生はもちろん参加者同士の互いの経験からのアドバイスもあって、それがとても和やかでいい雰囲気なんですね。
この座談会そのものが、ご家族や当事者にとって良い息抜きやリハビリになっているようでした。

例えば
「(認知症の)夫が補聴器を嫌がって困る」という悩みに対し、
誰かが「補聴器は慣れが必要だからね。つけたり外したりするより、慣れるまでつけっ放しにした方がいいよ」とアドバイス。
また誰かが「耳につけたままで、スイッチをオンオフすると良いよ」
すると先生が「今はスマホで、手元でオンオフできるのもありますよ」
と、こんな具合。

「妻の顔も忘れてしまう」はよく聞く話です。
でも、「今の顔は忘れても、なぜか若いころの顔はしっかり覚えているんです・・・」
すると先生が
「昔の写真と、少しづつ年を重ねた時点の顔写真を何枚か用意しておいて、『あんたダレ?』と言われたら、すぐに順番に取り出して見せるようにすればいいんですよ」。
これには一同大爆笑。

コロナ禍によって家に閉じこもるようになって、やはり認知症が進んだという声も上がりました。
また、施設に入所されている方は一切面会できなくなってしまったそうで、これも心配です。
事業者がオンライン面会の設備を導入した場合、国の補助制度もあるのですが、なかなか進んでいないようです。
施設だけではなく、介護や防災時の安否確認など高齢者の生活の様々な場面で、IT技術が活かされる可能性はもっとあるはずです。

私に対しても、皆さんからたくさんの質問や要望が寄せられました。
公共交通の不自由さや、災害時の避難に対する不安の声が多くを占めました。
市民の声・当事者の声は、本当に貴重で勉強になりますね。議会での提言にしっかり繋げなければ!

認知症の講演会、盛会でした!

2020-02-09 | 高齢者


YOUホールの会議室で開催した講演会「認知症になってもこわくない」
私は進行役を務めさせていただきました。
おかげさまで大勢の方にお越しいただきました。本当にありがとうございました!



講師の安田清先生とは、7年前に設立した認知症対策連絡協議会でご一緒してからの御縁で、その豊かで柔軟な発想力と行動力に、日頃から感銘を受けていました。

安田先生によれば、現代医学では「認知症にならないように予防しましょう」は、「死なないように予防しましょう」と言っていること同じようなもので、不可能なこと。
見えにくくなったらメガネ、聞こえにくくなったら補聴器、歩けなくなったら車椅子があるように、物忘れや認知症になったらそれを補うグッズやテクノロジーを活用すればいいじゃないか、という考え方に深く共感します。

先生が考案されたグッズやユーモアあふれるアイディアの数々に、会場からは驚きの声や笑い声も。


先日、「チラシを渡そうとしても反応がイマイチ・・・」とブログに書いたように、正直どのくらい来てくださるかと心配していたのですが、全くの杞憂で会場はほぼ満員。
多くの方に安田先生のお話を届ける事ができて、本当に良かった~!

「認知症」縁起でもない?

2020-02-02 | 高齢者


市民ネット主催で、「認知症になってもこわくない!」という講演会を企画しました。
そこで、チラシをいつもバッグの中に忍ばせておいて、誰かに会うたびに渡して宣伝しているのですが・・・・。
なんだか反応が今までの講演会と違う。
苦笑いをしながらも受け取ってくれる方はまだしも、中には明らかに拒否して受け取らない方も、チラホラいるのです。

「しまった!」と思いました。
タイトルの「認知症」がストレートすぎたのか?

今や軽度を含めると4人に一人が認知症になると言われる時代です。
当然、特に高齢者は誰もが関心を示すはずと思っていたのですが、違ったんですね。

「自分は大丈夫。知る必要はない」
「認知症なんて、縁起でもない。失敬な!」
そんな心理が働いているんだろうか。

あ~、もう少しソフトなタイトルにすれば良かった・・・。

でもめげずに、改めて。直前で恐縮ですが・・・。
『認知症になってもこわくない!』
2月9日(日) 14:30~16:30
於 YOUホール2階会議室4・5

講師は安田清先生(大阪工業大学情報科学部客員教授)。
言語聴覚士として千葉労災病院の物忘れ外来を担当されていました。
他、NPO法人一歩一歩の理事として地域の医療福祉活動にも取り組まれるなど多方面でご活躍。
アイディア豊富な発明家でもある安田先生が、認知症による障害を補う道具や支援法を紹介してくださいます。

「認知症の予防法」ではなく、その逆の発想で「たとえ認知症になっても困らないための方法」です。
この視点がとても大事だと思います。
介護する立場のご家族の方も、ぜひ聞いて欲しい!


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こんなところに最新のエコバックが・・・

2019-05-17 | 高齢者
今、「シュパット」というエコバックが大人気だそうです。
バックの両端を持って引っ張ると、一気にたためちゃう超便利グッズです。

『マーナ公式通販 Shupatto(シュパット)


なんでも、銀座ロフトでは1分間に1個売れていて、すぐ品切れになってしまうのだとか。
難点は、普通サイズで2千円台と、エコバッグにしては少々お高めなところでしょうか・・・。

ところが先日。

辰巳台の高齢者の通いの場「ほっとサロン」にお邪魔した時、一人のおばあちゃんが嬉しそうに見せてくださったのが、この手作りエコバッグ。



両端を持って一気に引っ張ると、あっという間にこんな風に。

あとはクルクル丸めてバッグにポン。
これは・・・「シュパット」の構造と同じではないですか!

ビックリする私たちに、
「これはね、こうしてこうやって、ガ~っと縫えばいいのよ。簡単よ~」
と懇切丁寧に教えてくださったお婆ちゃん。

世の中の最新トレンドをサラリとモノにしちゃうなんて、お見それしました・・・。


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