市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

事業仕分けの傍聴で富津市へ

2017-01-30 | 行財政改革
富津市で二日間にわたって開催された事業仕分け
予定の合間を縫い、日曜日の午後、傍聴に行ってきました。

富津市役所

財政破綻寸前とまで言われるほど厳しい状況だそうですが、周辺のほのぼのとした風景の中に突如現れた豪華な庁舎にまずビックリ。
これも「負の遺産」なのでしょうか・・・。

富津市が今回行う事業仕分けは、ハコモノ(公共施設)に特化したもの。
いわゆる「施設仕分け」で、全国でも珍しい取り組みです。



会場となった庁舎内のホールにて、仕分けの様子。ホールも豪華です。


中央にコーディネーター役の構想日本・伊藤統括ディレクター。


写真ではちょっとわかりにくいのですが、
伊藤ディレクターの左右に仕分け人の外部有識者。そのさらに両サイド側には無作為抽出で選ばれた市民判定人
コーディネーターに相対して座っているのが説明役の担当職員です。

私が傍聴したのは都市公園や総合体育館についての仕分けでした。
各々3つの視点(施設の量や配置は適当か、有効に活用されているか、管理の在り方は妥当か)について、仕分け人が次々と説明員に質問し、そのやり取りを聞いた市民判定人が最後にジャッジをします。

富津市では、これら全ての施設の管理運営を特定の第3セクターにずっと任せています。
仕分け人からは、「テニスコートばかり多いが適切か」「稼働率が1%にも満たない部屋が放置されている」「市民より市外の人の利用が多い」「そもそも市民が施設の存在を知らない」等々、厳しい指摘が相次ぎました。

人口が増加していた高度成長期時代に次々と作られた公共施設が一斉に老朽化し、現在全国の自治体の財政を圧迫し始めています。
今後は、身の丈に合うようこれらを断捨離して、残った施設を長く大切に効率よく工夫して使うよう、自治体の経営努力が求められています。市原市ももちろんその例外ではありません。

現在、市原市議会で私が所属している総務常任委員会では、このことについて市に意見書を提出するべく、選抜された4名の編集委員が調査検討を行っています。私はその中で編集長という重い任務を仰せつかっています。
今回の傍聴で学んだことを、ぜひ意見書にも反映していきたいと思っています。

祝 センバツ出場

2017-01-29 | 文化芸術
東海大市原望洋高校がセンバツ出場という嬉しいニュースが飛び込んできました!
市原市議会の議員会も、さっそく市役所への懸垂幕や五井駅西口への横断幕の設置を行うことになりました。
まずは一勝!悔いの残らないよう精一杯プレーしてほしいものです。

市原市議会では、昨年末にスポーツ議員連盟を立ち上げました。32名全員が加盟しています。
来年2018年は世界女子ソフトボール選手権が千葉県で開催され、市原市も試合会場になります。
更に2019年にラグビーW杯、そして2020年には東京オリンピック・パラリンピックと、国際大会が目白押しです。
これを機に、大会のその先の未来のまちづくりにもつながるような取り組みが、市原市でも生まれるといいですね。
私はこれまで微力ながらボッチャの普及に努めてきたので、自分で勝手に(笑)バリアフリースポーツ部門担当として是非お役に立てればなあと思っています。

写真は今月15日に行われた消防出初式にて。
大コーフンでシャッターを切りました(^。^)。






議員セミナーへ(空き家・指定管理者制度)

2017-01-27 | 都市・交通
森山かおる議員と池袋でセミナーを受講。



午前中は「空き家に関する地方港公共団体の取り組み」。
午後は「指定管理者制度と公共施設」。
講師は 神奈川大学法学部の幸田雅治教授です。

空き家
については、今大きな社会問題になっていますよね。大体8件に1件が空き家ですから、かなり深刻です。
7年前に所沢市が全国で初めて空き家条例を制定してから、400以上の自治体で次々と条例化の動きが広がって、H27年には後追いのような感じで法律が制定されました。
でも、先生によれば、この法律はいくつか大きな不備がある上、そもそも空き家問題は地域によって事情が異なっているのに、それを法律で一律に規定すること自体、無理があるのだそうです。

一口に「空き家対策」といっても、その課題は3つ。
撤去」「「利活用」「発生防止」です。
地域の実態をきちんと把握したうえで、各々考えていかなければなりません。

特に「発生防止」については、都市計画の観点が必要だとのお話は、なるほどなあと思いました。
日本は人口がどんどん減っていくのに相変わらず新築住宅がどんどん作られ、中古住宅市場は貧相です(新築至上主義)。ヨーロッパなどは古い家ほど値打ちがあると言いますが、日本はその逆ですものね。空き家が増えるわけです。
それから、諸外国はバイパスの周辺に店舗を作らせない。「バイパスは移動のためのもの。店舗はまちの中心地にあるべき」という考えが徹底しているのだそうです。これって、コンパクトシティの発想ですよね。

ともかく、空き家法が制定されたことで、自治体による条例化の動きは一時ストップしていましたが、最近また徐々に増えてきているようです。
市原市はまだ条例を持っていないのですが、法律に穴があることや地方分権の観点からも、やっぱり市原市も必要との思いを改めて強くしました。

午後の指定管理者制度や公共施設についての講義も、有名な武雄市のツタヤ図書館の失敗例なども合わせ、とても興味深く聞きました。
印象に残った言葉のうち、一つだけ・・・
「市民との協働やアウトソーシングは、公共部門に新たな責任を生じさせるものであり、一概に『スリム化』とは言えない」

公共のありかたや議会の役割、市民参画についてなど、今後の議会活動につながる収穫の多い一日でした。

住民参加型の防災(ふじみ野市)

2017-01-24 | 防災
山本友子県議の企画で、市民ネットワーク千葉県の仲間たち数名と埼玉県へ。

視察の目的は2カ所。
まずは、埼玉県男女共同参画推進センター(さいたま市)








この施設がどこにあるのかというと、
さいたま新都心駅から徒歩5分ほど、公立学校共済組合が運営する瀟洒なホテルの3・4階
要するにこれは、昨今注目を浴びている官民複合施設ですね。
これが15年も前に出来ていたなんて、ちょっと驚きでした。

そしてもう一カ所は、ふじみ野市役所
こちらはガラッと変わって「住民参加型の防災訓練について」、危機管理防災課の職員の皆さんからお話を伺いました。

災害対策室にて


市原市もそうなんですが、一般的に自治体が開催する大掛かりな防災訓練(総合防災訓練)って、
予めシナリオが組まれていて、消防車や自衛隊のパフォーマンスがあったりして、見栄えはいいけれどあまり実践的ではありませんよね。

ふじみ野市では、東日本大震災をきっかけに、この従来の「展示型」の防災訓練から地味だけれども「実践的」な防災訓練へと転換を図りました。
この転換の原動力は、やはり市長のリーダーシップと職員の熱意。
市長は毎年市内の54町会を全て回ってタウンミーティングを開き、住民と意見交換をしているのだそうです。
ふじみ野市では、自主防災組織の組織率も100%
市長だけではなく担当職員も相当地域に足を運んでいなければ、この数字にはならないと思います。

自主防災組織への補助金に関する資料を下に、家に帰って予算書を見比べてまたビックリ。
ふじみ野市は、人口・財政規模ともに市原市の約三分の一強にもかかわらず、補助金の予算は市原市の2倍もあるのです。
ふじみ野市が住民の防災意識の醸成にいかに力を入れているかが、このことからもよくわかります。

写真は、危機管理防災課の窓口にて。説明してくださった職員の皆さん。

カウンターの防災グッズの展示もいいですよね(^.^)

市役所庁舎入口にて、ふじみ野市のキャラクター「ふじみん」の前で。
左から四街道市の大越とみ子市議、山本友子県議、私。


それから、もう一つ感心したこと。これは家に帰ってから気付いたのですが・・・
頂いた資料が入れられた紙袋を見てください。


何と、ふじみんの隣に千葉県のキャラクター、我らが「チーバくん」が!
しかも防災バージョン・・・泣かせます。

たった3名の視察であったにもかかわらず、資料の中身も、私たちに配慮して丁寧に作られ、用意されていました。
来月から始まる予算議会の参考にもなったし、ふじみ野市の温かいもてなしの心にも触れることができて、大満足の視察でした。

「内なるドクター」に耳を澄まそう

2017-01-14 | 健康・医療
この時期最強の寒波が到来した週末。
市原市では恒例の高滝湖マラソン大会が行われていましたが、私は以前ブログでも告知した講演会「子どものケガと病気のとらえ方」に行ってきました。


会場の夢ホールは、小さいお子さんを連れたママたちでビッシリ!

会場内の一角にはマットが敷かれ、キッズスペースも設けられていました。
常に子どもたちがおしゃべりする声でザワザした中での講演会。
「子どもの声がうるさい」という理由で保育園も建てられない昨今のご時世ですが、子育て中は当たり前・お互いさまということで、こういうものだと思えば気にならないものなのです。

講師は、自然派小児科医・高野弘之先生(豊受クリニック院長)

くすりやワクチン、検査など、子どもへの過剰な医療の在り方に警鐘を鳴らす、数少ないドクターです。

その一つの例として、創傷治療があります。
昔は怪我をすると消毒してガーゼを当てるのが正しいとされてきましたが、今の常識は違います。



消毒はかえって体の組織を傷つけてしまいますし、ガーゼで覆うと、せっかく体から染み出た自己再生のための体液が、ガーゼで吸い取られてしまうのです。
乾かさないための手軽な方法として、先生はラップを推奨されていました。

ウイルスや菌は恐ろしい」という発想で、抗生物質や消毒やワクチンで徹底的に攻撃すると、身体にある常在菌(腸内の善玉菌など)もやられてしまって体のバランスが大きく崩れてしまいます。

これは、読売新聞の記事だそうですが・・・


要するに、うがいをしない人、消毒薬でうがいをした人、水でうがいをした人で比較をしたら、最も風邪をひいたのは消毒薬でうがいをした人だった、というデータです。のどの常在菌が消毒剤でやられてしまって、かえって抵抗力が落ちてしまうのですね。

風邪症候群の原因も80~90%がウィルスなのに、「念のため(?)」に抗生物質が当たり前のように処方されるのはなぜなのでしょう。
(抗生物質は菌を殺すものであって、ウィルスには効きません)

会場には、子宮頸がんワクチンの被害者である学生さんやそのご家族もいらしていました。
今や母子手帳は「ワクチンのスタンプラリー」化しており、ゼロ歳からものすごい数のワクチン接種が勧められています。
なぜ打たなければならないのかや、打った場合のメリットとデメリットを一人一人が立ち止まって考える必要があると思います。

先生は、かのシュバイツァーの言葉も紹介されました。


内なるドクター」とはすなわち自己治癒力です。くすりやワクチンや消毒は、得てしてその力を弱めてしまいます。
熱や咳や鼻水や下痢も、身体にとって意味があるのであって、むやみに恐れ止めるものではないと、私も常々思っています。

講演会の後は、近くのレストランで先生を囲んで交流会が開かれました。


今回の企画は、市原市内の育児サークルのママたちによるものです。

先生の講演内容もさることながら、ママたちの熱意とパワーにも大いに感動しました。
そして、今の治療の在り方に不安や不満を抱いているママたちが、こんなにも大勢いるんだということも改めて気づかされ、考えさせられることの多い一日でした。

「食べる」を支える

2017-01-12 | 高齢者
全国津々浦々で超高齢化社会が進む中、市原市では、在宅でも安心して医療介護が受けられるように、専門職同士が連携して様々な取り組みを行っています。
例えば、9日の祝日にYOUホールで開かれた、こちらの専門職向けの研修会も、その中の一つ。

『食べる』を支える医療・介護


医師・歯科医師・薬剤師・看護師・介護職員・栄養士・PT・OT・ST・ケアマネ・行政職員・・・
それこそ、ありとあらゆる職種が集まりした。

基調講演の菊谷武先生(口腔リハビリテーション多摩クリニック)のお話は、とても興味深いものでした。


食べる機能が落ちても、それに見合った食事の形態が提供されれば、在宅でも十分生活できる。
しかし実態は、本人の咀嚼(噛む)機能嚥下(飲み込む)機能と、出されている食事の形態(刻み具合、柔らかさ、とろみの濃さ、など)がミスマッチである場合が非常に多い。
しかも、病院と介護施設の間でそれらの情報が全く共有されず、各々独自の方針で食事が出されている。
そのために、例えば在宅から施設、入院から在宅など、環境が変わったとたんに、出された食事で窒息して亡くなる・・・などという話も、決して珍しくはない。
本人の「食べる力」を適切に評価して、統一した基準を作り、その情報を施設間で共有できる仕組みを作らなければならない。

『在宅で生きる』ということは、即ち『食べる』ということです
という先生の言葉が、とても印象に残りました。

その後、グループに分かれて実演を行いました。
テーブルの上にずらりと並べられた、様々な形態のレトルト食品。

手前の列はすべて肉じゃがで、柔らかめからペースト状まで。味は一緒です。

これは一見普通のエビチリですが・・・・

エビもブロッコリーも、舌と上あごの力であっという間にドロドロに!
初めての感覚にビックリ。味はちゃんと美味しいエビチリでした・・・


こんな風に指をのどに当てて、ちゃんと飲み込めているかどうか確認しながら、口に運んであげます。

とても貴重な体験でした。
今回の研修をきっかけに、「『食べる』を支える」取り組みを、ぜひ市内に広げたいものですね。

新成人へのメッセージ

2017-01-07 | イベント
今日は市内各地で成人式が行われました。



私は地元の市原地区の式典に出席。市議会を代表して、祝辞を述べました。
祝辞では、政治参画についてお話しをしました。
昨年7月に実施された参議院議員選挙は、選挙権が18才以上となって初めての国政選挙ということで注目されましたが、
はてさて会場の新成人の皆さんはどのくらい投票に行ったのかしら??と、壇上から聞いてみたところ、ざっと6割くらいの手が挙がってビックリ!
(統計では、市原市の18才の投票率は51%,19才は43%)
これまで全世代の投票率はおよそ5割で20代の若者はおよそ3割でしたから、現時点では評価してもいい結果だったのではないでしょうか。
今年は3月に千葉県知事選挙があります。
小池百合子都知事については、マスコミが連日報道しているので注目が集まりやすいのですが、肝心の千葉県のことにもぜひ関心を持って、とにかく投票所に足を運んでもらいたいと思います。

午後は通信の編集会議や原稿書き
そして夜は辰巳台地区まちづくり協議会の新年会へ。
こういう機会に、住民の皆さんから地域の情報や市政に対する要望を聞くことがとても多いので、メモ帳とペンは常にバッグからサッと取り出せるようにしています。
今日もたくさん宿題をもらいました。
やらねばならない事・やりたい事が、新年早々からどんどんたまってきていて、嬉しい悲鳴を上げています(*^^)v。

写真は辰巳台にて、宮野厚議員と。

市民ネットの事務所から

2017-01-05 | 日々のあれこれ
2017年も早5日間が過ぎてしまいました。
カレンダーのスケジュールも恐ろしいほどどんどん埋まっていきます(*_*)。

今日の午後は、事務所で市民ネット通信の編集会議。今回もなかなかいい紙面になりそうです。

通信に載せる写真も撮りました。


今年も、桑田尚子代表の晴れやかな着物姿がお正月らしくていいですね。

こちらは昨日撮ったツーショット写真。

着物を着慣れているので、ごく自然に着こなしているという感じに憧れます(^.^)。

今年も、
様々な立場の方が気兼ねなくふらりと訪ねてきて交流を重ね、活発に情報が行き交い、皆がエネルギーをもらえる・・・
市民ネットの事務所が、そんな拠点であるよう願っています。

2017年もよろしくお願い致します。

2017-01-01 | 日々のあれこれ
明けましておめでとうございます。

写真は大厩町会の初集会にて、竹内直子議員と。


今年はいよいよ10年間の新総合計画が始動する年です。
先入観にとらわれず、様々な分野の方の話をよく聞いて、自分の頭でしっかり判断して、真摯に市政に取り組んでいきたいと思います。
昨年末、大勢の方に支えられた一年だったと振り返りましたが、今年こそは逆に私が誰かを支えられるように頑張ります!
今年もどうぞよろしくお願いいたします(^.^)


ところで、今朝の新聞で、なかなか楽しい記事を見つけました。
小湊鉄道が、車輪の滑り止めのためにレールにまく砂を、合格祈願グッズとして配布するというものです。

その名も『すべらない砂(さ)』(笑)!


小湊鉄道本社や沿線の有人駅で無料(!)配布しているそうですよ。
受験生のお守りに、プレゼントにも如何でしょうか?

皆さんの応援が励みになっています


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