物語を書いていく中で基本的に、主人公たちの性格や考え方など、いわゆるキャラクター・個性といわれるところを軸にして、書いていきます。ところが、ストーリーを優先させてしまうと、なにか、しっくりこない部分があります。極端になってくると、この主人公じゃこんな事しない。こんな考え方じゃこの主人公らしくない。と、なって続きがかけなくなってしまうことがあります。一番よく覚えてるところでは白蛇抄、白峰大神のラスト . . . 本文を読む
土用の丑になると、親父は鰻を、炭火で焼いた。普段は魚屋の白焼きの鰻をしいれて、一緒に骨ももってこさせて、骨を天火で焼いて、鰻のたれを作る。ところが、土用の丑の日は、炭をいこらせ、骨もそこでやいて、新たれを作った。鰻が取れる地方であったせいか、小僧寿しなどにいくと、鰻の白焼きのにぎり寿司というメニューがあったものである。このせいか、今でも寿司を握る時も必ず、鰻の蒲焼は購入していた。薄めにそぎ切りにし . . . 本文を読む
この白銅の文句?はまあ、じつのところ、憂生の感慨であるといってもよい。讃岐うどんの本拠地まで食べにいって、実演をかねたうどんつくりからはじまり、実際、自分もうどんをふんずけて、こねるなんてこともやったりしたわけで、この時に、まあ、なんちゅうめんどうなことだろうとおもったものである。自宅で作るときは、最近はHBにまかせて、こねてもらうんだけど、それからでも、けっこう、てまがかかる。昔は当然、HBはな . . . 本文を読む
多く、職人の頂点を極めるものは「男性」が多い。特に食べ物関連は、女性の進出が少ない。と、いうのも、女性は、いわゆる、生理があるからだそうである。この生理によって、体温の上がり下がりが違うらしくもともと、女性のほうが体温が高いとかで、すし職人は女性を排除してきていた。あと、生理による、味覚の変化があるらしい。同じ仕事を続けていた場合、男性はほとんど、味覚の変化がない。ところが、女性は急に甘いものがた . . . 本文を読む
ハンバーガーというと、マグドナルドのイメージが強い。だが、このファーストフードというのは、実は実に食いにくい。かなり、大きな口をあけて食べなきゃ、いけない。妙齢の美女を誘ってハンバーガーというわけにはいくまい。美女の方が遠慮するだろう。と、なると、公園でハンバーガーをぱくつくのは、すくなくとも美女ではないだろう。むろん、美女というのは、女性全般をさすから、公園でハンバーガーをぱくつくのは、野郎とい . . . 本文を読む
コーヒーは一日5,6杯は飲む。豆からのときもあるし、インスタントも飲む。インスタンドはブレンディ。一般的に流通?している某商品はコーヒーというより、何かを(何?)ローストしたものの抽出味というかんじのほうがきつく、憂生は使わない。初めてコーヒーを飲んだのは、7~8歳のころで、一般にまだ、出回ってないころだったので(たんに田舎だったから?)ドリッパーやコーヒー濾紙などというものがなく、立て方も判らず . . . 本文を読む
親父は東京・銀座のスエヒロ/今もあるのだろうか?/に務めていたことがあったそうだ。支店が地方にあって、憂生の小さいころに厨房にではいりしたことがある。有名人も多くきたから、一緒に勤めていたおふくろが、いろいろ、サインをもらってきた。この間、オークションで、そのサインを売った。(例のノーベル物理学賞のひとのは、大事にしている)しみだらけだったけど、3枚で、10万以上になって、驚いた。普通に和食の店だ . . . 本文を読む
最近はどういうわけか、どこに行ってもランチコースには、ポタージュがついてくる。憂生もポタージュのほうが好きだから、ポタージュをつくる。作り方を考えると、コンソメスープのほうがはるかにヴァリエーションがあるきがする。どっちに分類すべきかわからないスープも多い。ミネストローネなどは、ポタージュでもないがコンソメスープとも言いがたい。中華スープまで、コンソメかポタージュかに分けるのは無理があるが、これも . . . 本文を読む
物語の中に多くの「食」が点在している。「食」が表す物事は「生きる」という一言になるだろう。神戸にて・・でも、この科白が使われている。食べて・・生き抜かなきゃ・・。空に架かる橋でも、食事は重要なシーンになる。「生かせてやりたい・生きていたい」この心が「食」に込められている。
************秘めやかなる想いは五月の空に・・*******「いいか、キリアン。今度奴が現われたらあの銃で打ちぬく . . . 本文を読む
レモンロックは夏の代名詞に思う。レモンをしぼったものに氷をうかべるだけの飲み物だがどこの喫茶店に入っても高い。おいてないほうが多いけど。せいぜい一個をしぼるくらいだから、量もすくないが、他のどののみものよりすっきりしている。好みでガムシロップかシュガーをいれてもらうこともあるが、個人の好みはわかりにくいので、おいてあるコーヒー用のシュガーを使う。ストローも付いていないことが多く、砂糖をいれないでの . . . 本文を読む
ここしばらく顔をだすビストロでは、チョイスメニューが多い。値段がいくらかプラスされるものもあるが、前菜から、4~6種あり、メインも5種。デザートは7種。飲み物も5~6種類。こうなると、悩む。おまけに月(季節)が替わると微妙に品物が変わる。1000円也のプレートも日替わり。どうする、どうする。こうなると、ベーコンエッグかオムレツ。ボタージュかコンソメ。サラダ。パン。バターかジャム。コーヒーかジュース . . . 本文を読む
お弁当というのは、人のものが妙に旨そうに見えて、くれくれとねだって、えらい思いをしたことがある。当時は牡蠣が嫌いだった。フライが旨そうに見えて、ねだった挙句が牡蠣フライ。ねだった手前吐き出すわけにも行かず・・。職場によっては、手弁当で行かなきゃならない時もあって、卵焼きはよく作った。憂生の卵焼きは塩一つまみ、さとう二つまみ、薄口醤油わずか。濃口醤油(香りつけのため)ちょっと、たらして、焼き上げる。 . . . 本文を読む
以前の仕事で、病人食も作った。重湯は、米の粒の入らぬように、粥の上澄み?をすくいとり、三分、五分、七分全粥と上澄みの入れ方をかえていく。軟飯というのもあった。これは、ちょっと特殊なつくり方をする。普通通り米をたいておいて、炊き上がった飯に同量くらいの熱湯をいれて、かき混ぜて蒸らす。お粥の兄貴みたいな、ご飯の弟みたいなものが出来上がる。こういう経験がそのまま、反映された一文であると思う。飴湯も、幼い . . . 本文を読む
この飽食の時代において、物語の中それも、餓えを敷いた物語中の食物を語るのは、あまりにも、うらはらなきがしている。鯉・鮒ときかされただけで、まず、どう思うのだろうか?鯉は鯉のぼりなどもあるし、憂生の自宅の池にも鯉が(訂正・大きいぼらがいるんだよ。略して大ぼら)いるが・・・どちらかというと金持ちのステータスだよな?鯉のぼりも大きいものになると、随分の値段だとか・・。一方鮒は、理科の教科書の解剖図?魚釣 . . . 本文を読む
憂生が友人宅に泊まりいくと、なると、おふくろは『迷惑をかける』と、よくぶつくさ言った。じゃあ、憂生の友人が泊まりに来たのも、「迷惑なんじゃな!!」と、言い返した。これで、ぐうの音もでまいと思ったのに、逆になってしまった。「うちん家はな、商売やっとるから、3人来ようが10人来ようがなんと言うことはない。だが、普通の家にいったら、一人にひとつしかないおかずだったら、おまえのせいで、おかあさんがおかずへ . . . 本文を読む