「後期古墳を歩く」で紹介した「道満塚古墳(岡山県総社市)」の「道滿」について興味深い書籍を見つけました。「道滿」といえば「蘆屋道満(平安中期の僧、陰陽師)」が有名ですが、
「秦道滿」は白比丘尼の父親と言い伝えられているようです。
「伏見稲荷の暗号 秦氏の謎」(関裕二著)からの一部の抜粋ですが、
『若狭出身の白比丘尼は、八百歳を保ったという伝説の白拍子だ。
白拍子とは、平安時代末期から室町時代にかけて活躍した、漂泊する遊女だ。
宴で舞い、一夜の契りを結ぶ。そして、問題は、白比丘尼の父親が秦道滿だったと
言い伝えられていることだ。
真偽のほどは定かではないし、白比丘尼という名の女人が実在したのかどうかも定かではない。
ただここでも秦氏が芸能と繋がっていたことがわかる。・・・・』
少し長くなりましたが、道満塚古墳に「道滿」家の墓が多いことが気になっていました。
また、この付近の地名は西郡(にしごおり)で、錦織(にしこり)、錦織(にしきおり)にも
繋がり、秦氏の養蚕・機織業に因む地名であることも興味深いものがあります。