旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

ルリボシヤンマ♂飛翔

2010年07月14日 | ヤンマ科
オオルリボシヤンマと良く似ておりまぎらわしいですが、オオルリボシヤンマの複眼、腹部斑紋が全て青色なのに対し、本種は複眼が青緑色で、腹部の斑紋が細かく一部黄色~黄緑色が混じるので、やや地味な印象を受けます。
本種は本来湿地や湿原環境を好む種で、湿原内の小さな水溜りやブッシュ上を好んで飛びますが、市内には良好な湿地/湿原環境が全く存在しないため、森林内の小さな水溜りや地中から水が染みだすじめじめした環境に限って見られます。そのため、旭川ではあまり人目にふれることの無いトンボです。
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オオルリボシヤンマ♂飛翔

2010年07月14日 | ヤンマ科
ルリボシヤンマと並んで北海道を代表する大型のヤンマで、日本国内でも最大クラス。
道内各地に普通で、旭川市内では個体数が極めて多く、その大きさから本種をオニヤンマだと思っている人も多いと思います。市内では発生ピークとなる8月中旬になると山間で本種の「集団黄昏飛翔」を観察することができます。
「黄昏飛翔」とは、主に夕暮れ時に空中を飛ぶカゲロウなどの獲物を摂食する、摂食飛翔のことで、個体数の多い場所では稀に大集団になることがあります。
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オニヤンマ♂縄張り飛翔

2010年07月14日 | オニヤンマ科
オニヤンマの成熟♂は山間を流れる砂礫底の細流や林道上を好んで飛びます。
しかし、大型種のわりには長時間の飛翔が苦手らしく、縄張り内では静止していることの方が多いようです。意外と警戒心がなく、人が近づいても悠然と縄張り内を飛翔していますので、動かずにじっとしていると、わずか30センチ程の距離に静止してくれることがあります。
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オニヤンマ未熟♀

2010年07月14日 | オニヤンマ科
国内産トンボの最大種としてあまりにも有名なトンボですが、北海道産のオニヤンマは本土産のものに比べ「一回り小さく」、オオルリボシヤンマと同じぐらいの大きさです。
雌雄ともに未熟のうちは複眼が黒く、成熟すると深みのある鮮やかなグリーンに変化します。また、未熟♀の翅は写真のように黄色味を帯び大変綺麗ですが、成熟すると黄紋が後退し、透明な翅へと変わってしまいます。
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