つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

おいしいピザ

2020-02-09 18:30:21 | 日記
少年は、母親と弟との3人家族です。
その少年は、母親が月に一度頼んでくれる宅配ピザが大好きでした。
ピザが届くと母親は決まって一切れのみしか食べず、残りを兄弟で分け合って食べていました。
少年は、いつかピザを一人でおもいっきり全部食べたいと夢見ていました。
そして、とうとうそのチャンスが訪れました。

◆ピザはどうしておいしいのか
 ある日、少年は母親と弟が出かけているスキに、お小遣いをはたいてピザを注文しました。
 夢を実現するために、届いたピザを次々と頬張ります。
 でも、何かが違うのです。
 いつもはあんなにおいしいピザが、なぜか今日はそうでもないのです。

 そこに弟が帰ってきました。
 「あつピザだ。」
 「うん、今日はお兄ちゃんが頼んだんだ。」
 そして、少年は弟にこう言います。

 「一緒に食べよう。」
 二人で食べるピザは、いつものおいしいピザに戻りました。
 少年は、ピザがおいしい理由を初めて知ったのです。

 ある作家の少年期の思い出を勝手に脚色しましたが、忘れ易いことですが大事なことだと感じます。
 人は、社会的生活の中で生きるものですし、独りよがりの幸福感はそのレベルは低いものなのでしょうね。
 喜びを多くの人とシェアすることで、それは拡がっていくもののようです。
 なお、似たような話の続編がありますので、たぶん明日にでも書こうと思います。