市役所の次に有機農家さんを訪ね、お話を伺いました。
「農業組合法人みねやの里」
目の前の田んぼは、もちろん有機農場。
集落全体が法人となっています。
「みねやの里」代表理事の矢澤さんにお話を伺いました。
個々の農家では農業を続けることが困難になったため、
営農組合を設立したことが始まりでした。
そのときから農薬使用をできるだけ減らすことを基本理念としていました。
ほどなく、いすみ市の「自然と共生する里づくり」のプロジェクトに全面的に協力する形で、
本格的に有機稲作に取組むことになります。
法人化したのは8年前です。
「誰かがやらねば、いすみ市は変わらない」
「失敗しても何もしないよりは良い。一歩踏み出せば、新たな展望が開ける」
この勇気と決断、フロンティア精神が本当に素晴らしいですね。
有機農業を広げるポイントはやはり「公共調達」。
学校給食の他にも、病院や福祉施設なども良いですね。
そして生産者がまとまって組織的に技術を学ぶことも大事だそうです。
生産者が苦労して育てたお米を地元で消費して喜んでもらう・・・
このダイレクトな反応が非常にやり甲斐に繋がっている。
そんな矢澤さんの言葉も印象に残りました。
向かって右から2番目が矢澤さん。
そしてその左隣がいすみ市農林課有機農業推進班の班長・鮫田さん。
職員の鮫田さんは、担当してもう10年にもなるそうです。
これには参加者一同ビックリ!
だって、通常は2,3年で次々と入れ変わってしまいますよね・・・?
行政が腰を据えてスペシャリストの職員を育てることはとても大事ですね。
同じ方向を向いて、常に「どうしたらできるか」を一緒に悩み、考える。
そんな民間と行政との信頼関係と絆を築くことができたのも、
この組織のあり方が影響したのではないでしょうか。
半日でしたが、実に中身の濃い有意義な視察でした!
コーディネートしてくださった大曽根議員、受け入れて下さったいすみ市の皆様、
説明して下さった鮫田さん、矢澤さん、
本当にありがとうございました^^