崑崙の珠 15〜16巻(全17巻)
16巻表紙は、転輪王。
漫画、長池とも子
伽羅ちゃんが大人になり道士になって再登場。
やっぱり鬼張が好きな伽羅ちゃん。
報われないことも分かってる伽羅ちゃん。
なので陽の珠を返すという理由をつけて
最後に一目だけでもと会いに行きます。
伽羅が無事なのを喜ぶけど
やっぱり受け入れることはない鬼張。
自分を忘れてくれと突っぱねる。
そのくせ生きてて欲しいと願われると
死ぬことも出来ない伽羅ちゃん。
そんな伽羅ちゃんの前に転輪王。
もう何も考えたくない伽羅ちゃんは
転輪王と冥府へ行ってしまいます。
そして、転輪王が持つ陰の珠には
鬼張の妻レンホアの魂が
閉じ込められてることを知ります。
鬼張が待ち続けてるレンホアの転生がないのは
転輪王のせいだったわけです。
そして、さらに外道な転輪王は
その陰の珠を伽羅ちゃんに埋め込みます。
レンホアを転生させたければ
伽羅ちゃんを殺して
珠を取り出さなきゃいけないという
究極の選択をさせようという悪趣味です。
16巻表紙は、転輪王。
伽羅ちゃんを追いかけない鬼張に
発破をかけるサンキのとこに来たのは
オニユリ姫。
サンキが鮫人の姫と結ばれたと知って
待っていたオニユリ姫は怒り悲しみ
他の人との結婚を受け入れしまい
それが明日という日に
サンキに一言を言おうと来たわけですが、
何か知らんが怒ってるなと思ったサンキは
取り敢えず謝っとけと謝ります。
オニユリ姫は何を謝ってるのかと問いますが
当然わからないサンキ。
さらに怒って去ってしまいます。
まぁいいや的なサンキ。何気にサイテー。
見かねた侍女が失礼ながらと声をかけます。
オニユリ姫がいかに楽しみに恋心を募らせ
待っていたのか、
鮫人姫とのことを知って
どれだけ荒れたのか
自暴自棄になって結婚を決めてしまったのにと
サンキを詰ってくれます。
私もそう思うよ。
前向きに結婚してもらおうと
とことん悪い男になろうとするサンキですが
オニユリ姫の気持ちはそんなに軽くなく
その悪い男でも一度だけでもと縋ってしまい
そこまでされて無碍にできるサンキではなく
めでたく(?)結ばれます。
それでも鬼張と共に
冥府に行くつもりのサンキ。
しかし事情を察した鬼張は、
サンキを騙して眠らせて
単身で乗り込みます。
転輪王は伽羅を汚して
更に鬼張へのダメージを深くしようとしますが
陰の珠の影響で
伽羅が猫しょうに変化してるのでやめます。
そこに鬼張登場。
陽の珠を寄越せば
伽羅の猫しょう化を止めて
人間の姿に戻してやるという。
陰陽揃えば世界を手にできる珠を
転輪王が持つのは危険だ感じる鬼張。
要求された時のために
陽の珠は隠してきてます。
転輪王のチカラがあれば、
陽の珠がなくても伽羅を戻せることを
知っている鬼張。
伽羅を戻してくれるなら
陽の珠以外の要求なら従うという鬼張。
それならばと、
地獄の刑罰で鬼張を苦しめ殺して再生させてを
気がすむまで繰り返すことにする
外道な転輪王。
しかし声も上げずに死ぬ鬼張のせいで
火に油を注いでます。
転輪王ますます怒ってます。
早くしなきゃなのに
気がすむの遠ざかってます。
サンキは目覚めて鬼張を追ってきてます。
伽羅は自分のせいでと苦しんでます。
自分の落とし前は自分でつけようと決意。
陰の珠のチカラを使って
猫しょうになって
鬼張を助けに行こうとします。
そんな切なすぎる展開で以下次巻。
しかも次巻で最終巻。
途中、鬼張の母親と
鬼張と転輪王の父親の話が挟まってきますが
この2人が悪いよね。
というか父親サイテーだよね。
政略結婚で身分が上の女性と結婚して
その高飛車さに嫌気がさして人間と浮気して
奥さんが実は自分を想ってて
子供(転輪王)が出来たとしって
夫婦仲睦まじくなったかと思いきや
人間の方にも子供(鬼張)が出来てると知って
コッソリ不倫を続けてて、
それに気づいた奥さんが嘆き壊れてしまい
息子(転輪王)が怒り
修羅場となるも
どっちにも良い顔して、
奥さんの面倒を息子が見てるのをいいことに
死んだ彼女を妻にしてそばに置いて
罪の意識のせいで
今どうしてるのか知ろうとしない2人。
いやいやいや、
気にかけようよ!えらいことになってるよ!
ご時世の感覚とは違う世界なのだろうとは
思いつつ、どうなのよ。
この2人の話を読むと
転輪王の怒りもわかるけど、
それは父親に向けようよ。
何故に鬼張に向くかなぁ。
いや、嫉妬が勝ってるからなのは分かるけど。
どう決着がつくのか。
悲しい展開ばかりで読むのがキツい。