農楽通信(農を楽しむ現場報告)

農を楽しみながら自然と歴史を深めます。■米つくり 天日干し れんげ朝日米■畑つくり 好物づくしの野菜と果実

東大寺大湯屋に行ってきました。

2017年07月26日 | 近況
東大寺の大湯屋が初めて公開されていることを知り、早速見学に行きました。重源が東大寺再興の一環で、また大仏の修復に関わった鋳物師(川内鋳物師)が銘に刻まれているという湯釜です。湯釜というと現在の風呂釜に引きづられますが通説では当時はサウナのように湯気をつくっていたもののようです。
だだし、この東大寺の湯釜はお湯をためていたようで(大きさ形状から)この釜の湯を汲んで体に掛けていたように思われます。銭湯のように入って浸かるわけではありません。身体をお湯で清めているようです。
重源の業績人脈には岡山県と深い関わりがあります。
重源に造東大寺大勧進に推奨した誕生寺出身の法然、
重源の大勧進を引き継いだのは吉備津神社社家出身の栄西です。さらに造営料国として備前国も統治管理してその業績の記録や史跡も多く残っています。
新山に比定される備中別所に浄土堂一宇、奉安置丈六弥陀像一体と作善集に記録されています。新山に現在ある鬼の釜(鉄の釜)との関連も興味津々です。
阿曽の鋳物師との関連も想像を逞しくしてくれます。