市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「福祉ハウスふわふわ」に市長が来ました

2024-07-12 | 共生社会
6月議会の一般質問で、
主に精神障害がい者等の支援を行う地域活動支援センター3型(略して3型)について取り上げました。
市内には現在2カ所あります。

自宅に引きこもりがちな当事者にとっては
決まった日時に通うとなるとハードルが高く感じることも多いのですが、
3型は他の支援施設に比べて自分のペースで通いやすいので、
社会に踏み出すはじめの一歩として、その意義はとても大きいと思います。

その3型事業を行っている「福祉ハウスふわふわ」(八幡)を、昨日小出市長が訪れました。



市長訪問のきっかけは、
以前ひきこもりの家族会「かめとうさぎの会」の皆さんが市長と面談した際に、
ふわふわを利用している一人の青年が
「市長、ぜひふわふわに来て下さい!」と捨て身でお願いしたところ、
市長が二つ返事でOKして下さったのです。
以来、一同この日をとっても楽しみに待っていました。



最後はサイン会になったりして(^^ゞ


市長等が次に向かったのは、車で10分ほどの住宅街の外れにある「はなれ ふわふわ」(菊間)。
ちょっと隠れ家的な雰囲気です。


こちらでは市の事業を受託して、引きこもりの方が思い思いに過ごせる居場所を提供しています。


竹細工をしたり、外の畑で農作業をしたり、
寝転んで漫画を読んでも、筋トレしても、麻雀してもよし。


一見平和で穏やかに見えますが、
その裏にスタッフの大変なご苦労や運営の厳しさがあることは言うまでもありません。
スタッフが自宅まで粘り強く訪ねて、ようやくここまで通えるようになるのです。
当然人手や資金がもっと必要でしょうし、市内にこうした居場所を増やしていく必要があります。

市長には、貴重な現場を実際に確認して当事者とも直に触れ合って頂いて、
本当に良かったと思います。
こういった福祉事業が安定して継続できるよう、行政の更なる支援を期待しています!


生きづらさを抱えた方のための取組

2024-05-05 | 共生社会
ひきこもりの当事者・家族・支援者による会(かめとうさぎの会)の、月一回の定例会。



今回は市の担当職員も出席して、
今年度から新たに設けられた補助制度について説明をしてもらいました。

どのような補助金かというと、
ひきこもりや不登校など、様々な生きづらさを抱えた当事者や家族のための学習・交流活動や、
普及啓発活動、相談支援などの取り組みに対するもので、
初年度は5万円まで、その後は年間3万円までとなります。

5万・3万で何ができるのか。。少々悩むところではありますが、
ひとまずこうした補助制度が新たに設けられたのは大きな前進です。
まずはこの制度を広く知ってもらって、様々な団体にどんどん使ってもらいたいものです。

こうした福祉的取り組みでいつも問題になるのが、
自分からアンテナを張って情報をキャッチし行動に移せる人は良いが、
それができずに表に見えない人々と、どうしたら繋がることができるのか、
ということ。
それができないから困っている訳で・・・。

それから一口に福祉と言っても、
高齢者・子ども・生活困窮・障がい者などどうしても縦割りになってしまっているので、
その仕組みや個々の意識を変えていくことも必要ですね。

直ぐ解決に繋がらなくても、
こんな風に当事者と職員が膝を交えて話し合う場を重ねることは、とっても大事。
こうした機会はその他の分野でもまだまだ少ないように思います。


ひきこもりの生の声を届けたい

2024-01-24 | 共生社会
ひきこもりの家族会の皆さんと市長との面談に立ち会いました。


市原市では、福祉総合相談窓口を地域ごとに設置したり、参加支援の場づくりを始めるなど、
ひきこもりへの対策を進めてはきましたが、まだまだ十分ではありません。
この日は、ご家族はじめひきこもり当事者や経験者、支援を行っている事業者も出席して、
市長に要望書を提出し窮状を訴えました。

要望の中身は以下4点。
・実態調査を行ってほしい(支援に結びつけられるように)
・引きこもり支援サポーターを養成してほしい(理解を広げてほしい)
・訪問診療を行えるよう関係部署に働きかけてほしい(病院に行くことも難しいため)
・居場所を増やしてほしい(できれば常設で)

市長は丁寧に前向きに答えてくださって、同席していた担当職員にも指示を出していました。

最後に、当事者の若者が
「市長、ぜひ『はなれ ふわふわ』を見に来てください!」と、捨て身?のお願い。
市長も笑いながら快く応じてくださって・・・これはナイスなハプニングでした^^

(※『はなれ ふわふわ』とは、「NPO法人ゆう」さんが運営する
ひきこもりの方が外の世界に触れるきっかけとなる居場所です )

30分と短い時間でしたが、
私としては、当事者・関係者の生の声を市長に届ける事ができたのは、
とても大きな意義があったと思っています。


障害者支援 × 子育て支援 

2022-12-12 | 共生社会
市内で、とっても画期的なイベントが開催されました!

孤立してたらもったいない!『ほっこり皆の集いの場』


主に精神障害のある方への支援を行う「ふわふわ」さんと、
子育てママのためのサロンを運営する「ほっこり~の市原」さんがタッグを組みました。

引きこもりがちなお子さんや障害のあるお子さんなど、
普段イベントなどに行きづらい子育て世帯を対象に、
「遠慮しないで来てね!楽しく過ごしましょう!」と呼びかけたイベント。



様々な困難を抱えながらも、なかなか声を挙げない・支援の拠点に足を運ばない。
「ふわふわ」さんも「ほっこり~の」さんも、
そんな方々に対してどうやって手を差し伸べたらいいのだろうと、
普段からずっとジレンマを抱えていたのだと思います。
そんな中で模索しながら、とにかくやってみよう!・・・と。



初開催ということで参加者はそれほど多くはありませんでしたが、
「障害者支援 × 子育て支援」とまさに共生社会を体現する取り組みが
市内で実現したなんて・・・
本当に感慨深いものがあります。

車いすのお子さんとお母さんが、皆とテーブルを囲んでのんびりおしゃべり。
出汁がよ~くしみたおでんやおむすびも美味しかったです^^

この小さな一歩が大きなうねりとなりますように。
私も応援します!


引きこもりから一歩踏み出す居場所・「はなれ ふわふわ」さんを訪問

2022-08-01 | 共生社会
特定非営利活動法人ゆう」さんが運営する、
引きこもりの方のための居場所を森山さんと訪ねました。

もともと「ゆう」さんは、八幡宿駅東口近くで、主に精神障害のある方に対して
職業訓練や就労支援、居場所づくり、アウトリーチなどを行っています。
(ホームページ  就労継続支援B型事業所・地域活動支援センターⅢ型 ふわふわ

この他にも、カフェや自転車ショップ・学習会・子ども食堂など、
意欲的に活動を展開されているのですが、
新たに菊間の民家の離れを無償でお借りして、
引きこもりの方が外に出るきっかけ作りとなる場所を提供し始めたのです。

その名も「はなれ ふわふわ」。

若いスタッフさんの熱い想いがこもっています。

何と、ここから福祉サービスにつなげる事ができた方が、すでに3名もいらっしゃるそうですよ。
さらに、その方が新入りさんをサポートするという、良い循環が生まれているとのこと。
本当に素晴らしいですね。

引きこもりの場合、福祉サービスにつなげるまでが大変なのです。家から一歩外へ出るまでが・・・。
実際に引きこもりを経験した方からお話を伺うことができたのですが、
諦めずに根気よく働きかけてくれた知人がいたことが有り難かったと。
ある日ちょっとしたタイミングやきっかけから、ふと出てみようと思えたのだそうです。
「他人のお節介」って、やっぱり大事なのですね。

引きこもりが様々な福祉サービスの隙間からこぼれ落ちていて、
8050問題などと言われてからもう久しくなりますが、
なかなか有効な解決策は見つかっていませんでした。
「はなれ ふわふわ」さんのような活動は、とても貴重だと思います。
心配なのは、ここからの収益は何もなく、ボランティア精神のみで成り立っているということ。
行政は、このような活動にこそもっと光を当てることが必要だと思います。

地区福祉総合相談センターって、知ってますか?

2022-05-17 | 共生社会
市原市に
福祉に関する相談を“なんでも"ワンストップで受け止める窓口
福祉総合相談センター』が開設されて1年が過ぎました。

ひきこもりもヤングケアラーもたらい回しにしない。
行政としては先駆的な取り組みです。

以前ブログでも紹介しました  「福祉の相談をたらい回しにしない

加えて今年度からは、
市内9カ所にある地域包括支援センター(介護や医療など高齢者のための支援拠点)にも
福祉総合相談の機能が追加されました。
より身近な地域に、福祉の困りごとに応える窓口が設けられたというわけです。

ただ、この地区の窓口については、現在ほとんど市民に認知されていないようで。
知り合いの民生委員さんにも「初めて聞いた!」とビックリされてしまいました(^^ゞ
まだ始まったばかりとはいえ、行政ももっと本気で周知に力を入れなければ。

一応、「広報いちはら3月号」で特集はしていますけどね・・・。ちょっと抜粋。



地区福祉総合相談センターのリスト↓↓


昨日、とある地区の福祉総合相談センターを訪ねて、現場の状況を伺いました。
4月の1ヶ月間で、十数件の相談を受けていました。
その多くが精神疾患、ひきこもり。
今のところ職員1名増員で対応はできているけれど、
これから件数が増えてきたら、どうなるのだろうか・・・。

引き続き注視していきたいと思います(もちろん温かい眼で^^)。

ひきこもりの家族会「かめとうさぎの会」定例会

2022-05-07 | 共生社会
今回の定例会は、市の担当部署である『共生社会推進課』の職員や、
市内の福祉施設の関係者・公認心理師の先生も加わり、充実の顔ぶれ。
ちょうど年度変わりで担当職員も交代したので、良い顔合わせの機会となりました。



職員の一人の方が、昨年コロナで重症となり、長い隔離期間で不安や孤独を経験。
「社会的な繋がりを失うことは、誰にでも起こりうる」と、改めて実感したそうです。

市原市は昨年度から市役所内に福祉総合相談窓口を開設。
さらに今年度からは、市内9カ所(地域包括支援センター内)にも同様の窓口を増やしました。
「総合相談」ですから、どんな困りごとにも応じます。
まさに、ひきこもりやヤングケアラー等のように、
これまでの福祉制度による支援の網の目からこぼれていた課題を埋めるための仕組みといえます。

ケースによって訪問(アウトリーチ)も行いますし、
地域の様々な支援団体や居場所につなぐコーディネーターの役割も担います。
県内でも先進的な取り組みですから、これは評価して良いでしょう。

とは言うものの、この仕組みはまだスタートしたばかりで行政も手探り状態でしょうから、
こうして当事者の生の声を聞く場を、何よりも重視して欲しいと思っています。

今日の会合での気づき。
「ひきこもりは、『ひきこもっている人』ではなく、『生きづらさを抱えている人』」。

皆さん、お疲れ様でした。
私もとても勉強になりました!

※ひきこもりの家族会「かめとうさぎの会」
毎月第1土曜日の13時より、辰巳公民館に集まり情報交換など行っています。
参加してみたい方・ご興味のある方は、
市民ネットワークまでご連絡くださればお繋ぎします^^

皆さんの応援が励みになっています


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