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心の鎖

2019-09-21 08:37:18 | 日記
サーカス等で、我々を楽しませてくれる象たち。
その象を巧みに操る、象使いが象に最初に仕込むのは、逃げ出そうという気持ちを起こさせないことだという。
象がまだ赤ん坊のとき、その足に太い丸太を鎖でつないでおく。
そうすると、逃げようとしても太い丸太が足かせとなり、逃げられないのだ。
逃げることをあきらめるようにしておくのだ。
すると、象は次第にこのとらわれの状態に慣れてしまい、逃げることを完全にあきらめてしまう。
象の心に鎖をかけたかのように。

◆心に鎖をかけていないか
 あの赤ん坊の象は、大人となった。
 大人になって、巨大な体と強い力の持ち主になってからも、足に鎖が巻いてありさえすれば、
 象は決して逃げ出そうとはしないそうだ。
 たとえ、鎖の先には小さな小枝が結んであるだけでもだ。

 私たちは、多かれ少なかれ、この寓話の象と同じような経験をしていないだろうか。
 かって、やりたいことにチャレンジしたものの失敗した。
 ただそれだけのことで、それ以降はやりたいことは永遠にできないものとあきらめて生きている。
 これは、完全に間違っている。
 ごく若いころに、一回やってみたらできなかった。
 しかし、それはその時はできなかったということに過ぎない。
 ずっとできないわけではないのだ。
 あの時にはできなかったが、もう一度トライしてみよう。
 これが、正しく健全な思考回路なのだ。

 人が成長するためには、苦しみを引き受ける覚悟、リスクをとる勇気が必要なのだという。
 苦しみと行動に伴うリスクを避けて、安心・安全な場所にとどまったつもりでいる。
 しかし、それは行動をしなかったという最も大きなリスクに直面することなのだ。
 しらずしらずのうちに、こういった心に鎖をかけたかのような行動をとっていないか、時には自省が必要なんでしょうね。